インドネシア進出支援ブログ/東京コンサルティンググループ

毎週火曜日更新
TCFのインドネシア駐在員より、現地から生の情報を発信し、インドネシア進出をサポートいたします。

『孫子』

2016年09月27日 11時39分55秒 | インドネシアの経営

『孫子』という書物があります。中国の春秋戦国時代に書かれたもので、主に軍事に関する内容が記されています。

 

この『孫子』は、今から2000年以上も前に書かれたにも関わらず、世界中に愛読者がいます。

 

内容を読むと、あまり具体的な話は書いておらず、ほとんどが一般論に終始しています。

 

例えば、「百戦百勝は善の善なる者に非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。(百戦百勝は最上ではない。戦わずして勝つのが最上だ)」

 

「敵の来らざるを恃むことなく、吾が以って待つことあるを恃むなり(敵が来ないことをあてにするのではなく、いつ来ても準備が出来ていることをあてにすべき)」

 

なぜ『孫子』が2000年以上経った今でも世界中の人々に読まれ続けているかと言えば、それはむしろ、「一般論だから」でしょう。

 

そして、それは単なる一般論ではなく、深い人間洞察に裏打ちされた普遍的な「原理・原則(principle)」を説いているからに他なりません。

 

私たちは本から「知識」を得ようと躍起になり過ぎているように思えます。

 

しかし、ギリギリの状況で判断に迷ったとき、決断を下さなければならないとき、そういう時ほど知識ではなく、原理・原則こそが解決の筋道を与えてくれます。

 

古典を読む理由はそこにあって、長い時代の淘汰から生き残った原理・原則を学ぶことに他なりません。

 

専門書は確かに重要ですが、時には自己のエッセンスとなるような読書を心がけていきたいものです。

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サービスにかかるVATについて

2016年09月27日 11時29分58秒 | インドネシアの税務

 皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の安藤です。

 

お客様から頂いたQ&Aについて、ご紹介いたします。

 

【質問①】

 弊社インドネシア法人から、日本法人へ請求するサービスフィーや販売コミッション 等はVAT対象(実額経費を請求する際はVAT対象外)になりますでしょうか。

根本的に輸出取引では0%課税(免税)という認識でいるのですが、

今回の日本法人へのサービスフィー請求は輸出取引には該当しないということでしょうか?

該当法規等の根拠があると大変助かります。

 

【回答①】

VAT10%の対象となります。

- Law Regulation No 42/2009

 on Art 1 no 29 & Art 4

Export of Taxable Service means any delivery activity of Taxable Service to outside of the Customs Area. (Art 1 no 29)

(3) Type of services of which are not imposed the Value Added Tax shall be certain services within the group of service as follow: a. medical services; b. social services; c. courier services with stamp; d. financial services; e. insurance services; f. religious services; g. education services; h. art and entertainment services; i. non advertisement broadcasting services; j. land and water transportation services as well domestic air transport services of which is the integral part of the international air transport services; k. employment services; l. hospitality services; m. services of which are provided by the Government in the framework of the implementation of general administration; n. parking services; o. public telephone service that uses coins; p. remittance service by postal money order; and q. catering services. (Art 4)

 

- PMK 70/PMK.03/2010)  SCOPE OF ACTIVITIES AND SERVICES ON EXPORT SUBJECT TO VALUE ADDED TAX

on Art 3 (Only for tolling services (Jasa Maklon) that subject to VAT 0% the rest still subject to vat 10%

 

輸出入に関するVATにつきましては、

商品の輸出およびサービスでも物品の移動を伴うサービスの輸出については0%で、それ以外は10%になります。

 

 

 

【問い合わせ先】

PT. Tokyo Consulting

安藤 麻衣(Ando Mai)

ando.mai@tokyoconsultinggroup.com


 

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インドネシアにおける税務調査のポイント

2016年09月27日 10時33分42秒 | インドネシアの税務

 皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の伊藤です。

 

 インドネシアの税務調査において多額の追徴課税を要求される例が後を絶ちません。

2016年の税務署の税収予算は1546兆Rp(対前年比1489兆Rp/実績1235兆Rp)と、昨年を上回る金額となっています。

特に設立3年以降で、赤字が出ている会社に税務調査が入りやすく、指摘事例としては、販売管理費用の否認(損金不算入)、みなし課税など、税務調査官の独自の観点や解釈から横暴な金額を請求してくる場合もあり、対応に苦慮する企業も増えています。

 

 

<インドネシアの税務調査のポイント>

 

●インドネシアにおける税務の時効は原則5年間

  ⇒ 過去5年間は遡及修正のリスクがある

 

●税務調査の際、税務調査官の要求に対しては、1ヵ月以内に

 対応する必要あり。(出来ない場合、当局側に更正権限あり)

 

●還付請求を行うと、税務調査が行われる。

 (法人税還付⇒全税目対象、その他還付⇒その税目のみ対象

 

●税務当局側の「最終検討会議」で、納税者側は容認、不服の

 意思決定。

  ⇒ 不服の場合、国税総局に対して異議申し立てが可能

 

●税務実務においては関連手続きが煩雑である

 

 

 最終的には税務調査官との交渉になりますが、毎月の会計税務のチェック、帳票の整理、証拠となる書類の準備など、常日頃より税務調査に備えておくことが、追徴課税のリスクを減らすことに繋がります。


 

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親会社への配当金について(その2)

2016年09月20日 11時38分41秒 | インドネシアの経営

・回数

 

原則として、決算日から6ヶ月以内に行われる定期株主総会で決定されます。

例外として、定款に記載があれば中間配当可能です(同法72条1項)。

 

・株主総会の開催と決議等

 

前述の通り、株主総会決議が必要です。こちらは定款記載の場所で開催する必要があります(同法76条1項)。

例外として、株主全員の合意があれば、書面にて決議することができます(91条)。

 


 

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外国人のフォークリフト免許許可について

2016年09月20日 11時28分44秒 | インドネシアの法務

 

 皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の安藤です。

 

お客様から頂いたQ&Aについて、ご紹介いたします。

 

【質問①】

インドネシアにおいて、外国人のフォークリフト運転免許取得にあたり、法規程や制限等ございましたらご連絡願います。こちらは社内標準を現地化させること、安全作業の指導・教育のため、弊社敷地内のみでの運転になります。

 

【回答①】

外国人のフォークリフトの免許取得について、現状取り決めがなく、労働局へ見解を伺ったところ、取得は許可できないということでした。

理由としては、フォークリフト運転はオペレーションであり、知識や経験をインドネシア人に伝達する立場の外国人には必要ない業務であること、インドネシア人の業務を脅かしてしまうことがあげられています。

 

 

 

【問い合わせ先】

PT. Tokyo Consulting

安藤 麻衣(Ando Mai)

ando.mai@tokyoconsultinggroup.com


 

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インドネシア労務 検討するべき事項

2016年09月20日 10時17分06秒 | インドネシアの労務

皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の伊藤です。

 

インドネシアにおいては、労務、税務問題が他のアジア各国と比較しても問題が多く、特に労務については下記重要課題の他、減給処分、宗教的配慮、懲戒処分、解雇 などが、常にトピックとして挙がってきます。

 

 インドネシア労務についての重要検討課題は以下になります。

・(労務管理)   デモ・ストライキの頻発→デモ対策/組合対策の重要性

・(採用戦略)   賃金高騰と賃上げデモ→労務費と従業員満足のバランス

・(日本人関連) ビザ取得が困難に→日本人就労者保護のポイント

 

特筆すべきは、デモやストライキによる操業停止リスクであり、工場のライン停止や器物破損などにより多大な損失を被る場合があります。労働組合対策はインドネシアの製造業においては最重要課題となっています。

 

 また、社内規定や規則に準じた懲罰や解雇であったとしても、労働組合を通じ闘争となる例、従業員より訴訟を起こされる例も多発しています。

 インドネシアにおける慣習、思想、事例を理解した上で、労務リスクに備える必要があります。

 

ポイント※

①人材戦略→当地の慣習を知る。インドネシア人の気質の理解をする

②労務管理→狙われる論点を押さえておく。休暇/給与(昇給他)/懲戒/解雇

③日本人→コンプライアンス違反対策。従業員のストレスケア対策


 

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契約従業員の扱いについて

2016年09月13日 16時09分14秒 | インドネシアの労務

皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の伊藤です。

 

有期雇用社員から無期雇用社員へと登用する例は多くありますが、有期の雇用契約の内容については注意が必要です。有期雇用の要件を満たしていない場合には、移民局・労務局より違法性が指摘される可能性があります。

 

以下、有期の雇用契約についての法令抜粋になります。

 

・期間を定めた雇用契約の場合、試用期間の設定を条件づけることができません。

(労働法2003年13号第58条(1))

 

・有期雇用は、特定の仕事あるいは、業務が特定期間中に終了するものについて

のみ作成可能です。

a.1回で終了する、暫定的な業務

b.完了までの期間が短期かつ3年以下である業務

c.季節的業務

d.新製品または新規活動等、開発製品に関する補足業務

 

・有期契約は固定的な業務に対しては契約できません。

(労働法2003年13号第59条(2))

 

・・・・・

 

有期契約はそもそも暫定的な仕事に対して契約されるものですので、

社員が通年を通して行う固定業務について契約することは違法扱いになります。

 

社員への雇用を考えるポジション、業務の場合は

通常の無期雇用で、3ヶ月の試用期間としていただく必要があります。

 

 


 

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インドネシアにおける不動産について

2016年09月13日 16時06分43秒 | インドネシアの経営

2015年に規制が改正されたので、現在では基本的に以下のようになっています。

 

1.外国法人(PMA)について

・所有権:内国法人、PMAともに不可

・建物の建築権:内国法人、PMAともに可

・賃借権:国内に事務所を有するPMAは可

 

2.外国人の個人(自然人)について

・住宅についてのみ、デベロッパーからの直接購入により可。ただし、最低購入価額が地域によって異なる。

(ex.ジャカルタであれば、戸建て:100億ルピア、アパートメント:50億ルピア)

・第三者に対する転貸は禁止

・居住地をインドネシアから外国へ移転させる際には、1年以内に第三者へ譲渡する必要あり。


 

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2017年最低賃金について

2016年09月13日 11時27分37秒 | インドネシアの労務

 皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の安藤です。

 

お客様から頂いたQ&Aについて、ご紹介いたします。

 

【質問①】

2017年の最低賃金を教えてください。

 

【回答①】

No

City Name

 2017

 2016

Increment

(Rp)

(%)

1

Jakarta

 Rp               3,355,750

Rp3,100,000

Rp255,750

8%

2

Bekasi City

 Rp               3,601,650

Rp3,327,160

Rp274,490

8%

3

Bekasi District

 Rp               3,530,438

Rp3,261,375

Rp269,063

8%

4

Karawang

 Rp               3,605,272

Rp3,330,505

Rp274,767

8%

5

Bandung City

 Rp               2,843,663

Rp2,626,940

Rp216,723

8%

6

Bandung District

 Rp               2,463,461

Rp2,275,715

Rp187,746

8%

7

Surabaya

 Rp               3,296,213

Rp3,045,000

Rp251,213

8%

8

Depok City

 Rp               3,297,489

Rp3,046,180

Rp251,309

8%

9

Bogor City

 Rp               3,272,143

Rp3,022,765

Rp249,378

8%

10

Bogor District

 Rp               3,204,552

Rp2,960,325

Rp244,227

8%

11

Aceh

 Rp               2,500,000

 Rp           2,118,500

 Rp            381,500

15%

12

North Sumatra

 Rp               1,961,354

 Rp           1,811,875

 Rp            149,479

8%

13

West Sumatra

 Rp               1,949,284

 Rp           1,800,725

 Rp            148,559

8%

14

Bangka Belitung

 Rp               2,534,673

 Rp           2,341,500

 Rp            193,173

8%

15

Riau islands

 Rp               2,358,454

 Rp           2,178,170

 Rp            180,284

8%

16

Riau

 Rp               2,266,722

 Rp           2,095,000

 Rp            171,722

8%

17

Jambi

 Rp               2,063,000

 Rp           1,906,650

 Rp            156,350

8%

18

Bengkulu

 Rp               1,730,000

 Rp           1,605,000

 Rp            125,000

7%

19

Lampung

 Rp               1,908,447

 Rp           1,763,000

 Rp            145,447

8%

20

DKI Jakarta

 Rp               3,355,750

 Rp           3,100,000

 Rp            255,750

8%

21

Banten

 Rp               1,931,180

 Rp           1,784,000

 Rp            147,180

8%

22

Bali

 Rp               1,956,727

 Rp           1,807,600

 Rp            149,127

8%

23

West Nusa Tenggara

 Rp               1,631,245

 Rp           1,482,950

 Rp            148,295

9%

24

West Kalimantan

 Rp               1,882,900

 Rp           1,739,400

 Rp            143,500

8%

25

South Kalimantan

 Rp               2,258,000

 Rp           2,085,050

 Rp            172,950

8%

26

Central Kalimantan

 Rp               2,222,986

 Rp           2,057,558

 Rp            165,428

7%

27

East Kalimantan

 Rp               2,339,356

 Rp           2,161,253

 Rp            178,103

8%

28

North Kalimantan

 Rp               2,358,800

 Rp           2,175,340

 Rp            183,460

8%

29

Gorontalo

 Rp               2,030,000

 Rp           1,875,000

 Rp            155,000

8%

30

North Sulawesi

 Rp               2,598,000

 Rp           2,400,000

 Rp            198,000

8%

31

Central Sulawesi

 Rp               1,807,775

 Rp           1,670,000

 Rp            137,775

8%

32

Southeast Sulawesi

 Rp               2,002,625

 Rp           1,850,000

 Rp            152,625

8%

33

South Sulawesi

 Rp               2,500,000

 Rp           2,250,000

 Rp            250,000

10%

34

West Sulawesi

 Rp               2,017,780

 Rp           1,864,000

 Rp            153,780

8%

35

Maluku

 Rp               1,925,000

 Rp           1,775,000

 Rp            150,000

8%

36

North Maluku

 Rp               1,975,000

 Rp           1,681,266

 Rp            293,734

15%

37

Papua

 Rp               2,663,646

 Rp           2,435,000

 Rp            228,646

9%

38

West Papua

 Rp               2,416,855

 Rp           2,237,000

 Rp            179,855

7%

 

 

 

 

 

 

【問い合わせ先】

PT. Tokyo Consulting

安藤 麻衣(Ando Mai)

ando.mai@tokyoconsultinggroup.com


 

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個人所得税の租税条約上の取り扱いについて

2016年09月06日 11時26分36秒 | インドネシアの税務

 皆さん、こんにちは。インドネシア駐在員の安藤です。

 

お客様から頂いたQ&Aについて、ご紹介いたします。

 

【質問①】

2016年9月より就労ビザを取得し、インドネシアのパートナー企業先で働いておりますが、給与や費用は日本の出向元からの支払いです。この場合インドネシアにて納税する必要がありますでしょうか。税務番号(NPWP)は現時点で取得していません。

 

【回答①】

2016年の納税に関しましては、インドネシアで納税申告する必要はなく、NPWPも取得する必要はありません。

租税条約の適用により、

2016年1月から12月までの期間は、インドネシアでの滞在が183日を超えていないため、2016年は日本での納税申告のみで大丈夫です。NPWPの取得も2017年に行うことでよいかと存じます。

(2016年内にNPWPを取得すると、上記の条件に関わらず、2016年の納税を行う義務が発生します。)

 

以下、租税条約に記載されている内容も合わせてご確認ください。

第15条、

2 1の規定にかかわらず、一方の締約国の居住者が他方の締約国内において行う勤務について取得する報酬に対しては、次の(a)から(c)までに掲げることを条件として、当該一方の締約国においてのみ租税を課することができる。

(a)報酬の受領者が当該年を通じて合計百八十三日を超えない期間当該他方の締約国内に滞在すること。

(b)報酬が当該他方の締約国の居住者でない雇用者又はこれに代わる者から支払われるものであること。

(c)報酬が雇用者の当該他方の締約国内に有する恒久的施設又は固定的施設によって負担されるものでないこと

 

(a)の「当該年」は「インドネシアの課税年度(1月~12月」をさします。

 

従い、パスポートをご確認頂き、2016年のインドネシアの滞在が183日以内の場合、2016年のインドネシアでの納税申告は必要ございません。

 

また、本件インドネシアの税務署から指摘された場合に備えて、

・パスポートの出入国のスタンプのページ

・KITAS

・出向元と個人の出向契約書(給与が出向元から支払われていること、出向の期間を明記)

上記をご準備されることをお勧め致します。

 

 

 

【問い合わせ先】

PT. Tokyo Consulting

安藤 麻衣(Ando Mai)

ando.mai@tokyoconsultinggroup.com


 

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