東京コンサルティンググループ・トルコブログ

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トルコでの労働組合連合について

2017年03月07日 | トルコの労務

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

 

今週のブログはトルコでの労働組合連合について書かせて頂きます。

 

前回のブログで少し触れたトルコの3つの労働組合連合についてそれぞれの特徴は以下の通りとなります。

 

<穏健派労働組合連合>

穏健派労働組合は1900年台初頭フランスのレジャン活動に端を発している。(ストライキやロックアウトを行わないため雇用者とより穏健的に話し合いをする活動)その為ロックアウトやストライキによって会社が深刻なダメージを負わないための配慮をしており、後述する過激派労働組合のような階級闘争のような活動は行っていない。トルコ最大の労働組合連合であるTURK-ISが代表的な例である。但し規模が大きい為、中には政治的活動を活発的に行っている労働組合が加入している例もあり、一概に穏健な団体ばかりではない。

 

<過激派労働組合連合>

過激派の労働組合は、政治活動に重きをおく労働組合であり、労働組合幹部と労働組合員の結びつきが強く団体行動を好んで行っている。その為、トルコにおける政治デモやメーデーを通し積極的に反政府運動を行っているのも事実である。

その為一般的に穏健派労働組合とは相反する組織とみなされている。

1967年に設立されたトルコ革命家労働組合連合(DISK)がこの過激派労働組合に属している。特に1982年のクーデター前に政治活動に大きな影響を与え、トルコにおける労働組合の政治活動禁止の原因となった労働組合連合である。食品製造業ではトルコ食品工業労働者組合(Türkiye Gıda Sanayii İşçileri Sendikası)がDISKに加盟しているおり、この組合の主な加盟企業としてトルコのチャイ(紅茶)でシェアトップのCaykur社があげれれる。現在、DISK加盟労働組合中労働協約権を持つ労働組合は少ない。

 

<イスラム系労働組合連合>

イスラム系の労働組合はトルコの現政権に近く、より宗教的で家族間の絆の強い保守的な団体が代表される。こうした組合は交渉に対して柔軟性があるため最も穏健的に活動する組合と言える。特にこういった組合は会社の経営者層とも近いことが多く、会社の利益(経営者層の利益)に基づき労働協約を締結する傾向にある。また、イスラム的活動化が多いため金曜礼拝や宗教祝日でのボーナスなどを労働者に対し与える傾向が強い。イスラム系の労働組合の代表例としてトルコで2番目に規模の大きいHAK労働組合連合があげられる。HAK-ISはトルコ経団連(TUSIAD)に対する中小工業・起業家連合(MUSIAD)と結びつきが強く、イスラム色の強い労働組合の代表格であり政権に最も近く穏健な労働組合である、また2016年7月15日に発生したクーデター未遂事件後、政府が毎晩トルコ主要各地で開催していた民主主義ミーティングに対しても最も献身的に参加していたのもHAK‐ISの労働者であった。

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。


 

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