東京コンサルティンググループ・フィリピンブログ

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東京コンサルティンググループ・フィリピン駐在員より、現地から生の情報、声をお届けします。

Wiki-Investment

フィリピン実務のQ&A(税金の納付遅延に関するペナルティについて)

2013年09月30日 13時32分05秒 | フィリピンの税務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

先日ご訪問させて頂いた企業様で聞かせて頂いた話ですが、最近パサイ市やマラテのほうで肩にタオルをかけた警官、通称「タオル警官」が出没するそうです。名前からすると仕事に精を出して、汗水流して頑張って働いてくれているような感じもするのですが、彼らが行うことはその逆です。肩にかけたタオルは自分の警官として身分証明を隠すためのもので、自分の名前や警官としての素性を隠して、道路を走行中のドライバーにいわれのない罰金を要求したり、おかしな因縁をふっかけて賄賂を要求するなどの悪事を行うそうです。それゆえ、肩にタオルをかけた警官「タオル警官」を見かけた際には、近寄らないのが無難、ということです。

タオルで名前を隠して悪さをするなど、「子供か!」とツッコミを入れてしまいたくなる気もするのですが、名前も隠さずに堂々と交通違反の罰金を50PHPや100PHP程度の賄賂で帳消しにする警官を何度も見たことがあるので、タオルもそれに比べたら知的な手法と言えるのかもしれません。いずれにせよ、我々一般市民としては、触らぬ神にたたりなし、というのがタオル警官に対する一番の対処法かと思われます。

さて、今週はフィリピン実務のQ&Aについて、お話をさせて頂きます。

Q. 税金の納付遅延に関するペナルティの額について教えて下さい。
→通常ペナルティはCompromise table、加算税、延滞税の3種類に分類されます。Compromise tableは税金の納付遅延の際に発生するもので、法人の場合には1,000PHP、個人の場合には200PHPがペナルティの額になります。

加算税は税金の納付遅延に関する主たるペナルティで、納付遅延額の20%が通常のペナルティの額になりますが、BIR(内国歳入庁)に不正があったと判断された場合には納付遅延額の50%がペナルティの額となります。

延滞税は延滞にかかるペナルティで、納付遅延額に対して年20%かかります。これは日割りで計算されるので、3ヶ月の遅延であれば納付遅延額の5%、半年の遅延があれば納付遅延額の10%、3年の遅延であれば納付遅延額の60%というように計算されます。上記3つのペナルティの合計額が、BIRへ納付するペナルティの金額になります。

手書きの帳簿や手書きの領収書など、とかく原始的な会計処理を義務として行っているせいもあって、徴税漏れが非常に多いためか、フィリピンでは税収の不足を罰金で賄おうとしているなどと言われており、月次や四半期、年次の納税申告の締切日は多く、またタイトに設定されております。

年間の納税申告スケジュールをチェック表にして張り出すなど、ウッカリをなくす努力をし、計画を立てて準備を行い、締切日の2~3日前に常に納税申告をされるのが理想かと思われます。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上

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マニラ首都圏の最低賃金の変更について(2013年10月4日発効)

2013年09月24日 16時15分22秒 | フィリピンの労務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

昨年7月に私がフィリピンに赴任して以来、できる限り毎週更新しているこちらのフィリピンブログですが、先日アクセス数を確認致しました。私が思っていたよりも随分閲覧して下さっている方の数が多いのに驚き、同時に非常に嬉しく思いました。閲覧して下さっている方々には、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。

これからも、できる限り有益な情報をご提供していきたいと思いますが、何かブログの話題として取り上げてほしい内容などありましたら、下記フォームにご連絡を頂ければ幸いです。


基本的に私がブログとして取り上げている内容は、投資環境・経済、法務、労務、会計、税務が主なところですが、フィリピンにおけるビジネスに関連することでしたら、できる限りトライしてみたいと思います。

さて、今週のブログは、2013年10月4日から変更されるマニラ首都圏の最低賃金について、お話させて頂きます。

Philippine Information Agency(フィリピン情報局)によると、マニラ首都圏(NCR)の最低賃金が、現在の456PHPから466PHP(COLA含む)に変更されます。発効日は2013年10月4日となっております。

参考URL「フィリピン情報局」:
http://news.pia.gov.ph/index.php?article=1751378465120

参考URL「NCR最低賃金」: http://www.nwpc.dole.gov.ph/pages/ncr/cmwr_table.html

現在のところ、マニラ首都圏以外の最低賃金変更に関する情報はありませんが、これを皮切りに順次発表されていくことと思われます。最低賃金の変更はDOLE(Department of Labor and Employment:フィリピン労働局)のウェブサイトにて確認ができますので、ご参照下さい。

参考URL「DOLE地域別最低賃金マップ」:
http://www.nwpc.dole.gov.ph/rtwpb.html

最低賃金付近で従業員様の賃金を設定されている企業様は、特にご注意下さいませ。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上

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フィリピン法改正情報(Revenue Memorandum Circular No.52-2013)

2013年09月17日 11時20分22秒 | フィリピンの税務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

先日、うっかり携帯電話をタクシーに落としてしまいました。気付いたのはタクシーを降りて目的のビルに入り、10分ほど経過した後でした。通常、フィリピンで携帯電話を落とせばシムカードが抜かれ、携帯本体だけどこかで売られてしまうものだと理解していたので、私はがっくりと肩を落とし、まず携帯電話は出てこないものと諦めました。

それでも電話しないわけにはいかないので、恐る恐る自分の携帯に電話をしてみたところ、誰かが応答しました。まずはラッキーだと思いつつも、電源を切られてしまえば元も子もないので慎重に交渉しようと話してみたところ、電話に出たのはそのビルの入り口のガードマンでした。なんと、携帯電話の落とし物に気付いたドライバーが、親切にも警備員にそれを渡してくれたということでした。

私は飛び跳ねんばかりに喜びつつ、すぐにビルの入り口に向かい、警備員から携帯電話を受取りつつ、まだビルの入り口付近に停車していたタクシードライバーに精一杯のお礼を伝え、気持ちばかりのチップ(100PHP)を渡しました。先日はマカティの外れの夜道で携帯電話の強盗を見たかと思えば、落し物の携帯電話をくすねずに届けてくれる人もおります。とかく、過激な話ばかりニュースに取りざたされるフィリピンですが、フィリピン・マニラで実際にあったちょっといい話でございました。
 

さて、前置きが少し長くなってしまいましたが、今週は、2013年5月2日のブログでお話をさせて頂いたOfficial Receipt等の更新に関するBIR規則「Revenue Regulations No.18-2012」の更新期限延長に関するBIR覚書回覧「Revenue Memorandum Circular No.52-2013」(2013年8月13日発行)について、お話させて頂きます。

先日お話させて頂いたRevenue Regulations No.18-2012の内容は、BIRにおける電子申請化システム導入を進めるため、今まで発行したOfficial ReceiptやSales Invoiceを再度登録し直しなさい、というものでした。この更新期限は6月に一度更新期限の延長があり、更新期限は2013年8月30日までとなっておりました。しかし、先日発行されたRevenue Memorandum Circular No.52-2013で、その更新期限が更に2013年10月31日までに延長されました。 

しかし、今回の延長には制限があり、2011年1月1日より前に取得したOfficial Receipt、Invoiceについては期限の延長を認めないということです。
参照URL:ftp://ftp.bir.gov.ph/webadmin1/pdf/73840RMC%20No%2052-2013.pdf

また、2011年1月1日から2013年1月17日までに登録したOfficial Receipt、Invoiceについては、更新をせずに10月31日まで使用するためには、BIRより承認のスタンプをもらう必要があります。 

もともとのBIR規則「Revenue Regulations No.18-2012」では、Official ReceiptとInvoiceの更新期限は2013年6月30日であったところ、それがBIR覚書回覧「Revenue Memorandum Circular No.44-2013」(2013年6月11日発行)によって8月30日まで延長されました。そして、今回のBIR覚書回覧「Revenue Memorandum Circular No.52-2013」(2013年8月13日発行)でさらに10月31日まで更新期限が延長されました。

理由はBIRと指定の印刷所が、業務過多で更新業務に対応しきれていないためだと予想されます。

今までの流れから、10月31日の更新期限も延長されるような気がしないではありませんが、そうだと言って、迅速に更新作業を進めないわけにはいきません。アンダーテーブルマネーを支払って、手続きを早めてもらうような必要はないと思いますが、まだOfficial ReceiptやInvoiceを更新できていない企業様は、遅滞なく更新手続きを進めることをお勧め致します。定期的にBIRや印刷所の担当官に連絡し、進捗を確認することで備忘防止などされるのもいいかもしれません。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上

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プリペイド式携帯電話の通話プランについて

2013年09月09日 11時37分04秒 | その他

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週は、プリペイド式携帯電話の通話プランについて、お話をさせて頂きます。

今まで私はGlobeのシムカードだけを使用し、プリペイドカードで支払いを行っていました。通話するたびに電話代がかかり、それが当たり前だと思って携帯電話を使用していました。それを見かけたスタッフが私に声を掛けてくれ、Globeのお得な割引プランを教えてくれました。

それは、1週間150PHPでGlobeの携帯電話との通話がし放題になる、というものでした。
申し込み方法は SUPER150 という文面を8888宛てにテキストするだけです(Globeのシムカードを使用している場合のみ使用可)。これで1週間Globeの携帯電話には通話し放題になります。 

それと共にGlobeの携帯電話の番号(始めの4つの数字)といって、以下の番号を教えてくれました。
0813、0817、0905、0906、0915、0916、0917、0926、0927、0935、0936、0937、0994、0996、0997と非常にたくさんあり、とても覚えきれないので、どの番号がどの電話会社のものか分かるURLを教えてもらいました。参考URL「電話番号」:
http://news.txtbuff.com/mobile-number-prefixes-globe-smart-and-sun-cellular/  

前述のGlobeの通話し放題プランが非常にお得だったので、他の電話会社でも同じようなプランがあるのではないかと思い調べたところ、他の電話会社でもやっていました。参考URL「Smart」:
http://www1.smart.com.ph/Prepaid/offers/recommended-offers/  

私の携帯電話は2枚シムカードを入れられるデュアルシムタイプなので、現在GlobeとSmartのシムカードを入れ、それぞれで携帯の使用方法に合わせてお得なプランを選んで使っています。プリペイドカードでの支払であれば、使い方によっては、何もプランに入らないで使用するより、随分通信費の節約ができると思います。宜しければお試し下さい。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上

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フィリピン実務のQ&A(超過勤務手当について)

2013年09月02日 14時16分42秒 | フィリピンの労務

こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週はフィリピン実務のQ&Aについて、お話をさせて頂きます。

Q. フィリピンにおける超過勤務手当について、教えて下さい。

→1日8時間以上勤務した際に、超過勤務手当が発生します。

通常の労働日であれば、8時間を超えた部分について125%の超過勤務手当が発生します。また、休日労働であれば、8時間を超えた部分について、その労働日の賃金の130%の超過勤務手当が発生します。超過勤務手当の根拠条文は、フィリピン労働法の87条です。

なお、休日は200%の法定加算が必要な一般祝祭日と、130%の法定加算で済む通常の公休日や特別祝祭日の2種類があるのでご注意下さい。

参考URL:「超過勤務手当」http://www.dole.gov.ph/labor_codes/view/4
参考URL:「一般祝祭日」
http://www.jetro.go.jp/jfile/country/ph/invest_05/pdfs/010012500305_014_BUP_0.pdf

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上

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