多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

在米の留学生 日本減・中国増

2010-11-16 09:21:47 | 多文化共生
(以下、NHKニュースから転載)
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在米の留学生 日本減・中国増
11月16日 8時23分

去年、アメリカの大学に留学した外国人の学生のうち、日本人はおよそ2万5000人と、おととしに比べて15%減少したのに対し、中国人の学生は30%増え、13万人近くに上っていることがわかりました。

これは、奨学金制度「フルブライト交流計画」の運営などを行っているアメリカの教育研究機関IIEが15日、発表したものです。それによりますと、去年、アメリカの大学に留学した外国人の学生のうち、日本人は2万4800人余りで、おととしより15%減少し、ピークだった13年前の4万7000人余りに比べて半分近くに落ち込みました。一方、アメリカの大学に留学した中国人は、近年、増加の一途をたどっており、去年はおよそ12万8000人と、おととしに比べて30%の大幅な伸びとなりました。また、留学生の出身国別の内訳でも中国が最も多く、続いてインド、韓国などとなっており、日本は、前の年から1つ順位を下げて6番目でした。日本人留学生が減少している理由については、景気の低迷によって経済的な余裕がなくなっていることや、就職活動の時期が早まるなかで留学期間を確保しづらくなっていることなどが指摘されています。これについては、今月13日に行われた日米首脳会談でも議題として取り上げられ、菅総理大臣は、アメリカへの留学生の減少に懸念を示したうえで、支援プログラムなどを積極的に活用していく考えを示しています。

寿司職人「短期養成コース」に外国人受講生いっぱい

2010-11-16 09:21:22 | 多文化共生
(以下、JCASTから転載)
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寿司職人「短期養成コース」に外国人受講生いっぱい
2010/11/15 16:36

「スパモニ情報局」では、目下、外国人に人気の「日本研修」を取り上げた。学びに来ているのは「寿司」。東京・新宿に日本で唯一といわれる寿司職人養成の学校「東京寿司アカデミー」があって、これまでの卒業生1000人のうち100人が外国人なのだという。授業料などは結構高いのだが、どんな人がやってきているのだろう。

握れるようになれば「給料2~3倍」

とにかく、海外では空前の日本レストランブームで、北米には1万店、アジアに5000~9000店、ヨーロッパに2000店、ロシアにも 500店あって、中南米、中東、オセアニアでもどんどん増えていて、世界中で2万5000店にもなるという。なかでも寿司が圧倒的人気で、最近はカリフォルニアロールのような良くわからない寿司ではなく、「にぎり」が急速に広まっている。しかし、にぎりを握るのには技術が必要で、作れる寿司職人はきわめて少ない。握りが握れると、給料は2~3倍になるため、日本に行って研修を受けようという「外国人寿司職人見習い」が続々来日しているのだ。
隠語も覚えるの?

普通、一人前の寿司職人になるには5~7年かかるが、「東京寿司アカデミー」の短期集中コースは2か月。1日8時間の授業で握り方はもちろん、「魚のさばき方」「包丁の使い方」「天ぷらなどの和食調理」「築地見学」などひと通りを習う。授業はすべて英語だ。講師が「one bone」と言えば、「骨が1本残っているよ」という意味だ。受講料は84万円と決して安くないが、帰国すれば給料が跳ね上がるからモトは取れそう。

コメンテーターの鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「隠語なんかも覚えてかえるのかな。あがりとかむらさきとか。そのうち、外国の寿司バーで『がりちょうだい』なんてやるようになるね」

回転寿司などは一気に広まりそうだ。

小6少女自殺 なぜ救えなかったのか

2010-11-16 09:20:57 | 多文化共生
(以下、信濃毎日新聞から転載)
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小6少女自殺 なぜ救えなかったのか 11月14日(日)

 同級生から無視され給食をひとりで食べていた。「くさい」「近寄るな」といった心ない言葉も投げかけられていたという。「やっぱり『友達』っていいな!」という描きかけの漫画を残し、自ら命を絶った。群馬県桐生市の小学6年生の少女である。

 SOSはあった。本人のいじめの訴えを受け、両親が学校に何度も相談していた。学校側も少女の孤立に気づいていた。なぜ救うことができなかったのか。

 学校側は当初、「いじめは把握していない」と説明した。その後の調査で「いじめがあった」と転じたものの、自殺との因果関係は認めない。事の重大さから目を背けているようにみえる。

 市長が市教委に調査の続行を指示した。もっともである。子どもたちの間で何が起きていたのか。徹底した調査から事実を明らかにすることだ。少女へのせめてもの償いであり、再発防止につなげるためにも欠かせない。

 両親によると、いじめは5年生のときに始まった。フィリピン人の母親のことを同級生にからかわれたという。外国人に対する子どもたちのまなざしが気にかかる。この時点で学校側は踏み込んだ指導ができていただろうか。

 いじめの背景に「学級崩壊」があることにも注意が要る。市教委によると、学級は6年生になってから落ち着きがなくなり、給食の時間も「仲良し」同士が勝手に集まるようになった。

 こうした情報は教員の間で共有されていたのか。担任をサポートする態勢は十分だったか。学級崩壊に気を取られ、少女の苦しみをくみとりきれなかった面がないか。丁寧な検証が要る。

 再発防止策は簡単ではない。いじめが起きたときは、加害者と被害者のほか、傍観者の存在を見過ごせない。今回も自分が標的にされないよう、見て見ぬふりをしていた児童がいたかもしれない。

 さらに複雑なのが、多くの子は状況次第で加害者にも被害者にもなることだ。首都圏の小中学生を対象にした国立教育政策研究所の調査では、8割以上がいじめの被害、加害をともに経験している。

 いじめた側を罰するだけでは、解決は難しい。どうしたらいじめを止められるのか。教師も、親も事実と向き合い、粘り強く対策を話し合うほかない。地域も連携のあり方が問われている。

 桐生市教委は、調査結果をできる限り公表してもらいたい。二度と繰り返さないために、苦い教訓が広く共有されるべきだ。

世界のウチナーンチュ

2010-11-16 09:20:33 | 多文化共生
(以下、琉球新報から転載)
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世界のウチナーンチュ
【キラリ大地で】アメリカ/池原えりこさん(沖縄市出身) アメラジアン論研究2010年11月15日

アメラジアンの物語を紡ぎたいと意欲を見せる池原えりこさん

 「物語を紡ぐ場合、重要なのは『語っているのは誰か』ということ。だから私はアメラジアンの物語を紡いでいきたい」と話すのは、カリフォルニア大学バークレー校大学院生の池原えりこさんだ。これまでダンサーやミックスメディアアートのパフォーマーとして活動してきた池原さんは、1992年から自伝に基づいた作品の創作を始め、これまで数々のイベントに出演。映像や音楽、写真にせりふなどを混合させたスタイルで、沖縄とアメリカを古里「コザ」に投影した作品を通し、沖縄のアメラジアンの存在を米社会で訴えている。

 10歳まで沖縄市照屋に住んでいた池原さんは、14歳で米国人夫妻の養子としてカリフォルニア州へ移住した。新しい国での新しい家族との新しい生活。「つらいことの方が多かったかな」と笑顔を見せる。
 移住した米国でよく思い出したのは、花札やトランプで遊ぶアメラジアンの子どもと大人たちの笑い声がこだまする「コザ」の雰囲気だ。「自分を普通の人間として扱ってくれる唯一の安全な居場所だった。心と体が守られているのを感じた」と話す。黒人兵だった父親の記憶はないが、子どものころはいつも、父に対する周囲の偏見と差別を感じ「恥ずかしい存在」と、とらえていた。
 渡米10年後に果たした里帰りでは級友たちと再会した。自分をいじめていたと思った友人らが「えりこがアメリカに行く時、泣いたんだよ」と教えてくれた。「もし沖縄に自分の居場所がなかったら、これからはアメリカを自分の国として生きよう」と覚悟を決めての帰国だっただけに、友人たちの温かさに自分の古里は沖縄だと、あらためて認識した。
 沖縄と比べ、カリフォルニアは多人種・多文化の社会だ。その歴史をひもとくと、肌の色や外見、人種、職種などによる差別の激しさに気付く。白黒を決めつける固定観念や差別と闘い、人権や自由を奪われまいと葛藤(かっとう)する市民が新たな物語を紡ぎ出していくカリフォルニアで暮らすうち、池原さんは「自分の使命はアメラジアンの物語を紡いでいくことだ」と確信。アメラジアン論確立のための研究に没頭する傍ら、自叙伝の執筆や「コザ」を軸にした在沖米軍と沖縄のかかわりに焦点を当てたプロジェクトも進める。
 「黒人系アメラジアンの局面から沖縄の歴史をたどることによって、隠れていたもう一つの歴史が見えてくる」。まだ語られていないアメラジアンの物語に息を吹き込もうと励む池原さんは、沖縄のもう一つの歴史を明るく照らす存在となりそうだ。(平安名純代通信員)