a letter from Brecht Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

TEEリレートークVol.27 『ありがとうブレヒトの芝居小屋』 真壁知恵子

2019-04-05 18:58:41 | 劇団員リレートーク


東京演劇アンサンブルの照明を担当してます
チーコこと真壁知恵子です。

前回ブログ担当の祐哉とは『銀河鉄道の夜』で旅班が一緒でした。
『クラカチット』では音響オペレーターとして毎回練習している祐哉は
真面目だなぁ。と感心。
私は練習が足りない?
と不安にもなりました。

さてさて
ブレヒトの芝居小屋最終公演
『クラカチット』も終わり
4月1日には舞台、客席のバラシがありました。



40年間たくさんの芝居、集会、映画会、コンサートなど
人が集まる場となってきた芝居小屋。

バラシをするのも最後かと思うと
少し寂しい気持ちと
この荷物と器材をどこまで次の移転先に持って行けるのか
などといろんな事を考えてしまいます。

私も芝居小屋と出会って20年になります。
タリさんがいた頃は
無理難題を言われても

例えば
ブラインドに水を伝わせてキラキラさせたいとか



焚き火から煙をモクモクと出したい
しかも3ヵ所から
ゲネプロで言うかなぁ…とか

4分かかる大転換を
1分でやる稽古をずーとやったり

舞台がラストシーンで飛び出して
動かしたい
これも立て込み終わって言うかなぁ…とか

それでも
頼もしい先輩たちが知恵をしぼり
徹夜をして舞台を作っていました。

私は頼まれた仕事の内容もよくわからずに
とにかく迷惑かけないようにと
掃除や片付けくらいしか出来ませんでした。

20年前の芝居小屋は
キャットウォークに這っている約80回路のマルチコードの名称がボロボロでした。

パーライトの球やコードも雑然としていました。

劇団に入って初めての照明の仕事はこれだ!
ひらめきました!

専門学校の時
器材などを色分けしてたなぁ。
よし! やるぞ!
初めて自主的に仕事に取り組みました。

器材やコードを種類ごとにテープで色分けをする事でした。

今ではあたりまえに色分けされたコードや器材を使っていますが
ちょっとした工夫で仕込みがスムーズにいくものです。

そして、みなさんもご存知のとおり
アンサンブルは俳優も舞台の仕込みをやります。
それぞれ舞台、音響、照明、衣裳、小道具に分かれます。

旅班の1年目と4年目では格段に仕事が早くなっています。
みんなの工夫が各所に見えて
それぞれのシステムに
開発者の名前がつけられることもあります。

例えば『はらっぱのおはなし』では
9尺脚立にパイプを取り付けて照明器材を吊ります。
開発者は坂本さんなので
「坂本システム」
となりました。
坂本システムは
脚立とパイプを固定する事で
安定感? 一体感?
とシュート(明かり合わせ)がスムーズになりました。
荷物も大幅に減りました。



荷物が減って使いやすくなる事は
旅班にとって切実です。

仕込みを工夫することは
きっと芝居の向き合い方にも繋がっていると私は思います。

言われた仕事をただやるよりも
自分で工夫してより使いやすくするのはステキな事です。
創造的な事です。

これから私たちは新たな場所で
一から空間を作っていきます。
一人ひとりの創造的な仕事が積み重なって
みんなに愛される場所になればと思っています。

ブレヒトの芝居小屋はみんなの思いがつまった場所です。

改修工事、補修を劇団員みんなでやってきて
40年頑張ってきた芝居小屋。
本当にお疲れさまでした。

次回のブログ担当は大先輩の真野季節さんです。
真野さんの可愛らしいところ
力強い言葉はいつも稽古場を盛り上げてくれます。
では真野さん。よろしくお願いします。

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