今こそ聴きたい松田聖子。（ときめき研究家）

朝日新聞土曜版に「今こそ聴きたい松田聖子」と題して、読者1713人の投票結果が掲載されていた。ベスト20を引用する。

1位　赤いスイートピー
2位　青い珊瑚礁
3位　SWEET MEMORIES
4位　風立ちぬ
5位　渚のバルコニー
6位　夏の扉
7位　瑠璃色の地球
8位　瞳はダイアモンド
9位　あなたに逢いたくて
10位　天使のウインク
11位　白いパラソル
12位　チェリーブラッサム
13位　裸足の季節
14位　小麦色のマーメイド
15位　天国のキッス
16位　風は秋色
17位　ピンクのモーツアルト
18位　制服
19位　ガラスの林檎
20位　Rock’n Rouge

投票方法は、「編集部が選んだ57曲のリストから複数選択」とのことで、昨年12月9日～14日に実施された。
投票対象の57曲のリストを見てみたいものだが、シングル曲中心だったのは間違いない。20位までのうちシングルA面曲以外は、『瑠璃色の地球』と『制服』だけだ。『瑠璃色の地球』はアルバム『SUPUREME』の最後に収録された曲。『制服』は『赤いスイートピー』のB面曲だ。
『SWEET MEMORIES』は、当初は『ガラスの林檎』のB面扱いだったが、途中から両A面となった。それくらいインパクトがあったのだ。

上位2曲は予想通り、私の記事『教科書に載せたいアイドルポップ100曲』でも3曲選んだうちの2曲だ。あと1曲は彼女の唯一のミリオンヒットである『あなたに逢いたくて』。これらの曲は、一般的に彼女の代表曲と言えるだろう。
今どき紙の新聞の読者なので、比較的中高年層が多いはず。若者だと松田聖子をリアルタイムで聴いていないので、懐メロ番組などでいつも取り上げられる超人気曲しか知らない人も多いはず。『白いパラソル』『小麦色のマーメイド』『風は秋色』などが入っているのがこのランキングの特徴だろう。

しかし、個人的に好きな曲を選ぶとすると、また違ってくる。ファンであればあるほど、アルバムやB面曲もよく聴いているので選択肢が広がる。また、どうしても「他人とは違う曲を選びたい」という天邪鬼な心理が働いてしまうものだ。
そこで1曲だけ選ぶとなると、『チェリーブラッサム』のB面曲『少しずつ春』を挙げたい。デビュー2年目でまだ少し荒々しい歌唱だが、イントロから早く歌いたくてたまらない彼女の思いが溢れ出ているような勢いがある。私が学生時代、ラジオ番組の「聖子と電話でデート」というコーナーに出演して、リクエストした思い出の曲でもある。

一昨年、松田聖子のデビュー40周年時に、シングル、アルバムのベスト曲を選定していたことを思い出した。
シングルベスト5
アルバムベスト10