東京コンサルティンググループ・カンボジアブログ

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カンボジアへの進出をコンサルティングしている駐在員が、カンボジアの旬な情報をお届けします。

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カンボジア企業経営への心得

2016年03月28日 17時39分46秒 | カンボジアの投資環境・経済

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。             

さて、今回は「人を導く」についてお話しします。

ドラッカーのマネジメントは、働く人を中心に組立られているところに特徴があります。管理職ではなく、常に働く人が主役です。働く人がいかに良く 働く環境を作るかという視点を持っています。

一方で、マネジメントは、働く人を支配すると働く人の力を引き出すことはできなくなります。マネジメントは、働く人を権力をもって働かせることは できても、その人の能力を引き出すことはできないのです。このことが、常にドラッカーのマネジメントの本質にあるように思います。

働く人が自ら考え、自らの意思で働くことが働く人の成長であり、企業の成長の源泉となります。マネジメントとは、働く人が自ら働く環境をつくることであり、これこそがマネジメントの責務である、とよく述べています。

私は日本人であり、カンボジア人ではありません。日本人であるからこそ、カンボジア人よりも圧倒的な努力をし、カンボジア人を取りまとめ、成果を 出すための道しるべを示します。しかし、それを権力ではなく、自然と彼らが力を引き出せる環境を作り導いていくべきであるとドラッカーの書籍を読んでいて考えるようになりました。

また、ドラッカーは、以下のような表現で働く人に対する考え方を述べています。

「……ここまで本書において、私は管理という言葉はあまり使っていない。評価という言葉を使ってきた。これは意図してのことだった。管理という言葉は誤解を生みやすい。管理という言葉は、自らと自らの仕事を方向づける能力を意味する。しかし、人を支配する能力も意味する。目標は前者の意味での管理の手段でなければならない。後者の意味での管理のためのものであってはならない。それではすべてが台無しである。」

 

澤柳 匠


 

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固定資産の交換による取得の仕訳

2016年03月28日 10時50分46秒 | カンボジアの会計

 皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は固定資産の交換による取得の仕訳についてご説明させていただければと思います。

 先週、固定資産の交換による取得のIFRS上の考え方についてご説明いたしました。
 今週は例題を見てみましょう。

例題23 A社はB社と農業用機械の交換を行った。機能がそれぞれの会社に合っており、価値もほとんど同じと考えられたため、それ以外の現金等の受領はなしとした。A社は農業用機械30,000$で購入した。交換時の減価償却累計額は、15,000$である。

解答

Dr
 Machinery   15,000 
  機械       
 Accumulated depreciation   15,000 
  減価償却累計額  

  Cr 
    Machinery   30,000
     機械

例題24 A社はC社より農業用機械を50,000$で購入した。その際今まで使用していた自社の機械を下取りに出し(帳簿価額25,000$)残りは現金で支払を行った。農業用機械の市場の相場は60,000$である。

Dr 
 Machinery           60,000 
  機械          
 Accumulated depreciation   15,000 
  減価償却累計額

  Cr 
    Machinery   40,000
     機械
    Cash   25,000
     現金
    Gain on sales of noncurrent assets   10,000
     固定資産売却益

今週は以上です。


 

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固定資産の交換による取得

2016年03月21日 13時19分20秒 | カンボジアの会計

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は固定資産の交換による取得についてご説明させていただければと思います。

固定資産の交換の考え方は2通りあります。
①取得資産を譲渡資産の公正価値で測定する。
②取得資産を譲渡資産の帳簿価額で測定する。

①の場合は、売却損益が計上されることになります。つまり投資の成果を一旦財務諸表に反映することになります。②の場合は、売却損益が計上されません。つまり固定資産の形は変われども、投資が継続して行われていると考えます。

IFRSでは②の要件を次のように説明しています。
交換取引が経済的実質を欠いている。
取得資産、譲渡資産どちらの公平価値も信頼性を持って測定することができない。

は消極的な理由であるため、②を採用する主な理由はといえるでしょう。
経済的実質というのは価値の変化を指すと考えられます。つまり価値の新たな流入がなく、等価交換しただけのものは、②で処理すべきなのです。

 

 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年03月21日 11時45分58秒 | お知らせ

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「成果をあげるための習慣」についてお話しします。


私は大学生の頃、コントラバスを弾いていましたが、大学1年生でオーケストラに入りたての時、オーケストラの先生にこういわれました。
「残念ながら君はモーツァルトをモーツァルトのように弾けるようにはなりません。でも音階はモーツァルトと同じに弾かなければなりません」

音楽の才能というものは生まれつき神様が与えてくれるものであり、モーツァルトのように楽器を演奏することができる奏者など滅多にいません。しかし、楽器をモーツァルトのように弾けることはオーケストラでは全く求められておらず、むしろそのような個性を殺し、オーケストラとしての素晴らしい演奏を求められるのです。

音階というものは楽器を弾くための基礎であり、そして全てでもあります。音階を正しく弾くというと一見簡単なように見えますが、しかし、決して疎かにはできない練習になるのです。
また、偉大な楽器奏者たちでさえ、練習を重ねなかったならば、あのように弾けるようにはならなかったということも言えます。

いかなる分野においても、普通の人であれば実践的な能力は身につけられます。それは、日本人、カンボジア人と言った国籍をも超越します。

卓越はできないかもしれません。卓越するには特別の才能が必要になります。
しかし、成果をあげるには人並みの能力があれば十分なのです。そして、それを我々マネジメントがカンボジア人に教えなければなりません。

澤柳 匠

 

 

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「建物の取得の仕訳」

2016年03月14日 16時58分48秒 | お知らせ

 「建物の取得の仕訳」

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は建物の取得の仕訳についてご説明させていただければと思います。

 

設問22 A社は本社建物を新たに建設した。建設原価は1,000,000$である。また、その資金のために借入を行っており、その金額は1,500,000$である。利率は10%である。

建設期間は×1年1月から×1年12月であり、借入は×1年1月初めに行っている。返済予定は×2年12月終わりである。建設終了時の仕訳を示せ。

 

 

解答

 

Dr  buildings      1,150,000     Cr  Construction in progress 1,000,000

   建物                  建設仮勘定

                      accrued liability     150,000

                       未払費用

 

 

建物の取得原価には、建設原価のほか、借入コストを含めることになります。借入は2年間の予定でありますが、建設が1年間で終了し、稼働していますので、1年分の借入コスト(利息)を取得原価に含めることになります。

 

今週は以上です。

 

 


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年03月14日 16時55分40秒 | お知らせ

■カンボジア企業経営への心得

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「成果をあげるために」についてお話しします。


大学ではできないことを証明することで博士号がもらえます。
しかし、ビジネスにおいてはそれは全く意味のない行為で、時間の無駄だと思われます。

頭のいいスタッフほど、いかに私がしたいこと、会社がしたいことができないかを一生懸命説明し、ちゃんと論理的に証明してくれます。立派な大学を 出た人は、特に理論武装が得意なようで、岩のように微動だにしません。

一方、頭が少し悪いスタッフ、経理すら勉強したことのない丸腰のスタッフが一生懸命私のやりたいことを聞いてくれ、何とか達成しようと努力を見せてくれます。そして、意外にもそのような後者のスタッフの方が成果をあげるものです。

スタッフの頭の良し悪しは、確かにサービスの質やスピードに影響を与えますがこれはかなり短期的な視点での評価であり、長期的に会社の成長に貢献するか否かはまた別の話なのでしょう。

さらに言えば、人材の採用のためこれまで多くのカンボジア人の履歴書を見て学歴を気にしてきた私ですが、学歴と実際の仕事の良し悪しは全くと言っていいほど関係ないのではとも感じています。

スーパーで立派なパッケージに包まれたまっすぐでキレイなきゅうりと、八百屋の入り口で雨ざらしでパックで売られている曲がりくねった傷だらけのきゅうりとでは、実際食べてみると後者の方が美味しかったりします。

イノベーションを達成するために求められる人材は、少し頭の悪くても「できる証明」を一生懸命してくれるスタッフであり、彼らが中心となって会社を 動かし、頭のいいスタッフが潤滑油のように彼らを背後からサポートしていくこと、これが会社を大きくしていく上で必要な構図であると考えています。

 

 

澤柳 匠


 

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  「有形固定資産の概要」

2016年03月07日 19時03分54秒 | お知らせ

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は有形固定資産の概要についてご説明させていただければと思います。

 

有形固定資産の定義は以下の通りです。

・一つの会計期間以上にわたって、製品の製造、商品やサービスの提供、賃貸、管理部門で使用する有形の資産

・将来の経済的便益が流入する可能性が高く、また信頼性を持って取得原価を測定できること。

 

有形固定資産の評価方法

取得原価で評価します。

その構成要素は以下の通りです。

①購入価格

②稼働可能な状況にするために直接要したコスト

③資産の解体、除去コストおよび土地の現状回復コスト(資産除去債務)

④借入コスト

 

 

④の借入コストに関してはIFRS特有の規定といえます。

適格資産(※1)に該当する資産は、その取得、建設または生産に直接起因する借入コストを、取得原価の一部として資産化しなければなりません。

 

※1意図した使用や販売が可能になるまでの相当の期間を必要とする資産

 

Ex1適格資産を取得するために個別に資金を借り入れた場合

 借入コスト全額を資産計上します。借入金の一時運用で得られた収益は控除します。

Ex2一時的な目的で借り入れた資金を適格資産の取得に使用した場合

 適格資産への支出に資産化率(※2)を乗じることにより、資産化する金額を算定します。

※2当期中の企業の借入残高に対する借入コストの加重平均

 

今週は以上です。

 


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年03月07日 19時02分43秒 | お知らせ

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「イノベーション」についてお話しします。


イノベーションを、技術革新や特許を伴った新たな製品をイメージする人が多いと思います。しかし、ノベーションとは、技術分野に限ったことではありません。

イノベーションとは、新たな製品の開発や生産方法に関する技術革新はもちろんですが、物流の仕組みや、在庫管理の方法、販売方法、業務の進め方から、人材育成、クレームに関する新たな対処方法など、マネジメントに関するあらゆる分野における新たな方法、新たな考え方による変革のことを指します。

自らの商品を自らの感性で工夫を施すことで、新たな製品に作り替えることであっても十分な競争力が得られます。

イノベーションという言葉を作ったシュンペータは、1912年に、新結合という言葉を用いて、「郵便馬車を何台も連ねても鉄道にはならない。」とし、そこには、従来の延長線上にない非連続の変化が必要と、言う表現でイノベーションを説明しています。

また、ドラッカーはイノベーション例として、次のように述べています。
「冷蔵庫を食物の凍結防止用としてエスキモーに売り込むことに成功した営業マンは、新しいプロセスを開発した者と同様、イノベーションの担い手で ある。食物を冷たくしておくためのものとして冷蔵庫を売ることは、市場を開拓したことになる。しかし、食品が冷えすぎないようにするためのものとして冷蔵庫を売ることは、製品を創造したことになる。もちろん技術的には、いずれも同じ製品である。しかし経済的には、後者はイノベーションである」

イノベーションとは、技術開発系の企業だけのものではなく、製造業はもちろんのこと、卸売業、小売業、サービス業からどのような業種であっても組織を維持させ、さらなる成長、発展をさせるためには不可欠な概念であります。

イノベーションは、大企業だけのものでもなく、中小企業、一人親方の会社まで、企業規模に係わらず、経済変化の中で生き続けるために必要な考え方です。
どの企業の経営者も恐れることなく、たとえ小さなカンボジアという国でも、大きなイノベーションを実現していく必要があるのです。

 

澤柳 匠


 

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