東京コンサルティンググループ インド事業ブログ

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インド駐在員から最新情報をお届けします。~グルガオン・バンガロール・チェンナイ・プネ・ムンバイ~

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PANとTANから日本の行政組織改革を思う

2011年09月30日 | その他

インド・グルガオンに駐在中の豊田です。

 

インドには、PANTANという制度があります。

 

PANとは、Permanent Account Number の略で納税者を特定するための識別番号で、法人税や個人所得税の納税や申告のときに用います。

 

一方、TANとは、Tax Deduction Account Number の略で各種物品やサービスの対価を支払う際に税金を源泉徴収するための必要な番号です。

 

これらの制度は、行政府の業務効率を高めることで、インド国民の生活を豊かにしようとするものです。

 

私はこの制度を知った時に、はっとさせられました。それは、日本の国民総背番号制度であったり、日本年金機構改革であったりとその改革の趣旨としては同じであるにもかかわらず、遅々として進まない日本の状況を思い知らされたからです。

 

インドをはじめとしたBRICS諸国やASEAN諸国は、高い経済成長をし続けている国々であります。これらの要因には、外部要因・内部要因ともにあるかと思いますが、この意思決定のスピードも重要な要素であると感じています。

 

日本もこれに見習ってと言いたいところですが、、、

 

全ての問題は、自分に起因している。自らが変わることで、日本を変えていける。

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インド税務申告~その1~

2011年09月29日 | インドの税務

こんにちは。

 

インド駐在員の大沼です。

 

今は、インドの税務申告シーズンです。

 

今日は、税務申告期限についてお話します。

 

インドの税務上の会計期間は、個人、法人とも4月〜3月となっています。

 

個人の税務申告期限は、会計期間の明けた、翌7月31日となります。

 

法人の税務申告期限は、その企業が、移転価格取引の対象企業か否かについて申告期限が異なります。

 

通常の会社      9月30日

移転価格取引対象会社 11月30日

 

(このほか、学校や、医療法人など特殊法人の場合、申告期限がことなります。)

 

インドでは、税務申告の他、ROC(会社登記局)や、RBI(インド準備銀行)への

報告業務もあります。

これらについて、別の回でお話させていただきます。

 

以上

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初めまして。栗山です。

2011年09月27日 | その他

 

 

初めまして、インド・グルガオンに赴任をしている栗山です。

 

今回は初めてブログに参加するので自己紹介もかねて、ご挨拶をさせていただきます。

 

今年の4月にTCFに入社し、その後すぐにインドへ赴任しました。初めはムンバイにおりましたが、現在法定・税務監査や税務申告などで忙しいため、弊社のヘッドクォーターであるグルガオンに出張に来ております。

 

基本的には社内のファイル整理、業務スケジュールの管理や顧客の対応などを中心にしていますが、監査のスケジュールは内容を把握していないと管理は難しいと感じております。

 

これからもっと忙しくなりますが頑張っていきたいと思います。

 

次回からは、私が行っている業務に関してお話ができればと思いますので、宜しくお願いします。

 

栗山昭生

 


 

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インドのインフレについて

2011年09月26日 | その他

インド駐在が始まり、5ヶ月が経とうとしています。ようやくインドの生活にもなれ、日々の生活でも驚きがなくなりつつあり、嬉しくもあり、寂しくもあります。ただ、物価の上昇率については信じられないくらいです。というのも、社宅の近くに行きつけのレストランがあるのですが、その値上がりのペースが速いのです。たったの5ヶ月で2回も値上がりしています。例えば、カルボナーラが275ルピーから325ルピーに上がり、フィッシュアンドチップスが295ルピーから370ルピーほどになっています。それもそのはず、インドの消費者物価指数は2010年を100として、110.4(8月18日現在)となっており、卸売物価指数は前年比9.78%と市場予想を超える伸び率となっています。これを見るとインドのインフレ圧力はとても強いように見えます。


インドのインフレ圧力を考える前に、今インドで起きている事象で経済に多大なインパクトを与えている要因を整理してみましょう。そして、インドのインフレ圧力について考えてみたいと思います。まずディマンドサイドにおいては、人口増加、所得の増加とりわけ農村部の所得の増加が考えられます。サプライサイドにおいては、インフラの未整備による流通や生産の非効率性が考えられます。


ディマンドサイドの人口増加については、人口増加による需要増加です。実際、インドの人口は毎年1000万人から1500万人のペースで増加しています。2026年には中国を抜いて世界一の人口になるとのことです。次に所得の増加ですが、農村部の所得増加が伸びています。シン政権下での全国農村雇用保障計画によって農村部の低所得者の受け取り賃金が2558億ルピーに達し、一世帯当たりで考えれば4869ルピーに達しています。これは、2005年の平均支出額の1.7カ月分に相当します。


一方、サプライサイドのインフラの未整備による流通や生産の非効率性とは簡単に言えば電力や道路網等の整備が遅れていることや、税制の複雑さにより効率的な供給ができないということです。一言でいえばビジネスコストが高いということです。駐在員の方にお話しを伺うと「インドは勝手が違う、すぐに停電するし道もぼこぼこで渋滞するし・・・」という不満を良く聞きます。税制については、直接の影響は無いかもしれませんが何か取引をしようと思えば事前にスキームを作り、税金のシミュレーションをしないと思わぬところで多大な税負担に見舞われることになりかねません。


このようなインパクトがどのようにインフレ圧力につながるかという点ですが、まずディマンドサイドについては一見すると経済発展に寄与し、良いインパクトを与えていると思われますが、超過需要が生じている状況下では物価上昇を売価に転嫁しやすく、それによってさらなる物価上昇を誘発してしまいます。また、所得の増加に伴う食生活の変化により、食製品全般の値上がりも懸念されます。ただ、私はインドの場合は、サプライサイドの問題の方がはるかに深刻だと思います。なぜなら、インド投資のメリットである旺盛な需要や所得拡大の影響を減殺しているからです。このような状況が続きインフレが高まり、それに伴うコスト高が無視できない影響を持つと外国直接投資が減少する可能性があるからです。実際インド向けの対内直接投資が減少傾向にあります。もちろんインフレだけの影響ではありませんが、インフレによる金利上昇、物価上昇によるコスト高が企業の投資意欲を下げていると思われます。


インド人の方とインド経済のお話しをすると「インド未来は明るい」と一様におっしゃいます。もちろんインドの今後の発展については期待するところは大きいのですが、サプライサイドの問題が解消されない限り、インド投資のメリットが逆にインフレを加速させるという奇妙な事態を引き起こしかねません。RBIは再三にわたり金利を引き上げていますが、それもあまり奏功していません。次回の金融政策決定会合は10月25日ですが、RBIの次の一手を注意深く見守る必要があります。

 

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