東京コンサルティンググループ・メキシコブログ

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インフレ会計について

2015年10月22日 | メキシコの会計

 

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。

今週はメキシコのインフレ会計について記載します。

 

 

質問)

日本の本社で経理を担当している者です。今回、メキシコに子会社を作るため、メキシコの会計制度を勉強しています。メキシコには「インフレ会計」というものがあると聞きました。聞きなれない言葉ですが、インフレ会計とはどの様ものなのでしょうか。

 

回答)

インフレ会計とは、インフレーションによる貨幣価値変動を考慮する会計制度のことです。

取得原価主義会計は、「貨幣価値が一定である」という仮定のもとで行われていますが、新興国等では急激なインフレが生じやすいため、貨幣価値の変動を反映させることがあります。

メキシコ会計基準におけるインフレ会計の目的は、単一な数値基準を設け、全ての企業が公平にインフレの影響を財務諸表に取り込むことを目的としており、提供される財務諸表が利害関係者の意思決定に資する情報となることを目的とするIFRSとは異なります。

そのため、3年間の累積インフレ率が26%を超過した(ハイパーインフレーション)場合にインフレ会計を適用するメキシコ会計基準に対し、IFRSのインフレ会計にはそのトリガーとなるインフレ率が一律に定められておらずに、企業によって様々なトリガーのインフレ率が定められることとなります。

インフレ会計を適用する場合には、財務諸表の表示にあたり、一般物価指数等のインフレ率を含めた価額により資産を再評価して、再表示することとなります。

また、その際に発生した評価差額については会計上の利益又は損失として計上します。なお、当該評価差額については税務上の所得計算には影響させません。

現在は、メキシコのインフレ率は安定して推移していますが、過去にもいきなり変動が起こることがありましたので、インフレ率は常に確認をする必要があります。

 

 


 

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