シンガポール進出支援ブログ/東京コンサルティンググループ

毎週金曜日更新
TCG・シンガポール駐在員より最新情報を提供し、シンガポール進出支援をサポートします。

カンパニーセクレタリーの必要性

2012年09月18日 | シンガポールの投資環境・経済
こんにちは、シンガポール駐在員の和久井です。

シンガポールで現地法人を設立する場合、カンパニーセクレタリーを会社の役員として任命し登記上必ず名前が登録されていることが求められます。会社の取締役会議で1名を選任し、実務上設立直後と同時に登録することが殆どですが、不在である場合、法律上6ヶ月間不在の状態にしてはいけないということが定められています。

日本語では秘書役と訳されますが、日本の会社秘書役とは違い、カンパニーセクレタリーになるものは条件があり、シンガポール居住者であることが求められ、ACRA当局への申請、変更手続きや会社の議事録、定款などを保管し管理する責任があります。つまりこれらの経験を持つ方、通常であれば、カンパニーセクレタリー専門の会社や法律事務所へ依頼することが適切となります。また上場会社であれば、有資格者と経験が求められるなど、会社の情報を管理するだけに、よりその専門性や知識・経験が問われることになります。

現地人でなければならないため、取締役および秘書役を同人物で登録は可能かという質問があります。会社設立時、現地シンガポール人・PR保持者の取締役1名が最低必要となりますが取締役1名の場合がこの取締役が秘書役を兼任することは禁止されております。但し、会社で2名以上の取締役がいる場合には、現地シンガポール人が取締役として登記上登録することは可能です。この場合、名目上取締役および秘書役であるからに、当局への報告管理を怠る場合や不備が指摘される状態であってはならず、少なくとも経験を持たれる方を選任することが会社としての責任とみなされるため、やはり選任するには弁護士やセクレタリカンパニー、会計事務所などに相談し、慎重に行う必要があります。

以上

シンガポール輸出入

2012年09月10日 | シンガポールの投資環境・経済
こんにちは、シンガポール駐在員の和久井です。

9月6日、シンガポールに中国から2頭のパンダが無事到着しました。名前は凱凱(KaiKai)と嘉嘉(JiaJia)で両国の国交樹立20周年を記念して、絶滅危機とされる動物として、また教育の一環として10年間貸与されました。熱帯地帯で生活ができる環境づくりに政府が何十億の設備投資をしており、今後の第二世が期待されています、観光スポットとしても人気が高まること間違いなしです。

さて中継貿易国として輸出入が盛んなシンガポールですが、その食材も殆どが輸入に依存しているため、食料自給率も1割に満たないです。その分シンガポールでは隣国諸国からの食材が豊かですが、原油高で食材の高騰が懸念されるのは日本と変わりません。調達先国を分散し、食料調達のリスクを分散しております。
この間、現地の人に言われたのが、シンガポールは養鶏場が殆どなく、鶏肉は殆どが輸入されています。限られた土地での飼育はコスト高で誰もやりたがらない。鳥インフルエンザが広まったことをきっかけに、養鶏場は撤去され、仕入先は隣国へと移された今は、鶏肉はマレーシア、牛肉はオーストラリア原産。鶏肉は特にシンガポールでは欠かせない食材となっていながらも、人口500万人用のチキンはマレーシアから。先進国でありながらも、生活は隣国に支えられている現実に国交の繋がりが益々大事になる時代だと感じました。
シンガポールは農場は殆ど無く、唯一身近に見られるのが、学校だそうです。野菜の育て方ではなく、野菜の原型を教育しなければならないと、とあるシンガポール人が言っておりました。若い世代、今の子供たちは野菜、果物の原型を余りにも知らないことを恐れてのことだそうです。自炊よりも外食が盛んであり、共働きをする家庭では、子供は既に料理されたものしか見ていないため、野菜や果物の原型を見ても自分が食べてるものと関連付けることが出来ない。身近なものの殆どが隣国無しでは手に入らないことを思い知らされます。

以上

シンガポール首相

2012年09月03日 | シンガポールの投資環境・経済
こんにちは、シンガポール駐在員の和久井です。

シンガポール初代首相として1959年から30年間に渡り務めたリー・クゥアンユーは、マレーシアから独立分離後、何も資源も持たない状況にいたシンガポールを見事経済発展に導き、外資金融や産業投資を誘致する戦略に海外へ影響を及ぼすほどの国家へと成長させた指導者として、東南アジアもっとも影響力ある政治家の一人と言われています。そして、その息子に当たるのが、現リー・シェンロン首相であり、先月26日に、毎年開催される独立記念日に続き、ナショナル・デイ・ラリー(National Day Rally)に、今後の注力すべき国の課題や国の方針を一般市民に向けて演説を発表しました。

首相が示したテーマは「シンガポール物語の次章はどのような内容であるべきか」をもとに、次の章を書き加える新たな意気込みを、3つのキーワード「Hope 希望」「Heart 寛大な心」「Home 故郷」に託しました。シンガポールが建国50周年を3年後に迎える今年、国民ひとりひとりが真剣に国の未来を考え社会に貢献してもらいたいとの思いを国民に訴えました。その中で、高齢化かつ少子化が進む中にあって、いかにシンガポールが生き残り、競争に打ち勝てるか、今がその準備を行う時期だと捕らえています。グローバル経済で益々アジアが国際経済、発展に寄与する時代に入ったとして、シンガポールも新しい成長段階に入ったと捕らえ、今後20年は後期とチャレンジに満ち溢れると語りました。益々の国の発展と経済成長に注力していくには、現代国が抱える課題や問題を表面化し、それに対する改善策が国の政策に反映するこの演説は、影響を受ける企業や一般市民にとっては重要な情報源でもあるのです。また外国人労働者人口増加に伴い、協調性に欠ける国民のマナーのあり方や少子化に対する育児休暇制度を導入するなど、身近な話題が多いのです。また、前進するためには、常に新しいものを取り入れ、また必要によっては大胆に再構築する必要があると指摘。これはただの演説の中で終わる話ではなく、有限実行をする政府の動向が見受けられる、というのがこの年に1度行われる首相演説の大きな特徴なのです。今後のシンガポールの行方が益々期待されると同時に、首相の演説に国民が関心を持っている姿勢を通して、演説はとても有意義なものだと感じます。

以上