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外国人診察に助っ人 盛岡で通訳奉仕研修初開催

2009-01-19 09:33:33 | 多文化共生
(以下、岩手日報から転載)
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外国人診察に助っ人 盛岡で通訳奉仕研修初開催

 県国際交流協会(小田島栄理事長)は17日、医療通訳ボランティアの研修会を盛岡市盛岡駅西通1丁目のいわて県民情報交流センター(アイーナ)で初めて開いた。県内在住の外国人は増加傾向で、6500人前後で推移している。外国人が診察を受ける際の「言葉の壁」を解消し、医療の現場で意思疎通を図る懸け橋として期待される。

 研修会には、同協会に所属し外国人を支援する生活支援サポーター、外国人、医療関係者ら約40人が参加。医療通訳で先進的な取り組みを展開する特定非営利活動法人(NPO法人)多言語社会リソースかながわ(横浜市)の松延恵事務局長が講師を務めた。

 松延事務局長は▽通訳者と患者が互いに個人情報保持に気を配る▽自分の意見を入れず正確に訳す▽語学力を磨く―など心構えを説いた。「文化は多様で、その習慣のために誤解が発生する場合は医師らにしっかりと説明する」と紹介した。

 また「母国語を理解する通訳者に会った外国人は本当にほっとする。その思いを受け止めることも時には必要」と語った。参加者は中国語、韓国語、英語、フィリピン語の4つのグループで医師、通訳者、患者役に扮(ふん)して練習をした。

 盛岡市緑が丘1丁目の本多康造さん(62)は「20年以上前、国際医療チームで通訳などを担当する調整員を務めた。勉強し直してもう一度、役に立ちたい」と話した。

 多言語社会リソースかながわは2002年に法人格を取得。スタッフ約100人が10の言語で対応している。1カ月間の派遣要請は300―350件という。

 次回の研修会は31日。研修会などで医療通訳を学んだ生活支援サポーターは、要請に応じて外国人を支援する。
(2009/01/18)

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