シンガポール進出支援ブログ/東京コンサルティンググループ

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Q&A地域統括会社の実態

2014年08月11日 | シンガポールの投資環境・経済

皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

Q. シンガポールに拠点を設け、将来的にはASEAN地域の統括拠点にしたいと思っています。シンガポールの低税率を利用した税務戦略を考えたいというのが一番の理由ですが、何に留意する必要があるのでしょうか。

A.
 シンガポールへの進出を検討する企業が、シンガポールの低税率を活用しようとするのは、よくある話だと思います。ただ、低税率を利用するためには、ある程度の利益が出ていることが前提であるということを忘れてはなりません。
 シンガポールは設立が容易であり、税率も低いという理由で、安易に進出の意思決定をしてしまうのは、非常に危険です。国内でビジネスを行う上でも当然ですが、シンガポールでの事業計画を入念に作り込む必要があるでしょう。

 例えば、既にシンガポール進出している企業において、地域統括を目指す上で問題になりやすいのは、他ASEAN拠点、日本本社とのコミュニケーション不足です。シンガポールとしては、他のASEAN全体の利益をシンガポールにプールすることで、シンガポールを中心とした国際税務戦略を考えているのかもしれませんが、他の拠点においては、自国であげた利益を吸い上げられることに強い抵抗感を覚えてしまいます。これは、ASEANという地域だけでなく、企業全体で取り組む必要がある問題です。

 現状、シンガポールの低税率を活かしきれている企業は少ないかと思います。本社機能としては、一定の意思決定を任せているかもしれませんが、絶対的なものではないため、当初目指していたものとは異なっているのかもしれません。
ただ、やはりシンガポールはASEANの中心であり、メリットを活かしきる事ができれば、大きな企業利益をもたらすことにもつながるでしょう、

 既にシンガポールに進出している企業も、これからの企業も、今一度シンガポールのメリットを活かす戦略を図る必要があると思います。

以上

Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,
岩城 徳朗(iwaki noriaki)

 

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シンガポールでの銀行口座の開設について

2014年08月04日 | シンガポールの投資環境・経済

皆さん、こんにちは。シンガポール駐在員の岩城です。

 今回はシンガポールにおける、銀行口座開設についてご説明します。

Q. 現在、弊社はシンガポール法人の設立手続き中です。法人口座の開設は難しいと聞いたことがありますが、口座開設に求められる要件などはあるのでしょうか?

A. 結論から言いますと、近年、口座開設は難しいものになっております。さらに、口座開設についての具体的要件も定められていません。

 シンガポールでの法人設立は他国に比べるとかなり容易と言えるでしょう。さらに、シンガポールの低税率を利用するためのペーパーカンパニーが多く設立された経緯があります。

 それに対処すべく、銀行側は会社の事業目的や資本金額等を精査するようになり、特に資本金額が少ない会社等は口座開設が認められないケースが見受けられます。シンガポールには授権資本の制度がないため、設立時に設定した資本金額は銀行口座開設後、全額振込まれる必要があります。

 それでは、実際資本金額をいくらに設定すれば良いのかと聞かれますが、非常に難しい問題です。資本金200万円で開設できた場合もあれば、1,000万円でも認められなかったケースもあるようです。
 シンガポールにおいて、最低資本金額がないから1SGDで会社設立するという会社も多くあります。ただし、シンガポール問わず、法人の銀行口座を開設するためには、事業を行うために必要な資金を用意していることを示す必要があります。

 日系企業は、シンガポールから見ると信用力を図りかねる外国企業ということを忘れてはなりません。

以上


Tokyo Consulting Firm Co. Pte. Ltd.,
岩城 徳朗(iwaki noriaki)

 

 

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