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母国語で語り心ケア 仙南の外国人、震災振り返る

2011-06-08 10:45:39 | 多文化共生
(以下、河北新報社から転載)
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母国語で語り心ケア 仙南の外国人、震災振り返る

仙南地域で暮らす外国人が震災のつらい体験を分かち合った「振り返る会」=6日、名取市手倉田のサッポロビール仙台工場会議室

 東日本大震災で被災した外国人の立場から「震災を振り返る会」が6日、名取市内で開かれた。仙南地域に嫁いだ外国人妻ら約30人の参加者からは「次の地震が来たら死ぬのではないか」「放射能が怖い」と不安がる声の一方で、「震災で日本人の優しさに触れた」と日本を再評価する声も聞かれた。
 「振り返る会」は、外国人が母国語で震災体験や不安を分かち合うことで心をケアしようと、県国際交流協会が企画。同協会の大村昌枝企画事業課長は冒頭、「震災時の行動を振り返り、将来に役立ててほしい」とあいさつした。
 「緊急地震速報を初めて聞いた」(韓国)「津波は大きい波浪ぐらいと思っていた」(中国)など、発言からは地震や津波に関する知識の乏しさが浮かび上がった。
 小さな子どもを持つ母親からは、福島第1原発事故による放射能汚染を心配する声が相次いだ。来日20年という名取市植松の日系3世のブラジル人女性(46)は「小学2年の長男の健康を考え、帰国を決意したものの、仕事が見つかるかどうか心配」と打ち明けた。
 自宅が津波で流され、山元町の仮設住宅で暮らす中国人女性(37)は震災後の日本人の行動を絶賛した。「ボランティアや役場職員が、国籍に関係なく被災者全員に懸命に奉仕する姿は美しかった」と振り返った。
 県国際交流協会は今後も県内各地で「振り返る会」を開き、震災の「情報弱者」とされる外国人の支援を続けるという。


2011年06月07日火曜日

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