多文化共生なTOYAMA

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「ブラジル人学校に高卒資格取得の入学枠 群馬県の学芸館高校」

2007-12-19 09:24:27 | 多文化共生
 富山県内にはブラジル人学校すらない。多様な選択肢を用意する必要があるだろう。
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(2007.12.8 09:59MNS産経ニュース)

 群馬県高崎市の学芸館高校(通信制、私立)が、同県大泉町のブラジル人学校「日伯学園」=ブラジル政府認可=と提携、学園に通いながら日本の高校卒業資格を取得できる入学枠を来年度から設けることが8日、分かった。

 両校によると、日本の高校とブラジル人学校が協力して高卒資格を取得させる試みは全国初。小中学校での不就学が多い上、日本の高校に入っても言葉などの壁で退学が目立つという日系ブラジル人の教育機会が広がる契機になりそうだ。

 生徒は学芸館高校の普通コースに在籍。高校の教諭が日伯学園で週3日、午後6時から英語や数学などの補習授業をし、学園も週2回、日本語指導をする。働きながら通学することも可能だ。

 高校の単位取得に必要なスクーリングなどは学芸館高校で実施。在籍期間は3年以上とし、当面は日本の中学校卒業生が対象。現在、定員を検討中で来年1月末から募集を開始する。

 日伯学園の戸沢江梨香園長は「中学を卒業しても、日本語もポルトガル語も中途半端な日系人の子どもが多い。内向きで自分自身に否定的になっている場合もあり、学業だけでなく、精神面もサポートしたい」と意気込む。

 学芸館高校の平石勝己事務長は「高卒資格があれば、大学や専門学校へ行く道も広がる。日系人の子どもの地位向上につながってほしい」と話している。

■ ブラジル人学校 父母のブラジルからの出稼ぎなどで急増した日系ブラジル人の子どものための学校。昨年12月の文部科学省調査では全国に84校あり、49校はブラジル政府の認可校。日本の学校教育法で「各種学校」と位置付けられているのは4校にすぎず、それ以外の学校は「私塾」扱いで、行政などから支援を得ることが難しく、施設などの不備が問題化している。また保護者の経済的負担の重さやいじめなどを理由に、ブラジル人学校にも、日本の小中学校にも行かない子どもも多い。

旅券預かりは禁止、外国人研修生の保護強化で国が新指針

2007-12-19 09:21:21 | 多文化共生
(2007年12月18日3時8分 読売新聞)
 外国人研修・技能実習制度が、安価な労働力として外国人を雇用する隠れみのとして使われていると指摘される問題で、法務省は17日、受け入れ企業などを対象とした同制度に関する新たな運用指針をまとめた。

 研修生の失踪(しっそう)防止のために外出を禁止したり、たとえ本人の同意があっても企業が旅券(パスポート)や外国人登録証を預かったりする行為を、違反すれば3年間、研修生の受け入れができなくなる「不正行為」にあたると明記するなど、研修生を保護するための規定を厳格化したのが特徴だ。同省は今週内にも新指針を公表し、商工会などの受け入れ機関に通知する。

 同制度は日本の技術・技能を海外に伝えることが目的で、海外から研修生を商工会や中小企業団体などが受け入れ、商工会などが紹介した企業で実務研修や技能実習を最長3年間行う。

 今回まとめられた「研修生及び技能実習生の入国・在留管理に関する指針」は1999年に策定された指針の改定版。企業などに対し、旅券を預かるなどの「不適正な方法による管理」を禁止したほか、商工会などに対する禁止事項として〈1〉正式な受け入れ機関以外が介在し、研修を行うこと〈2〉「労働力不足の解消」などの広告により実務研修を行う企業を募集すること――などを挙げた。商工会などが名目的に受け入れ機関となり、実際はブローカーが外国人研修生を企業に紹介し中間搾取することを防ぐ目的がある。

 一方、国内の受け入れ先だけでなく、海外の研修生派遣機関の不正行為を防ぐため「派遣機関が研修生から高額な保証金を徴収したことが判明した場合は、受け入れ機関は受け入れを取りやめる対応をとる」ことも盛り込んだ。