AKB48 チームBのファンより

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「生憎そんな暇もないDreamin’ girls」、『僕の太陽』CDを聴きながら。(ときめき研究家)

2013-02-09 10:59:26 | ときめき研究家
いろんな事件があって、そのことについて考えをまとめる暇もなく、次の事件が発生する。
私は「生身派」ではないので、スキャンダル自体にはあまり関心はないが、こうしたことからAKBのイメージ低下、人気凋落を招き、彼女たちの作品を鑑賞ができなくなるとすれば困ったものだ。

その間ずっと、『僕の太陽』スタジオレコーディングCD(チーム4版)を聴いていた。

『Dreamin’ girls』。
公演1曲目。未来のスターを夢見てレッスンに励む少女たちの歌。アカペラで爽やかな歌声が楽しめる。歌詞の内容にはブレイク前のAKBメンバーまたは研究生に通じるものがあり、後の名曲『初日』にも繋がっている。

曲の最後に、やや取ってつけたように歌われるのが以下のフレーズだ。
「女の子も年頃になれば 恋のひとつもしてみたいけれど 生憎そんな暇もないDreamin’ girls」。

「恋愛禁止」には2つの意味があると推察される。
1つは、修行中の身は脇目も振らず研鑽・精進せよという意味。まさに『Dreamin’ girls』の歌詞の意図どおりだ。もう1つは、アイドルの清純なイメージを守るためという、よく言われている意味。
前者の意味だけなら、研究生から正規メンバーになったら恋愛解禁してもいいというナッキーさんの意見も妥当性がある。ただ正規メンバーになれば一人前の芸能人かと言うとそうとも言えず、AKBというグループ自体が「芸能人養成所」と考えれば、卒業までは半人前だから恋愛禁止という言い方もできる。
一方、後者の意味なら、あくまで表面に出る「イメージ」が清純なら、裏で何をやっていようが構わない。恋愛感情を持つのは止められないが、交際はするなということ。あるいは交際してもいいが、バレないようにやれということ。ただし不運にしてバレた時は、ペナルティを受ける覚悟で。

「恋愛禁止」は人権侵害だという意見がある。しかし、私人間の契約により人権を合理的な範囲で制限することはでき、福岡市職員が禁酒令を受け入れたように、ルールとその2つの意味を納得ずくで加入したメンバーにはルールに従う義務があるだろう。

恋愛経験もないはずなのに恋愛の歌を歌っているのは不自然、おかしいという意見もある。現実と創作を混同した意見だと思う。多くの作家が人を殺したことがないのにミステリーを書き、多くの役者が人を殺したことがないのに殺人犯を演じている。経験していないことを、想像力を駆使してまるで.経験したように歌う(書く、演じる)のが創作だ。

違反した時の処分がまちまちで不公平という意見もある。しかし、運営が言うように、事例によって状況が違うし、個別判断や情状酌量が入る余地があるのはやむを得ないのではないか。刑事裁判でも同じ罪状でも刑罰が異なるのと同じだ。交通違反の罰則金のような行政処分とは違う。
ただし、峯岸の場合、状況が増田と非常に似ていた。二人の違いは「ちょうど辞めようと思っていた」増田に対し、峯岸は「絶対に辞めたくなかった」という点だ。峯岸にもそれは判っていて、辞めたくない気持ちを明確な形で示すしかなかったのだろう。それを打算とも言えるし、決して賢明ではなかったが、必死な気持ちでやったことに対して責めるのは酷だろう。結果的にそれがAKB全体のイメージ低下を招くことになったとしても。AKBを守るためには、運営が止めなければいけなかったのだ。

『アイドルなんて呼ばないで』。
「アイドルだって恋をする 年頃になればみんなと同じ」「もっと自由に恋をしたい ピュアなイメージ息苦しい そのうちエッチもしてみたい」。
何とも身も蓋もない歌だ。アイドル自身が清純なイメージを自己否定している。楽曲はフィクションで現実とは違うとは言え、ファンを混乱させる。前述の恋愛禁止の2つ目の意味を否定しているようだ。
ただ、よく聴いていくと、この歌の彼女が恋しているのは「架空の恋人」「星の王子様」であって、かつ「遠い場所から」「人には言えない片思い」をしているだけなのだ。エッチも「そのうちしたい」と言っているだけで、反語的に今は未経験であると言っているのだ。
つまり「アイドルだって恋愛感情を持つが、実際の交際はしない。頭の中で妄想はしても、行動は清く正しく努めよう」という、内面の葛藤を歌っている曲なのだ。曲の最後では「あなただけのアイドルになる」という決意を表明している。この「あなた」とは歌を聴いている「あなた」、つまりファンのことだと解釈できる。
2007年当時、そして研究生に降格した現在、この曲を歌っている峯岸は、この歌詞の真意を理解しているのだろうか。

『僕の太陽』。
この公演にはシングル曲が4曲も含まれている。しかしどの曲も地味なイメージで、知らなければどの曲がシングル曲か当てるのは難しいだろう。
特に、公演タイトル曲で、アンコールの最後に披露されるこの曲は、何となくぼんやりした印象しか受けない曲だった。歌詞も、何かに失敗したり落ち込んでいる友人(恋人)を励ます歌と理解していたが、具体性がなく、抽象的な応援歌という認識だった。
今回初めてピンと来た。
失敗して落ち込んでいる峯岸を、ファンが励ます歌として聴くと、ぴったり当てはまるのだ。
「下を向いて落ち込んでたってだめさ」「もし世界中が敵に回っても僕は味方さ」「負けないで僕の太陽」。
根強い峯岸ファンは多いと聞く。彼らの心情やいかに。

彼女の髪が伸びる頃までに、また新たな騒動が勃発しないことを祈る。
楽曲は楽曲として鑑賞したい。今回のように、現実の事件と否が応でも結びついてしまうのは、決して楽しいことではない。
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1 コメント

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Unknown (lofty)
2013-02-09 14:06:49
いまだにBINGO!から言い訳Maybeまで(ロマンス、イラネ除く。Baby Baby Baby!含む)が私の中では最も好きなシングル曲が並ぶ時期だ。
チーム4が「僕の太陽」公演をやっていなかったらひかりTVを見ることも劇場に通いはじめることもなかったと思う。思い叶わずチーム4公演はついに当たらずじまいだったので、研究生公演が「RESET」から「僕の太陽」になったのは救いだった。できればこの公演は若いメンバーで続けていってほしい。元祖ひまわり組の公演は、育った姿をすでに知ってしまっているせいかピンと来ない。ドーム二日目が当たり「BINGO!」と「僕の太陽」をチーム4ではじめて見ることができたのは幸せだった。
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