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多言語翻訳、ネットで問診票

2010-08-04 09:21:58 | 多文化共生
(以下、京都新聞から転載)
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多言語翻訳、ネットで問診票
京のNPOと和歌山大開発

部位や症状を選択し、簡単に問診票を作ることができるシステム。携帯電話に取り込むなどして窓口で症状を的確に伝えられる(京都市下京区・多文化共生センターきょうと)

 外国人が医療機関で受診する際の「言葉の壁」を取り払いたい、と京都市下京区のNPO法人「多文化共生センターきょうと」が、自宅などからインターネット上で日本語の問診票を作成できるシステムを立ち上げた。症状のある部位や症状を中国語やポルトガル語など6カ国語で入力でき、日本語に自動翻訳する。

 昨秋から、同センターと和歌山大システム工学部の研究室が開発を進めてきた、多言語医療問診システム「※(エムキューブ)」。英語、中国語、ポルトガル語、インドネシア語などで入力できる。胸部や腹部、皮膚や泌尿器、「こころ」や血液関係など症状のある部位を人体図から選び、部位ごとに設定した症状から該当項目を選択する仕組み。

 例えば、頭部の症状には▽髪が抜ける▽覚えられない-など、目は▽充血する▽二重に見える-といった項目が並んでいる。看護師や小児科医に初診患者の典型的な訴え方を尋ねて症状を設定した。

 入力した内容は日本語に翻訳され、人体図を交えて部位と症状を説明する問診票として印刷できる。内容をQRコード化し、携帯電話で撮影して持ち歩ける。受診時に示すと、日本語が話せなくても症状を伝えられる。

 同センターの重野亜久里代表は「外国人にとって医療へのハードルは高い」と指摘。病院側が外国語で対応できないために病院間をたらい回しにされたり、本人がうまく説明できず症状が深刻化するまで放置してしまうケースがあるという。重野代表は「不安を和らげ、早期受診を促す助けになれば」と話している。システムはインターネット上で公開しており、多文化共生センターきょうとのホームページからアクセスできる。

※はMの右肩に3乗をしめす小さな「3」

【 2010年08月03日 15時10分 】

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