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個人オーナーに対する家賃の支払いについて

2018年08月27日 | メキシコの税務

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。

今週はメキシコでの個人オーナーに対する家賃の支払いについて記載します。

 

 

質問)

個人のオーナーから事務所を借りたのですが、実際にFACTURAを受け取った際の家賃の金額が、先方から聞いていた金額と異なっていました。

オーナーに抗議をしたのですが、「実際に約束した金額が支払金額になっているので間違っていない」としか言いません。確かにFACTURAの内容を確認したところ、所得税などが源泉徴収された後の金額は約束通りの金額となっていますが、源泉徴収される前の金額は約束の金額よりも多くなってしまいます。そもそもなぜ、源泉徴収されているのでそうか。また、メキシコでの家賃額とは税金等を控除した後のことを言うのでしょうか。

 

 

回答)

 まず、今回の質問でポイントとなるのは、以下の2点です。

 

①  貸主(オーナー)が個人であり、借主が法人である。

②  オーナーの言う家賃額が、Gross(源泉前)額なのかNet(源泉後)額なのか。

 

 

①  貸主(オーナー)が個人であり、借主が法人である

今回のように、個人からの役務(サービス)提供に対する支払を実施する場合、

メキシコではサービスを受けた側(今回であれば借主)がISR(所得税)やIVA(付加価値税)を源泉して相手に対して支払いをし、その源泉したISRやIVAをSAT(メキシコ国税庁)へ申告納付する義務があります。

一方で、FACTURAの発行元としても、源泉を記載したFACTURAを発行しなければなりません。

 

 

②  オーナーの言う家賃額が、総額(源泉前)なのか純額(源泉後)なのか

今回のケースで最もポイントになるところは、

「オーナーの言う家賃額(70,900MXN)とはどれをさすのか」という点かと思われます。

 

私たちの考える家賃額とは、一般的に総額であり、会計処理上も源泉前の総額を家賃額として認識します。

 

しかし、オーナーが自分に直接支払われる金額を家賃と言っていた場合、上記①で説明しているように、それは源泉後の金額であるため、会計上の家賃額は「支払額 + 源泉分(源泉ISR+源泉IVA)- IVA」の金額となります。

 

 

この考え方は、給与額を総額(税金等を控除する前)で見るのか。それとも、純額(税金等を控除した後)で見るのかと同じです。

 

こちらとしては「税金等控除前」の総額を考えていたが、本人は「税引等控除後」の純額を話していたというケースが良くあります。そのため、事前に総額なのか、純額なのかを確認しておく必要があります。

 

黒岩洋一

 

 

 


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