東京コンサルティンググループ・フィリピンブログ

毎週木曜日更新
東京コンサルティンググループ・フィリピン駐在員より、現地から生の情報、声をお届けします。

Wiki-Investment

日本法人のTIN取得について

2013年05月27日 13時46分56秒 | フィリピンの税務
こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

日中の日差しが非常に厳しい酷暑期のシーズンから、少しずつ雨季に入りかけている、ここマニラでございます。雨が降れば少し涼しくなるものの、今度は代わりに蒸し暑さがやってきます。冷房のよく効いたタクシーを降りると「もわっ」とした大気にしばし眼鏡が曇るときもあり、自分が南国にいるということを肌で実感する瞬間でございます。

3/25のブログにて、TIN(Taxpayer Identification Number)に関するフィリピン法改正情報をお伝えさせて頂きましたが、今週はその続編として、日本法人のTIN取得について、お話をさせて頂きます。

今年の始めに、SEC(証券取引委員会)からMEMORANDUM CIRCULAR NO.1 Series of 2013が出され、定款に登録している株主(取締役や親会社などの外国法人)はフィリピンに居住していない場合でも、TINを取得しなければならなくなったことは、以前お伝えさせて頂きました。

株主である外国法人のTIN取得にあたり、BIR(内国歳入庁)はその外国法人の定款のコピーの提出を求めてきます。外国法人がシンガポールなど英語圏にあり、定款が英語で作成されていれば全く問題ないのですが、我々日本企業のように親会社が日本の法人である場合、定款は日本語で作成されているものです。そのため、BIRはその定款コピーと共に英語訳を求めてきます。

しかし、ページ数の多い定款の翻訳には多額の費用と時間がかかり、TIN取得のためだけにそれを行うのはナンセンスです。もともとTIN取得のためにBIRが知りたい情報は、正式な法人名、住所、会社登録番号だけなので、これを満たす書類として「履歴事項全部証明書」とその英語訳で足りないかと、先日BIRと交渉をして参りました。

BIR担当官に若干ぶつぶつ言われたものの、TIN取得に必要な書類を受け取ってもらい、無事に日本法人のTINを取得することができました。今後、永遠に履歴事項全部証明書とその英語訳でTIN取得手続きが進められるかどうかは分かりませんが、現在のところ問題はないようです。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上
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タクシーについて

2013年05月20日 16時23分40秒 | フィリピンの投資環境・経済
こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週は、フィリピン・マニラにおけるタクシーについて述べたいと思います。

よくフィリピンのタクシーは危ないのか、というご質問を日本から視察に来られた企業の方に聞かれます。私はドライバー付きの社用車や自家用車を持っていないので、昨年のフィリピン赴任から約1年毎日タクシーに乗っていますが、いまだかつて危険な目にあったことはありません。

時おり、私が外国人であるがゆえにメーターを使用せず、高めの料金をふっかけてくるドライバーもいますが、「Meter please.」でメーターを倒してくれなければ、「I change taxi.」でタクシーを乗り替えてしまいます。もちろんお金は払いません。大抵の場合はこれで面倒臭い料金トラブルに巻き込まれることもありません。日中のマカティ市内であれば次のタクシーもすぐにつかまりますし、メーターで走らないタクシーの割合は10台に1台程度なので、苦労することもありません。

しかし、渋滞の時間(朝、夕方)は若干話が変わってきます。ドライバーも渋滞で消費するガソリン代を悩みの種にしているので、メータープラス20~50PHP程度ふっかけてきます。これを受け入れるかどうかは人それぞれでしょうが、私は50PHPならば受け入れています。なぜなら、新たに他のタクシーを探すのが面倒だからです。また、タクシードライバーの方も大抵皆カツカツで生きており、ちょっとの渋滞で舌打ちやイライラしている彼らを見ると、ガソリン消費は彼らにとって切実な問題なのだと思うからです。

タクシーの安全性について、先ほど問題はないと言いましたが、夜中に限れば女性はもちろん、男性もある程度は気を付けた方がいいかもしれません。私もたまに夜中にタクシーに乗って帰宅することがありますが、暗い細道を走る時は、なんとなく嫌な感じがする時があります。今まで私の身に何かあったわけではありませんが、タクシーにどこかに連れて行かれ、持ち物を取られた事件が過去にあったそうなので、深夜のタクシーはできれば避けた方がいいと思います。

また、空港付近はどうしても外国人が多く、ぼったくり行為を行うタクシーが多くいるのも事実です。私も以前、タクシーの待合所から黄色いメータータクシーを使ったにもかかわらず、空港からマカティまで通常は300PHP程度のところを700PHP程度取られたこともあります。空港付近だけは非常に難しいところです。

私のケースは黄色のタクシーのメーターが料金の表示ではなく距離の表示になっており、「1キロ10PHP」というような意味不明な料金体系で請求されました。急いでおり、もめるのも面倒だったので、その時は言い値を払ってしまいましたが、しこりの残る経験になっています。解決策を考えると、黄色のメータータクシーに乗る場合でも、きちんと初乗りの70.00(PHP)というメーター表示で、車を発進させるよう指示しなくてはならないのだと思います。

なお、これは余談ですが、タクシーの方がみんな道に詳しいかと言うと、そういうわけではありません。道をよく知らないのに「もちろん知ってるよ」、と言わんばかりのしたり顔で名刺の住所を見て走り始めて、後から必死に人に聞いて目的地を探し回るということも珍しくありません。できるのであれば、事前に場所をインターネットの地図で調べておき、大きい道から目的地まで指示を出せるように、調べておくことをお勧めします。

最後にタクシーの種類と料金体系をお話させて頂きます。タクシーには2種類あり、初乗り40PHPの白いタクシーと初乗り70PHPの黄色い空港タクシーがあります。それぞれ最初の500メートルまでは初乗り料金で乗れ、それ以降は250メートルごとに白いタクシーは3.5PHP、黄色い空港タクシーは4PHPずつ料金が上がっていきます。タクシーの運転手はお釣りを持っていないことも多々あるので、なるべく料金は100PHP札で払えるよう、事前に500PHPや1,000PHPといった高額紙幣は崩しておくことをお勧めします。

パンク、ガス欠、クーラー故障など、様々なハプニングもありましたが、疲れているときに励ましてくれるようなドライバーも多くおり、私はタクシーを嫌いではありません。よくよく話してみれば大家族持ちのドライバーも多く、皆自分はプロフェッショナルだという誇りを持って仕事をしています。南国らしく適当な人も多いですが、陽気な人も多くいるので、タクシーに乗ったら是非とも少しドライバーさんと話をしてみて下さい。フィリピンの現地が、きっと少しだけ身近になるかと思います。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上
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Loose Leaf(ルースリーフ)登録について

2013年05月13日 13時45分33秒 | フィリピンの会計
こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

5月13日(月)にフィリピン全土で上院(定員24議席の半数)、下院(全291議席)及び地方選挙(州知事、副知事、州議会議員、市町長、副市長・副町長、市町議会議員)の投票が行われます。この日がフィリピンの祝日とされていることを直前まで知らなかった私は、棚からぼた餅的な3連休を享受し、残り少ない酷暑期を乗り切る体力を養いつつ、初めて体験するフィリピンの投票日を楽しみにしております。

今週はLoose Leaf(ルースリーフ)登録について、お話をさせて頂きます。

ご存知のように、フィリピンでは原則として、手書きの会計帳簿をつけなくてはなりません。これをつけていないと、BIRに発見された時には罰金の対象になってしまいます。しかし、この手書きの帳簿は取引の多い企業様では現実的ではありませんし、経理業務に人為的なミスが生じる可能性も高くなってしまいます。

そこで、手書きの帳簿の代わりに、会計ソフトから出力したものも含めて、エクセル形式の帳簿データを使用することもできます。このエクセル形式の帳簿はLoose Leaf(ルースリーフ)と呼ばれ、BIRに申請・登録することで、使用することができます。

Loose Leaf登録に必要なプロセスは、以下のようになっています。

1. Loose Leaf登録をする会計帳簿(エクセルファイル)の準備
Cash receipts Book,
Cash Disbursement Book,
Sales Book,
Purchases Book,
General Journal and General Ledger

2. BIRに提出する必要書類の作成
Request Letter,
BIR Application Form 1900;
BIR Certificate of Registration;
Article of Incorporation.;
Business Permit;
Locational Map; etc

3. TAX VERIFICATION DELINQUENCY CLEARANCEの取得

4. BIRへの書類提出、登録

書類の準備から登録完了までは、税金の申告漏れがなければ1カ月程度です。税金の申告漏れがある場合には、TAX VERIFICATION DELINQUENCY CLEARANCEが取得できないため、未納分の税金の納付や確認作業が必要になります。

弊社では上記Loose Leaf登録や、遠隔地の方には登録サポート業務も扱っておりますので、お気軽にご連絡下さいませ。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上
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種類株式の発行とネガティブリストの規制業種について

2013年05月07日 13時22分05秒 | フィリピンの投資環境・経済
こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

今週は、会社設立時における種類株式の発行とネガティブリストの規制業種についてお話させて頂きます。

ご存知のようにフィリピンには1991年外国投資法(The Foreign Investment Act of 1991)による、外国資本の投資規制があります。この法律によってネガティブリストというものが定められており、様々な業種に投資規制が定められています。
参照URL:
http://www.jetro.go.jp/jfile/country/ph/invest_02/pdfs/7b2c86b2130cd30c630a330ea30b930c8.pdf

しかし、たとえ資本規制があっても1株額面金額の異なる株式を発行することによって、現在のところはネガティブリストの投資規制を実質的にかいくぐることができる事になっております。

具体的に言うと、外国資本が40%までに制限されている業種の法人設立をする場合、A株の額面金額を1株1PHP、B株の額面金額を1株10,000PHPと設定し、40%までに制限されている外資がB株を議決権総数の40%分取得し、フィリピン人パートナーに議決権総数の60%分のA株を所有してもらうという方法です。このスキームを使用すれば、信頼できるフィリピン人パートナーから名義を借りることができれば、実際の出資は外資だけで法人の設立を行うことができます。

なお、このスキームを使った場合でも、フィリピン人パートナーの方には議決権のある株式を保有させなければならず、このリスクは残ってしまいます。また、現在のところはと述べさせて頂いたのは、今後将来的にこのスキームが許されなくなる可能性はある、という意味でございます。
参考URL:http://www.jetro.go.jp/world/asia/ph/biznews/50bc32ab28488
参考URL:http://www.jetro.go.jp/world/asia/ph/biznews/4f13e33fd3ab8

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上
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フィリピン法改正情報(Revenue Regulations No.18-2012)

2013年05月02日 09時52分58秒 | フィリピンの税務
こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。

月日が経つのは早いもので、私がフィリピンに赴任してから9カ月が経ちました。少しずつ友達もできてきて、時々食事やお酒をご一緒させて頂き、楽しい時間を過ごさせて頂いております。

先日、その友達から「ブログ、見ているよ。」というお言葉を頂きました。少し気恥ずかしくもありましたが、とても嬉しいお言葉でした。今後も価値ある情報をお届けしていきたいと改めて思う、今日この頃でございます。

今週はフィリピン法改正情報をお伝え致します。

3ヶ月前程になりますが、2013年1月18日にOfficial ReceiptやSales Invoiceや他のCommercial Invoiceに関するBIR規則「Revenue Regulations No.18-2012」が施行されました。
参照URL http://www.bir.gov.ph/iss_rul/reg2012.htm

内容は、BIRにおける電子申請化システム導入を進めるため、今まで発行したOfficial ReceiptやSales Invoiceを再度登録し直しなさい、というものです。この登録期限は2013年6月30日までとなっており、それ以降は今まで使用していたOfficial ReceiptやSales Invoiceが公式なものとして使用できなくなるため、非常に困ります。Official ReceiptやSales Invoiceが発行できなければ、事実上ビジネスができなくなってしまうからです。

この規則の対象は全ての企業であり、全ての企業は6月30日までにBIRにOfficial Receipt やSales Invoiceに加え、その他のCommercial Invoices(delivery receipts, order slips, debit and/or credit memo, purchase order, job order, provisional/temporary receipt, acknowledgement receipt, collection receipt, cash receipt, bill of lading, billing statement, statement of account)をBIRに登録しなければなりません。この規則を遵守しなかった場合には罰金も発生致します。

古いOfficial Receipt やSales Invoiceは破棄し、新しいものを印刷所で印刷してもらう必要があるため、手続きはゆとりを持って早めに行って頂くのをお勧め致します。

なお、この規則の施行日が2013年1月18日であるため、それ以降にOfficial Receipt やSales Invoice登録をされた企業様は、一度BIRに再度登録が必要か否か、ご確認して頂くのがよいかと思われます。

法定監査が終わり、ほっと一息ついてしまうこの時期ではございますが、どちら様もご対応が遅れないようお気を付け下さいませ。

今週も、どうぞ宜しくお願い致します。

以上
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