AKB48 チームBのファンより

鈴木紫帆里さんを中心にAKB48 チームB について語るサイトです。

『中野ブロンディーズ』鑑賞記1(ピーナッツ)

2011-10-25 12:30:00 | 映画・芝居・ミュージカル・ドラマ
[10/22.13:00.新神戸オリエンタル劇場]

まず、今回のシンディーは、とても良かったと思う。
何が良かったって、声,喋りから、「ゆずか」を創り上げていたこと。
"声、そして、喋り口調からキャラクターを創っていく"…それは、あの、志村けん,松本人志,内村光良に共通する部分であり、同じ手法。
つまり、そこを軸とすることで、キャラが逃げない!ブレない! シンディー、そのことに気付いたか? それとも、たまたまか?

とにかく、今回、シンディーの「ゆずか」は、一貫してた。
みんなの演技が、後半、比較的、小っちゃくなっていく中で、「ゆずか」は、最後まで、「ゆずか」だった。

例えば、"(首ではなく)腰から、うなだれる"…とか、声と動きが、役の感情の中で、常にリンク&マッチしている…とか。
特に、台本に自分のセリフのない約100分間の演技が素晴らしかった。

ただ、欲を言えば、お客さんが観てる(感じてる)フレームの中から、1秒…2秒、1回ないし2回、はみ出る演技をしても良かったかな!?と。
だって、「ゆずか」は、それが許される、"(いい意味で)端っこ"のキャラクターだと思うから。
舞台上にいる他のメンバーが、素で、1回、後頭部をはたきたくなるような、1発、ケツを蹴りたくなるような、ちょっとした杭の出方ね。
シンディー、まだ、枠の中で収めよう収めようとする雰囲気(意識?)が勝ってんだよね。遊び心は、未だ、潜んだままで、"こいつ、何するかわからないぞ!"といった、危険人物に対する一瞬は、感じなかった。
もうちょい演っても良かったかな~!?
あ!そうだ! あと、もう1個、シンディー、良かった点がある。それは、浦野一美ではなく、「ゆずか」が、歌を歌っていたこと。
そこに、シンディーや浦野一美なんていなかった。
存在しなかった。

ただ、全出演者の中で、これが出来ていたのは、そうだな…他に(ソロパート部分で、確認出来た範囲だと)「寿美枝おばあちゃん」役のたくませいこさんと、「沙羅」役の長谷川 桃さんの2人だけ…かな!?
すごく、残念。

与えられた役柄を演じ、その役柄が、歌を歌う…ミュージカルでは、基本中の基本だ。
どうしても目立ってしまうので、この2人の名前を出してしまうけど、増田有華は、「瑞希」を演じながら、歌部分は、確実に、「増田有華本人」が歌っていたし、梅田 悠は、「ハスミ」を演じながら、歌は、「梅田 悠」が、どうしても、どうしても、出てきてしまう…勝ってしまう。

2人とも、歌が得意で、そっちの方に持ち込みたい気持ちはわかるんだけど、ぶっちゃけ、"「本人」としての歌の上手さ"なんて、あそこでは、いらない、必要ない。
欲しいのは、「瑞希」の歌であり、「ハスミ」の声だと思う。
ただ、どうしても、そうなっちゃうんだろね。
で、2人とも、そのことが原因で、最初っから、演技部分と歌部分のバランスが、非常に悪い。
だから、最後のクライマックスに向けて、例えば、「瑞希」の場合だと、リーダーになっていく心の成長部分や、相手を傷つけてしまった、その(傷の)深さや罪悪感,痛みなんかが、描ききれていない。
なんか、軽く映ってしまうんだ。

たった1度、そのお話の中で、演技が歌を超えていく瞬間があったなら、そういうのは、ゴロンゴロンと最後までローリングし続けて、その公演中にも、役が大きくなっていくもんだと思うんだけど、2人には、そういう場面がなかった。
常に、歌(+ダンス)が頂点にあって、演技が、そこに迫ってくることは、1度も無かった。正直、その距離は、開くばかりで…。
ま、一言で言うと、歌唱力と演技力に差がありすぎるんだよね。

僕は、そのことが、ラストに向けて、2人のキャラクターにターボがかからなかった1番のことだと思ったよ。
ただ、ここで、とって付けたように言うんだけど、2人とも、歌は上手いんだよね、ものすごく。梅田 悠に関しては、ダンスも素晴らしいんだよね。
だからこそ、残念。

まぁ、ミュージカルは、歌,ダンス,演技…3つの統一感があってナンボやから、その点が難しい…ってことだわね。
ところで、今回、増田有華ファンの方、梅田 悠ファンの方…なんか、ごめんなさいね。ただ、ウソはつけなかった。あと、次回は、もっと、ごめんなさいね。
(つづく)
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 指原莉乃 さしこのくせに ... | トップ | 10月25日チームK公演より、... »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観れませんでしたが (kizudarake)
2011-10-25 23:54:37
枠の中で収めようというのは感じます。
SDN的意味合いではなく本当の姉妹という意味でお姉さんというポジションをBとSDN序盤で必要とされたこととそれを自覚してやってきたことの唯一の弊害だと思います。
本人に聞いたことは無いのですが無意識なのかもしれません。

自然体の彼女はB3rd当たりでしょうか?
KYと言われていた時期(今も言われている?)がありましたが、今はもっと我を出せばいいのに。
返信する
Unknown (Unknown)
2011-10-26 00:08:00
中野ブロンディーズに関する以前の記事にもコメントした者です。

シンディについて、ゆったんについて、梅田さんについて…どれも全面的に同意です。
歌が上手いことと歌で演じられることは全く別の能力なんですよね。
返信する
それが、財産。 (ピーナッツ)
2011-10-26 12:44:11
多少、キツく書いたりしますが、いや、今回のシンディーは、かなり良かったと思いますよ。ただし、その成長曲線が、2年後、芸能界の一流ラインを越えているのかは、わかりませんが…。
そして、今回、シンディーにとって、最も良かった事は、同じ作品に違う役で出れたこと。また、ラッキーなことに、昔、自分が演った役を、今回、上手い人が演じてくれた。かなり、客観的に見れたんじゃないのかなぁ~!? いろんなことをね。シンディー、そのことが、今回の役づくりにいかされているよ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画・芝居・ミュージカル・ドラマ」カテゴリの最新記事