見積りは重要ということは改めて説明するまでもないでしょう。
では、どのように規模見積を実施すればいいのでしょうか?
ここでは、今までに私が支援してきたプロジェクトの規模見積方法についてご紹介します。
(他にもいろんな見積りの方法がると思いますが、それぞれの企業やプロジェクトで最適と思われる見積りプロセスをモデル化することをお勧めします。)
図1は、見積りモデルと呼んでいるものです。
基本的には、このプロセスで見積りを実施していきます。
この図を見てもらえればお分かりかと思いますが、システム開発のさまざまな段階で見積りを実施します。(複数回の見積りを実施!)
システム企画段階(要件定義段階)では、まず概算見積りを実施します。
業務フローから画面数/帳票数を把握し、経験則により規模の見積をいます。
この段階では、概算見積であり設計が進むことにより、多少の増減がありうることを前提とします。
また、見積りに適用する方法も、その時点で利用可能な情報がそれぞれ異なりますので、それぞれ別の方法で見積りを実施します。(複数手法での見積もり実施!)
(複数の見積り方法を適用することによって見積り精度を向上させるという目的もあります。)
さらに、これらの見積りを実施するために、多大な工数が必要となると本末転倒ですので、ツールを使用して効率的に見積りを実施するようにしています。(ツールによる見積りの実施!)
そうすることにより、簡単にさまざまな方法により繰り返し見積もりを実施することが可能となるのです。
また、ツールを使用するからといって、ツールの結果を過信すると、後々問題となることが考えられます。
そこで、ツールではじき出した数値に対して、有識者による補正を実施します。(KKDでの補正!)
KKDはバカにできません。
やぱり最後は人間の目で確かめる必要があります。もちろん、KKDだけで見積りを実施するというのは、属人性の問題やブレの問題等ありますので、それだけで見積りを実施するというのは良くないと思いますが・・・
そして、最後にプロジェクト終了後の見積りも重要です。プロジェクト終了後に評価することによって、見積りプロセスの確からしさや、今後のプロジェクトのベースライン(基準値)を明確にすることができます。(プロジェクト終了後の評価!)
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