東京コンサルティンググループ・カンボジアブログ

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カンボジアへの進出をコンサルティングしている駐在員が、カンボジアの旬な情報をお届けします。

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無形固定資産その他の論点

2016年05月30日 11時02分26秒 | カンボジアの会計

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は無形固定資産その他の論点についてご説明したいと思います。

のれんについて
のれん・・企業結合においてのれんを計上することがあります。のれんは一般的には超過収益力と定義されます。つまり、ある事業をその事業の公正価値より高い対価を支払って買収するのは、その事業を取得することにより超過収益力を持つことができるからであると考えるのです。のれんはこのような性質を持つため、通常のれんは、公正価値と実際の対価の差額として把握され、計上することになります。この点で、のれんは通常の無形固定資産とは性質が異なると言えます。

またのれんについては償却は行いません。
期末に減損テストは行うことになります。

自己創設のれんに関しては前のブログでも述べたように、資産として認識はしません。

無形固定資産の認識の中止について
無形固定資産は次の時に認識を中止します。
①売却や寄付により資産を処分する際
②将来の経済的便益の流入が見込めなくなった場合

①に関しては、売却や処分の仕訳を切ることになります。
②に関しては、残りの資産すべての金額を一括償却することになります。

今週は以上です。


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年05月30日 11時01分28秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。 
さて、今回は「提供しうる価値に関する問い」についてお話しします。

「我々の事業は何か」という問いは、普段からなかなか問うべき機会がない問いです。意識して問わなければ、問うことのない問いであります。しか し、それらの問いこそ、われわれに予期せぬものを教えてくれるものなのです。

ドラッカーは、予期せぬものを知るために、「提供しうる価値に関する問い」を考えなければならないとし、この問いをその著書にて以下のように述べ ています。

『ここまで来るといよいよ決定的に重要な問いが出てくる。「わが社の製品やサービス、あるいはわが社が提供しうる製品やサービスのうち、本当に重 要な満足を提供しているものは何か」』

わが社が提供している事業は、財やサービスなのか、財やサービスを通して何を提供しているのか、わが社の製品がどのような満足を顧客に提供しているのか、を考えることで、わが社の活動すべきフィールドが見えてくるのです。

コンビニは、飲み物や弁当、お菓子などを提供していますが、これらの商品を提供することで、顧客に対し、利便性を提供していると考えることができ ます。このとき、「コンビニが、本当に重要な満足を提供しているものは何か」と問えば、「利便性」と答えることになるのです。

日々業務に追われるとこのような問いはすぐ忘れてしまいがちです。しかし、特に上に立つ人間として、毎日、さらに毎時間でも問い直してみる価値の ある重要な問いでありますし、それを忘れた瞬間に経営者ではなくなってしまうのだと思います。


澤柳 匠


 

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無形固定資産の償却方法

2016年05月23日 10時59分46秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は無形固定資産の償却方法についてご説明したいと思います。
 
無形固定資産に関しても有形固定資産と同様に、原価モデルか再評価モデルかを選択する必要があります(2016年4月1週目ブログ参照)

耐用年数
また、償却における耐用年数ですが、耐用年数が確定できるものなのか、確定できないものなのか、を判断する必要があります。


① 耐用年数が確定できるもの
  →償却を行います。
   償却方法・・実態に合わせた償却方法を採用します。生産高比例法、定率法、定額                
   法などが考えられます。実態に合う方法が見つからない場合は定額法を採用します。
   残存価額・・通常ゼロ
   償却額は費用として計上されることになります。

   また期末において減損テストを行います(減損に関しては後程説明します)

② 耐用年数が確定できないもの
  →償却はしません。
   
   毎期期末で耐用年数を確定できるかの見直しを行います。
   また期末においてこちらも減損テストを行うことになります。


今週は以上です。


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年05月23日 10時58分30秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。 
さて、今回は「競争力の源泉」についてお話しします。

先週の週報でも書きましたが、事業の本質である顧客の創造について改めて書きます。顧客が創造できたときが、自らの事業を自らの独自なフィールド に展開できたときであり、この自らのフィールドに展開するために問うべき問いが、「我々の事業は何か」になります。

「我々の事業は何か」とは、普段は、なかなか問うべき機会がない問いです。意識して問わなければ、問うことのない問いです。しかし、それらの問い こそ、われわれに予期せぬものを教えてくれる問いであるのです。

ドラッカーは、予期せぬものを知るための次なる問いは、『まだ競争相手になっていなのは誰か』である、と述べています。
この問いをその著書にて以下のように述べています。

『わが社は、誰の競争相手にまだなっていないか。 わが社の事業の一部と考えていないために、わが社には見えていず、試みてもいない機会はどこにあるか』という問いである』

この問いは、「わが社」のリソースを棚卸することで見えてきます。

わが社の競争力の源泉であるにも係わらず、「わが社」の事業の核として位置づけされていないリソースです。「わが社」の長年の経験から培ってきた 「わが社」の事業の底辺を支えている、しかし、未だ気づいていないリソースです。

自らのリソースを棚卸しすることで、初めて見えてくる自らの事業の競争力の源泉となるべきリソースがあるだと思います。


澤柳 匠


 

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無形固定資産の認識と測定

2016年05月16日 17時26分06秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は無形固定資産の認識と測定についてご説明させていただければと思います
 
1. 個別に取得した場合
無形固定資産を個別に取得した場合、経済的便益の流入の可能性が高いために取得したと考えられ、また、対価の金額も明確に把握できることから、通常、無形固定資産の計上の要件を満たし、資産計上されることになります。
2. 企業結合の一部として取得した場合
この場合、市場関係者が予測を反映した公正価値が測定されることにより、のれん等の金額を算出しているため、経済的便益流入の可能性、測定信頼性の両要件を満たしているといえ、そののれん等は無形固定資産として計上されることになります。
また、被企業結合が所有していた無形固定資産も両要件を満たし続けると考えられるため、引き続き計上することになります。
3. 自己創設無形資産に関して
ア自己創設のれん
自己創設のれんは無形固定資産としては計上されません。自社のブランド価値を測定する際に恣意性が介入し、客観的な金額を測定するのは不可能であると考えられるからです。

イその他の無形固定資産
 ①研究局面・・新しい知識を得るための調査や分析
    この局面では、将来の経済的便益の流入の可能性が高いとはいえないため、無形固定 資産として資産計上しない。
      ②開発局面・・新しい商品・サービスを提供するための準備
    この局面では、将来の経済的便益の流入の可能性が高く、対価も信頼性を持って測定できるといえるため、無形固定資産として計上する。

今週は以上です。


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年05月16日 17時24分23秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。 
さて、今回は「誰が質を決めるか」についてお話しします。

事業の本質は、顧客の創造です。
顧客が創造できたときとは、自らの事業を自らの独自なフィールドに展開できたときとなります。この自らのフィールドに展開するために問うべき問い が、「我々の事業は何か」なのです。

「我々の事業は何か」を考えるとき問うべき質問は、「顧客はどこにいるか」、「顧客は何を買うか」、「顧客にとっての価値はなにか」です。当然、 事業の核となるべき顧客は、事業のあり方によって変わってきます。この顧客をいかに特定するかが、事業の成長、発展を決める鍵となるのです。

この事業の核となるべき顧客を特定するために、ドラッカーは、「質を決めるのは 企業ではない」を考えなければならないと、その著書にて次のように述べています。

「生産者が考える製品の質が、顧客にまったく意味がないことがある。メーカーは、製造する費用、使う技術の難しさから、価値を決める。顧客の関心 は『この製品は自分のために何をしてくれるか』で決まる」

澤柳 匠


 

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無形固定資産の概要

2016年05月09日 16時26分05秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は無形固定資産の概要についてご説明させていただければと思います
 
企業はライセンスや知的財産など、無形の資源を取得したり、または開発するために無形の資源を投入することがあります。
これらに関して以下の三要件を満たせば、それらの対価は無形固定資産として扱われることになります。
①資源を支配している
②将来の経済的便益を得ることができる
③以下の二つの要件のどちらかを満たすことにより識別可能であること
 ア分割可能である
 イ契約その他の法的権利から発生している


無形固定資産の例としては以下のようなものが挙げられます。
Ex 特許権、著作権、ソフトウェア、フランチャイズ

以上の無形固定資産は①将来、経済的便益を得る可能性が高い②対価の金額を信頼性をもって測定することができる 時に、無形固定資産として実際に貸借対照表に計上することになります。

今週は以上です。


 

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無形固定資産の概要

2016年05月09日 16時26分05秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は無形固定資産の概要についてご説明させていただければと思います
 
企業はライセンスや知的財産など、無形の資源を取得したり、または開発するために無形の資源を投入することがあります。
これらに関して以下の三要件を満たせば、それらの対価は無形固定資産として扱われることになります。
①資源を支配している
②将来の経済的便益を得ることができる
③以下の二つの要件のどちらかを満たすことにより識別可能であること
 ア分割可能である
 イ契約その他の法的権利から発生している


無形固定資産の例としては以下のようなものが挙げられます。
Ex 特許権、著作権、ソフトウェア、フランチャイズ

以上の無形固定資産は①将来、経済的便益を得る可能性が高い②対価の金額を信頼性をもって測定することができる 時に、無形固定資産として実際に貸借対照表に計上することになります。

今週は以上です。


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年05月09日 10時55分06秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。 
さて、今回は「優れた文化」についてお話しします。

ドラッカーは、「優れた文化を実現するために必要とされるものは行動規範である』と述べ、以下のように述べています。

『正しい組織の文化を確立するには、行動規範として次の五つが求められる。
 1.優れた仕事を求めること。劣った仕事や平凡な仕事を認めないこと。
 2.仕事それ自体が働きがいのあるものであること。昇進のための階段ではないこと。
 3.昇進は合理的かつ公正であること。
 4.個人に関わる重要な決定については、それを行う者の権限を明記した基準が存在すること。上訴の道があること。
 5.人事においては、真摯さを絶対の条件とすること。 かっそれはすでに身につけているべきものであって、後日身につければよいというものではないことを明確にすること。』

組織の構成員が組織の構成員として正しい行動するためには判断の基準が必要です。判断に迷ったとき、道しるべとなるべき判断の拠りどころとなる基 準が行動規範であります。

行動規範のない組織では、同じ表現で、別なことを考えながら合意に至ることが考えられます。このような組織は、考え方の食い違いが顕在化したと き、意見の相違があらわになります。そもそも、別な価値観で合意した結果に起こる悲劇なのです。

行動規範のない組織は、それぞれの経験から得た別々の考え方、別々の価値観で判断を行い、目先の方針について合意され、それぞれの行動を起こします。

行動規範を持つ組織は、行動に関する共通の判断基準持ち、考え方のよりどころとなる価値観の共有が行われています。そのため、その結果の合意についてその行動や、成果についての食い違いを起こすことはないと考えます。


澤柳 匠


 

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政府補助金を受け取った際の固定資産の処理

2016年05月02日 16時14分17秒 | お知らせ

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は政府補助金を受け取った際の固定資産の処理についてご説明させていただければと思います。

一定の条件を満たすことにより、資産の対価の一部の援助、負債の減額などの形で政府から支払われるものを政府補助金といいます。

政府補助金は、次に関する合理的保証が得られた時点で認識します。
①補助金の条件のクリアが確定的
②補助金の受領

補助金が意図した減額したいと考える費用が発生した期の純損益を調整する形で処理します。
Ex 償却性資産であれば、償却期間にわたって政府補助金の利益配分を行う。


処理方法
ア 資産に関する補助金の場合 ①、②のどちらかの処理を行います。
  ①補助金を繰延収益として計上し、資産の耐用年数にわたって規則的に純損益に認識する。
  ②補助金を控除して資産の帳簿価額とする。これにより、通常より小さな金額の減価償却費が償却期間にわたって計上される。
イ 収益に関する補助金の場合 ①、②のどちらかの処理を行います。
  ①その他の収益のような科目名で計上する。
  ②関連する費用から控除して計上する。

今週は以上です。


 

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