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「空の花形」客室乗務員にも「多文化」ブーム

2012-03-14 11:42:29 | 多文化共生
(以下、東亜日報から転載)
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「空の花形」客室乗務員にも「多文化」ブーム


MARCH 12, 2012 06:53

「うわ、すごいですね。韓国語ができるの?」


入社後の初めての乗務で韓国人乗客からかけられた言葉の中で覚えている言葉は何かと言う質問に、ウズベキスタン国籍のガリーナ・ゴルシュキーナさん(26・女)は、ためらうことなくこのように答えた。一人のお婆さんに、癖のある韓国語で「荷物を棚に入れましょうか?」と尋ねたところ、返ってきた反応だった。彼女は、「その一言に、『韓国人乗客らは外国人乗務員を嫌うのでは』と言う心配がなくなった」という。06年から、アシアナ航空で働いているゴルシュキーナさんは、同社の外国人客室乗務員の一人だ。


●母国語・英語・韓国語を難なく駆使


最近、アシアナ航空や大韓(テハン)航空など、国内国籍の航空会社の国際線に乗れば、韓国語に慣れていない外国人乗務員をたびたび目にする。09年は269人(9.5%)だったアシアナ航空の外国人乗務員は、10年333人(10.6%)、11年361人(10.8%)と増え続けている。大韓航空も、計6200人余りの客室乗務員のうち、現在、500人が外国人だ。国籍は、タイやマレーシア、日本、中国、ロシアなど多岐に渡っている。


外国人乗務員が増えたのは、仁川(インチョン)空港がハブ空港に浮上したことを受け、外国人乗客が増え続けているからだ。外国人乗務員に対する韓国人乗客の反応が良いことも、影響を及ぼしている。当初、アシアナ航空は、コミュニケーションの問題で外国人乗務員に対する国内人乗客らの不満が多いのではと懸念したが、実際、機内の乗務に当たらせたところ、無用の心配だったことが分かった。


アシアナ航空のカン・ソウン主任事務長は、「外国人乗務員のサービスに不便を感じる韓国人客よりは、『不思議』という反応の方が一際多い」とし、「韓国人乗務員に対しては、やや荒っぽく振舞う乗客も、外国人乗務員に対しては、そこまではできないようだ」と耳打ちした。


外国人乗務員たちは、自国の路線だけに搭乗させるわけではない。09年から、アシアナ航空で働いているタイ出身のチェデサトポン・ポンチャロエンさん(26・女)は、「タイのバンコクやプーケット路線のほか、ドイツのフランクフルトや米ニューヨーク、オーストラリアのシドニーなど、全ての路線に搭乗している。外国人乗務員は皆、自国語のほかに英語や韓国の3言語を難なく使いこなしている」と話した。


●航空会社に吹く「多文化」の風


国内航空会社の乗務員の規律は厳しいことで知られている。入社時期によって、礼儀正しく「先輩」と呼ばなければならない。外国人乗務員も例外ではない。08年に入社した日本人のアライ・ユリさん(28・女)は、「飛行中のミス一つでも厳しくしかった先輩が、一つ残ったガムを2人の外国人後輩と分けてかんだシーンは、余りにも印象的だった」とし、「規律は厳しいが、その中でも、気遣い合う優しさが韓国にはある」と話した。


韓国人乗務員も、自然と他文化への認識や配慮を身につけている。カン主任事務長は、「インドネシアなどのイスラム国家出身の乗務員らは、ラマダン期間中は10時間を超える飛行中にも、一口の水すら飲まない」とし、「最初は、見慣れない光景だったが、今は、イスラム国家出身の乗務員らが少しでも休めるように理解し、配慮している」と話した。


アシアナ航空は今後も、外国人乗務員数を増やしていく計画だ。アシアナ航空は、「国籍に関係なく、全ての乗客らにとって『最も気楽に利用できる航空会社』になるよう努めたい」と説明した。

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