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「エフエムわいわい」が東北支援、神戸復興の経験生きる /兵庫

2012-07-23 14:00:24 | 多文化共生
(以下、毎日新聞から転載)
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防災:明日に備える 臨時災害FM 「エフエムわいわい」が東北支援、神戸復興の経験生きる /兵庫

毎日新聞 2012年07月22日 地方版
 ◇震災直後に23局が開局 生活情報を発信

 東日本大震災の被災地で、地域の生活情報を発信するラジオ放送局「臨時災害FM」が次々に開局した。震災後の2カ月間で23局が開局し、4県20局が放送を続けている(今年3月末現在)。被災地で短期間に拡大した背景に、神戸市長田区のコミュニティーFM局「エフエムわいわい」(日比野純一代表理事)の支援があった。神戸の復興を支えた経験が、東北の被災地で生かされている。【内橋寿明】

 臨時災害FMは昨年3月11日の大震災後、岩手県花巻市を皮切りに、岩手、宮城、福島、茨城の各県で開局。エフエムわいわいの日比野さんが、録音機材を提供するなど支援した。福島県南相馬市の「南相馬ひばりエフエム」など4局には、立ち上げから番組運営まで深く携わったという。

 東京電力福島第1原発に近い南相馬市は、原発事故の影響で住民の多くが市外に避難し、一時は「ゴーストタウン」になった。市の一部が原発から20キロ圏内で立ち入りが制限されるなど、住民が戻っても原発が暗い影を落としている。南相馬ひばりエフエムはそうした中、昨年4月15日に同市役所から放送を始めた。

外国人専門の法律事務所 初の開設、多言語に対応

2012-07-23 13:36:49 | 多文化共生
(以下、中国新聞から転載)
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外国人専門の法律事務所 初の開設、多言語に対応

 多言語に対応でき、難民認定や在留資格など外国人特有の法律相談を専門に受け付ける弁護士事務所が10月中旬、東京都内に開設されることが22日、分かった。日弁連によると外国人専門の事務所は初めて。

 在留外国人に対する管理強化の方針を打ち出した9日の改正入管難民法施行に対応する狙いもあり、日弁連幹部は「人権侵害を防ぐための体制づくりが急務だ」としている。

 事務所が置かれるのは、外国人の住民が多く東京入国管理局もある港区。当初は6人の弁護士が英語のほかスペイン語、韓国語に対応。その後、東京外国語大の多言語多文化教育研究センターから通訳として学生や卒業生の派遣を受け、最終的には十数カ国語への対応が可能となる予定。

 また、実務経験に乏しい地方の若手弁護士を集めた研修を行うほか、育成した弁護士を外国人の多い地域などに派遣したり、相談案件を地方の事務所へ取り次いだりする拠点としての機能も目指す。

 東京弁護士会が公設事務所として開設した「東京パブリック法律事務所」が運営を担い、日弁連や東京弁護士会が資金面で支援する。

 東京パブリック法律事務所は2010年11月に外国人部門を立ち上げた。所属する鈴木雅子すずき・まさこ弁護士によると、新規の相談が月に平均30件程度あったことからニーズが高いと判断、独立した専門事務所の開設を決めた。

丁寧な通訳で相互理解を

2012-07-23 13:21:05 | 多文化共生
(以下、読売新聞から転載)
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丁寧な通訳で相互理解を

 「りんくう総合医療センター」(大阪府泉佐野市)で国際外来を担当する南谷(みなみたに)かおり医師(47)は、言葉や文化の違いからくる、外国人患者と日本の医療者との相互不信に心を痛める時がある。「言葉が分からなくても、お互いを理解するためのちょっとした努力で、気持ちのいいやりとりができるはず」と話す。
ブラジル男性の患者(右)に、泌尿器科の専門医(左)の説明を、ポルトガル語に通訳する南谷医師(中央)。「わかりやすい言葉を選ぶよう心がけている」という(りんくう総合医療センターで)=守屋由子撮影
 
治療費、分割払いに

 <国際外来の担当というと、他の医療機関の医師らに「(医療費の)未払いが多いでしょう」と同情される。しかし、自らの経験からそうした見方に疑問を感じることもある>

 胸痛を訴えたペルー人の男性患者です。心筋梗塞の恐れがあり、心臓のカテーテル検査と治療を行いました。日本の国民保険に入っており、手術や入院などの費用が補助される高額療養費制度が適用され、患者負担は10万円足らずでした。

 男性が以前受診していた病院から、同様の検査費が未払いだと聞き、不安でしたが、通訳を通じたやりとりで、6回の分割払いで、完済しました。彼は支払う気のない人ではなかったのです。以前の病院では、分割払いの方法を教えてもらえず、支払いの督促状が届いても、日本語の文面が理解できずに放置していたのではないかと思います。こうしたケースはほかにもあると思います。
未払い問題の対策を

 <丁寧な説明で、防げることは多い。自分が外国で診療されていると思って、理解しやすい言葉で話す>

 他院で「脳が腫れている」と言われ、来院したブラジル人女性がいました。日本語が話せましたが、「経過観察」と言われて、どの程度の病状かわからず、不安に感じていました。

 紹介状によると、脳の直下にある脳下垂体が、普通より少し大きい。健康な人でもあり得るケースだと通訳し「経過観察」が妥当だと説明したら納得してくれました。同じ「経過観察」でも受け取り方は全く異なります。他院からうちに来る外国人患者のほとんどが、診察結果は同じです。

 <ただ、問題があるケースもある>

 旅行者用の医療保険に加入していない外国人が、救急患者になって未払いのまま、帰国されてしまうケースがあります。医療機関では、手の打ちようがなく、大きな問題です。初診の段階で一定額を入金してもらうような制度も検討すべきだと思います。
至れり尽くせりに警鐘

 <外国人患者への理解は大事だが、過剰な要求には「NO」を>

 機内で急病になった外国人の救急患者を診察後、病院からホテルまで案内しようとしたり、病院食のメニューを変えてほしいという患者の注文に応えようとしたり、ブラジルで医師の勉強をした私から見ると日本の医療者は至れり尽くせりと言った感があります。スタッフには「相手は要求が通ればラッキーぐらいの気持ちだから、出来ないことははっきり言って」と助言しています。(聞き手 新井清美)

(2012年7月22日 読売新聞)

「自然や農業を活かした教育の可能性―人と人をつなぐ環境教育」

2012-07-23 13:20:35 | ダイバーシティ
(以下、EICネットから転載)
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南九州大学・環境教育センター主催 環境教育講演会「自然や農業を活かした教育の可能性―人と人をつなぐ環境教育」

環境教育センターでは、第4回環境教育講演会(通称:Mカフェ4)
「自然や農業を活かした教育の可能性 ~ 人と人をつなぐ環境教育 ~」
を2012年8月4日(土)に開催します。

 今回のMカフェでは、南九州大学OBの石川米男先生(北九州市立皿倉小学校/教頭)をお招きして、自然や農業の知識・技術を活かした教育実践や不登校療育キャンプなどを通して、個々と向き合うことで変わっていく子どもたち、そして教師の学びについて紹介していただきます。


内容:
13:30 - 13:40 はじめに
13:40 - 14:20「農業を活用した教育の現代的意義」神田 嘉延
14:20 - 14:30 ティータイム
14:30 - 15:00「子どもと土から学んだこと -個へ向かう意識- 」石川米男
15:00 - 15:30 お茶を飲みながら、みんなでディスカッション

日時:2012年 8月 4日 (土) 13:30~15:30 [13:00開場]

場所:南九州大学 都城キャンパス 学生交流会館
    宮崎県都城市立野町3764-1 電話:0986-21-2111(代)

入場無料(当日受付可、事前申込み優先)

講師紹介:

「子どもと土から学んだこと -個へ向かう意識-」
講 師:石川米男 (いしかわ よねお)
皿倉小学校教頭 / 南九州大学卒業生
 園芸学部造園学科昭和55年卒。造園会社に勤務後、教員免許を取得し北九州市立清水小学校へ奉職。市内の小学校を経て現職。教育歴29年。農と食を取り入れた授業を総合学習で実践。不登校療育キャンプ指導員として、20年以上不登校児童と向き合う。

「農業を活用した教育の現代的意義」
講 師:神田 嘉延(かんだ よしのぶ)  
南九州大学教授 / 東京都出身 博士(教育学)
 専門は地域と学校、僻地教育。具体的な環境問題を克服する過程を通して、教育という観点から、国内外の農村における循環型地域社会の再形成を目指す。そのための人づくりや学校教育の課題を探る。ベトナム農村に学校を設立し、理論を具現化している。

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 いま、教育現場での環境教育の実現がことさら強く求められています。環境教育と聞くと、自然環境やその保全の学習ばかりに目がいきがちですが、人間を含めた環境、つまり地域や社会を持続可能なものに変えていく力の育成が環境教育の大きな目的です。自然や農業を活かした教育を通して、物事を断片的な知識でなく、個々のつながりとして捉え、考え行動する力を育む。それは、子どもの主体的な学びや確かな学力の育成、そのものと言えます。

 今回のMカフェでは、第一部で本学教授神田嘉延が、日本の教育政策の動向と現状を踏まえ、環境教育の現代的意義についてお話します。第二部では、皿倉小の石川先生(本学OB)から、29年間の教員生活を振り返り、自然や農業の知識・技術を活かした教育実践や不登校療育キャンプなどを通して、個々と向き合うことで変わっていく子どもたち、そして教師の学びについて紹介していただきます。

 土曜日の午後、お茶でも飲みながら、ゆったりとした気分で講師の話を聞き、教育についてみんなで考える、そんな講演会です。どうぞ、お気軽にお出かけ下さい。

「役立つことをしたかった」 不登校児の被災地ボランティア

2012-07-23 12:51:20 | ダイバーシティ
(以下、J-CASTニュースから転載)
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「役立つことをしたかった」 不登校児の被災地ボランティア【岩手・花巻発】
2012/7/20 19:25

自炊した食事を囲みながら、活動の打ち合わせをするフリースクールの生徒たち
=花巻市東和町の「とうわボランティアの家」で

(ゆいっこ花巻;増子義久)

「誤解を恐れずに言えば、今回の大震災の被災者、とくに放射能禍に苦しむ福島の人たちと不登校児は時代の最先端に立たされているのではないか。この新しい出会いの中から未来の道すじをつかみ取れれば…」―不登校児などが学ぶフリースクール「NPO法人ワンネススクール」(石川県白山市)の代表、森要作さん(49)は11日から5泊6日のボランティア活動の意義をこう語った。


同法人は1993年、「若者・子どもの『自立』と『働く』を支援します」―を目標に掲げて設立された。現在はフリースクールのほか「杜の学校」、「ワンネス高等学院」、就労支援事業「ムーブ」などを運営。廃園になった保育所を中心に様々な年齢の子どもたちが薪割りや畑仕事、郷土の伝統などを学びながら、 自らの生活を創り出す「生活力」を養っている。


そんな活動を模索しているさ中にあの大震災が発生した。「ワンネス」(Oneness)とは文字通り「ひとつにつながる」ということ。「被災地支援を通じて今までになかったつながりを作りだしたいと思った」と森さん。これまでに岩手の被災地を7回訪れたほか、福島の子どもたちを石川県に招くなどのイベントを5回企画した。昨年8月には小学校低学年の22人が2週間合宿し、県内各地で川遊びや竹トンボ作り、餅つきなどに興じた。「マスクを外した時の子どもたちの笑顔が忘れられない」と森さんは話した。


今回はフリースクールの生徒7人を含む総勢15人が10時間をかけて「とうわボランティアの家」に到着した。最初の2日間は沿岸被災地の草むしりや花壇づくりに汗を流した。高等学院に籍を置く山崎亮輔君(17歳)は今回が5回目の参加。「先生に誘われたから…」と動機を語った山崎君が口をもごもごさせながら続けた。「っていうか。とりあえずは一人の人間として、何か役立つことをしたかったのかな」。森さんが小声でつぶやいた。「亮輔は学校にはあまり来ないのに、ボランティアというと目の色が変わるんですよ」


同行した白潟美栄子さんは2年前、一人っ子の翔弥君(当時18歳)を病気で失った。小中学校時代はほとんど学校に行かず、フリースクールに在籍した。高校に入学するとバトミントン部に入ったり、囲碁に励むなどしたが、そんな時の突然の死だった。茫然自失する白潟さんは天から言葉が降りそそいでくるような不思議な体験を味わった。「翔弥からのメッセージかも知れない」と絵本にすることを思い立った。


『お母さん ぼく星になったよ』(B5版、32ページ)が地元の出版社から刊行されたのは大震災直前の3月3日。未曽有の惨状を目の当たりにした白潟さんは「大切な人を亡くした人たちが悲しみを語り、共有する会」―「星になった子どもたち」を設立した。今回も絵本を持参し、被災地の仮設住宅で朗読した。「大船渡では身内を亡くした被災者が涙をボロボロ流しながら聞いてくれた。今後も被災地を訪れ、悲しみを共有するような活動を続けたい」と白潟さん。一行は釜石の仮設住宅に暮らす子どもたち10人を盛岡市内のキャンプ場に招くため、14早朝出発した。



ボランティア最終日の15日、白潟さんはフルースクールの生徒たちの前で『お母さん ぼく星になったよ』を朗読した。「今回の震災で犠牲になった人たちを含め、死んだ人はどこかで僕たちとつながっているんだね」。みんな同じような感想を口にしていた=とうわボランティアの家で


ゆいっこ
ゆいっこネットワークは民間有志による復興支援団体です。被災地の方を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資提供やボランティア団体のコーディネート、内陸避難者の方のフォロー、被災地でのボランティア活動、復興会議の支援など、行政を補完する役割を担っております。
ゆいっこは、「花巻」「盛岡」「北上」「横浜」「大槌」の各拠点が独立した団体として運営しておりますが、各拠点の連携はネットワークとして活用しております。
■ホームページ http://yuicco.com/
■ツイッター @iwate_yuicco