シンガポール進出支援ブログ/東京コンサルティンググループ

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Employment Recordの整備について

2015年10月26日 | シンガポールの労務

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

 この2016年4月よりEmployment Recordの作成保管が義務づけられるようになります。本日はその内容について紹介させて頂きます。

 

  1. 2016年4月よりEmployment Recordが必要になると聞きました。これまでシンガポールにはなかった制度かと思いますが、どのように整備を進めればいいのでしょうか。

 

  1. Employment Recordの試行により、会社は二つの書類を整備することを求められます。一つがEmployee Recordであり、もう一つがSalary Recordとなっています。

 

現在就業している社員については、直近2年分の記録の保管が求められ、すでに退社した社員については退職までの2年分を退職後1年間保管している必要があります。

 

下記、Employee RecordとSalary Recordについて確認します。

 

Employee Recordへの記載内容

①  住所

②  NRIC/Work Pass Number(有効期限)

③  生年月日

④  性別

⑤  雇用開始日

⑥  退職日

⑦  業務時間、休憩時間

⑧  祝日及びその他休暇の取得日

 

Salary Recordは給与情報の保管となります。Payslipsの発行も同じタイミングで義務化され、Payslipsに記載する事項は下記の通りです。

①  雇用主の名前

②  従業員の氏名

③  給与の支給日

④  基本給

⑤  給与計算期間

⑥  その他手当て(fixed allowances等)

⑦  その他の追加支給分(Bonus, Rest day pay, PH pay等)

⑧  給与からの控除(CPFやNo-pay leave等)

⑨  残業時間

⑩  残業手当

⑪  残業手当計算期間(⑤と異なる場合)

⑫  純支給額

 

先日ご紹介させて頂きましたKETs(Key Employment Terms)と共に、これらの不整備には下記のペナルティも発生します。

・  Payslipsの未発行

・  KETsの未発行

・  Employment Recordの不保持

・  担当官への不正確な情報提供

 

従業員1名につき、もしくは違反ごとにS$100-200のペナルティとなりますが、繰り返し違反を行った場合、犯罪行為(criminal offence)と看做されることとなります。

 

企業が取る方針としましては、まずは就業規則(Employee Handbook)と雇用契約書(Letter of Appointment)の見直し、そしてPayslipsがきちんと必要情報を含んでいるかの確認となります。

 

特に就業規則については、その見直し改訂が急務と言えるでしょう。

 

ご質問等ございましたら、お気軽に下記連絡先までご連絡ください。

 

【問い合わせ先】

Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,

岩城 徳朗(iwaki noriaki)

iwaki.noriaki@tokyoconsultinggroup.com

+65-8363-9858

 


 


Jobs Bankの概要と変更点について

2015年10月19日 | シンガポールの労務

 

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

 この10月よりJobs Bankが一部変更となります。本日は概要と変更点について説明させて頂きます。

 

  1. EPを申請する際に、Jobs Bankへの求人広告を掲載する必要があると聞きました。これは必ずしなければならないのでしょうか。また、Jobs Bankが一部変更されるとも聞きましたが、その内容について教えてください。

 

  1. Jobs Bankはシンガポール人の雇用促進のために作られた制度であり、外国人の就労ビザ(EP)申請手続きを行う際には、まずはJobs Bankにてシンガポール人へ14日間の求人を行う必要があります。採用に至らなかった場合に、EPの申請が認められるという流れになっています。

 

ただし、以下の条件を満たす場合には、Jobs Bankでの広告掲載は免除されます。

 

・  従業員が25人以下である会社

・  基本月給S$12,000以上の職務を担当するものの場合

・  1ヶ月未満の短期間で修了する職務

・  企業内転勤となる場合(ICTsに該当する必要有り)

 

免除される場合にも、Jobs Bankに登録する事を強く奨励されており、EPの申請の際には必ずJobs Bankでの求人の有無を確認されます。

 

2015年10月1日より、Jobs Bankに変更点がありました。

これまでJobs bankでの掲載事項は、①募集する職種②応募の締め切り日③スキル④学歴⑤経験⑥給与額の目安でした。しかし10月1日以降、給与額範囲を明確に公開する事が求められています。また、面接における質問内容もMOM等から確認を取られる可能性があります。

 

これまで、形式的なJobs Bankの運用でしたが、今後はよりシンガポール人の採用を促進するため、MOMも本腰を入れてきた、と言ったところかと思います。

 

ただし、日本企業の多くがローカライゼーションを進めています。これを1つのチャンスと捉え、シンガポールビジネスをローカルで対応できる仕組みを作って行く必要があるのではないでしょうか。

 

ご質問等ございましたら、お気軽に下記連絡先までご連絡ください。

 

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岩城 徳朗(iwaki noriaki)

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シンガポールの人口動態について

2015年10月14日 | シンガポールの投資環境・経済

 

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

 先日、National Population and Talent Division(NPTD)より、シンガポールの人口内訳最新状況が報告されましたので、それを報告させて頂ければと思います。

 

  1. シンガポールの人口は増えているのでしょうか、また外国人にはビザの発給が難しいと聞きましたが、実際に外国人の数は減っているのでしょうか。

 

  1. 上述の通り、この9月30日にNPTDよりシンガポールの人口内訳が発表されました。

下記の通りです。

 

・  Singapore Citizen(シンガポール市民)・・・338万人

・  PRs(永住権保有者)・・・53万人

・  Foreigner(外国人)・・・163万人

 

外国人の数は前年同月に比べ、2.9%減りました。今後も緩やかに減って行く事が予想されますが、シンガポールの人口全体としては1.3%の増加となっております。

 

それでは、外国人の中での内訳はどうなっているかというと、下記の通りとなっています。

 

・  Work Permit保有者(建築現場等の現場労働者)・・・45%

・  Dependent Pass holder(家族ビザ)・・・16%

・  メイド・・・13%

・  EP保有者・・・11%

・  S Pass保有者・・・11%

・  学生ビザ・・・4%

 

近年では日系企業においても、日本人の数を極力減らし、ローカル化を図っている企業も多くなっています。日本人の駐在員が取得するEPは今後も規制が厳しくなり、その数を減らして行く事が予想されます。

 

ご質問等ございましたら、お気軽に下記連絡先までご連絡ください。

 

【問い合わせ先】

Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,

岩城 徳朗(iwaki noriaki)

iwaki.noriaki@tokyoconsultinggroup.com

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シンガポール公立学校の授業料値上げについて

2015年10月06日 | シンガポールの投資環境・経済

 

 皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 

 最近は労務の情報を多く提供しておりましたが、今回は先週発表されましたシンガポール小学校、中学校の授業料値上げについて述べさせて頂きます。

 

  1. 来年より、シンガポールでの小学校、中学校の授業料が上がると聞きましたが、本当でしょうか。

 

  1. 2016年より、シンガポール公立校での授業料が上がります。これは9月30日にMOE(Ministry of Education)より交付されました。永住権を持っていない日本人の子弟に対する授業料は、S$20〜150/monthの値上がりとなります。

今回は、永住権を持っていない日本人について紹介します。

 

学校形態

現在の授業料(S$/月)

値上がり(S$)

小学校

550

50

中学校(5年生)

800

150

Pre-University

1,150

150

 

日本人駐在員の方はお子様を日本人学校に通わせるケースが多いかと思いますが、現地校に通わせている際も、一定の補助が出ているかと思います。年間で見ればS$1,500の増加になりますので、社員の福利厚生の一環を本社と共に見直す必要が出てくる可能性があります。

 

 

ご質問等ございましたら、お気軽に下記連絡先までご連絡ください。

 

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