Tchスタッフの奮闘記

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府中市のさかえ湯さんへ入湯、そしてお別れ

2011年02月10日 | 八十八ヶ所巡礼

八十八ヶ所巡礼を目指して、の第9回です。

今回は、府中市の“さかえ湯”さんです。 
訪問した日(2011年1月23日)が、営業最終日でした。

場所を説明しますと、甲州街道(国道20号)沿いにある
ドンキホーテ府中店を入って約100m先に位置します。


京王線の線路を越え、
東府中駅より分岐している京王競馬場線の線路手前に位置します。


まず、開店前の昼間の時間帯へ行って、お店周りを記念撮影しました。
甲州街道沿いにはマンションが立ち並びますが、100m入ったこの場所は、
昭和の時代を感じさせるレトロな雰囲気が残っています。
手書きの営業終了の張り紙も、なんだか暖かみを感じます。


併設するコインランドリーも覗いてみました。全てに年季を感じます。
洗濯機は、コイン入れ間違えは返金不可です。呑み込んでしまうようです。


懐かしの瓶コーラ自動販売機。
昭和の時代は、このサイズが主流でした。
販売はしていますが、ほとんど売り切れです。
閉店間際なので、補充していないのでしょう。


お店を一周して煙突が良く見えるスポットを探してみました。
見上げてみると、何とも堂々と聳え建ち、貫禄さえ感じます。
煙突横に付いている梯子に、登ってみたい衝動に駆られました。


改めて、営業時間も残り少なくなった頃に入店。
暖簾をくぐって、左右に分かれる男女の靴箱、正面には傘立、
中に入ると番台。
昭和の時代からのお馴染みの作りに安堵感を感じます。


脱衣所の床を歩くとミシミシ。二条城のうぐいす張りの床状態です。
水繋がりなのか、水槽があって目を和ませてくれます。
脱衣籠が置いてあるあたり、営業年数の長さを感じます。

では、浴室へ。正面の壁画が素晴らしい。
西伊豆から富士山を眺める図です。
その下のタイル画には、鯉の滝登りが描かれています。躍動感あります。
浴槽はシンプル。1槽のお風呂が区切られていて、
左側は深湯になっていて座風呂が2つでジェット付き。
右側は浅湯になっていて下からバイブラです。



カランの並びにシャワーが2つ。
カランの上にシャワーを設置し、
黄色の目隠しを後から増設したのが分かります。
そして洗面器はケロリン。やっぱり、これに限ります。


湯船に浸かりリラックスする中、
時折聞こえてくる電車の通過する音に、
なんだか風情を感じ、癒されます。

pm1100の閉店直前、お客さんの入浴が終わり名残惜しむマニアさんと
雑談する中、店主さんが男女双方の浴室を開放してくれたので、
皆で記念撮影が始まりました。
反対側の壁画は大沼公園となっています

北海道にある国定公園のようです。


こちらのタイル画は、何故か桃太郎です。
桃から生まれた桃太郎。
お婆さんから貰った日本一の黍団子。
イヌ、サル、キジを従え、鬼ヶ島に鬼退治。
宝物を取り返して、家にお持ち帰り。
そして三人は、宝物のおかげで幸せに暮したとさ。
別の説では、
桃太郎は鬼に宝よりも姫を返せと言い、
助け出したお姫様をお嫁にもらって幸せに暮したともあります。
フィクションの昔話だから、色々なエンディングがあるのでしょう。
こういった時系列になったタイル画には、初めて遭遇しました。
(タスクバーで右へ。物語は右から始まります。)


こちらは、昭和29年創業、
昭和48年の改築を経て営業を続けられてきました。
東京銭湯お遍路マップが発行された平成19年10月には10軒あった
府中市の銭湯ですが、廃業は4軒目です。
こちらのようなレトロ風呂がなくなってしまうのは、残念です。
今回、最終日に立ち合えて感激しました。閉店マニアになりそうです。

お店を出ると地面が濡れています。
この日、東京では1ヶ月振りの降雨を観測しました。
お店の幕引きには、憎い演出です。
最期の灯かりが燈る中、お店を目に焼き付け、後にしました。

では、第9回レポートを終わります。

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