東京コンサルティンググループ・カンボジアブログ

毎週火曜日更新
カンボジアへの進出をコンサルティングしている駐在員が、カンボジアの旬な情報をお届けします。

Wiki-Investment

 「棚卸資産の評価の仕訳」

2016年02月29日 18時33分39秒 | お知らせ

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は棚卸資産の評価の仕訳についてご説明させていただければと思います。

 

設問21 会計期末を迎えたX社の経理担当のAさんは、商品の評価を経理規定によりこれから行うことにしている。各商品のデータは以下の通りである。評価損を計上すべき商品はあるか。その際の仕訳を明示せよ。単位は$である。

 

 

 

 

解答

 

商品Aの正味実現可能価額は見積売却価格から販売費を引いた13,000$であり、取得原価8,000$より大きい。したがって評価損は計上せず、評価は取得原価で行うこととなる。

商品Bの正味実現可能価額は見積売却価格から販売費を引いた4,300$であり、取得原価4,000$より大きい。したがって評価損は計上せず、評価は取得原価で行うこととなる。

商品Cの正味実現可能価額は見積売却価格から加工費と販売費を引いた5,500$であり、取得原価6,000$より小さい。したがって評価は正味実現可能価額で行うこととなり、500$の評価損を計上することとなる。その際以下のような仕訳を切ることとなる。

 

Dr  Loss due to decline of inventory to net realizable value  500

                 棚卸評価損   

Cr  Inventory     500

  棚卸資産

 

今週は以上です。

 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年02月29日 18時32分28秒 | お知らせ

■カンボジア企業経営への心得

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「目標管理」についてお話しします。

                  
多くの企業では、目標の設定と一口に言いますが、ドラッカーは、その考え方の難しさを説いています。
「目標設定の難しさについてはいかなる目標が必要かを決定することにあるのではない。いかに目標を設定すべきかを決定することにある。」

一度目標を決めてしまうと、その目標しか目に入らなくなってしまうケースが多くの企業でみられます。
目標の項目の達成のみが目的化してしまう、営業の目標に訪問件数をあげると、営業活動において訪問件数が全てとなってしまうということは、全ての 企業にとって大きな危険であると言えるでしょう。
また、売上目標は、至上主義となってしまう危険をはらみ、また、いかに利益率を上げるかが最終目的となっている企業もあります。
このような組織文化は、組織を蝕んていきます。

営業活動は、本来、お客様に喜んでもらう活動でなくてはなりません。
企業の本質は、お客様が進んで支払う金額でモノやサービスを提供することにあり、目標設定もこの目的から組み立てなければらならいでしょう。
そして、その目標の達成が組織の目的にどのように影響するかまでを目標としなければならない、とドラッカーは述べています。
また、ドラッカーの言葉を借りれば、この組織の目的から展開されていない形式的な目標の設定では、「単に意図を表明する程度のことにとどまらざる をえない」ということになります。

 

澤柳 匠

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「貸倒引当金の仕訳(簡便法)」

2016年02月22日 17時51分32秒 | お知らせ

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は貸倒引当金の仕訳(簡便法)についてご説明させていただければと思います。

 

例題20 商社Aは期末における売掛金の回収可能性について検討している。現在200,000$の売掛金を保有している。簡便法として、過去の不履行率に基づいた貸倒引当金の計上を認めていることから、債権の延滞状況と過去の不履行率を調査した。結果は以下の通りである。期末における貸倒引当金の仕訳を明示せよ。

 

延滞日数

帳簿価額

不履行率

引当金計上額

なし

100,000

3%

3,000

1-20日

20,000

10%

2,000

21-40日

50,000

15%

7,500

41-

30,000

20%

6,000

     

18,500

 

 

Dr  Impairment loss      18,500 Cr Allowance for doubtful accounts      18,500

         減損損失             貸倒引当金

 

 

 

IFRSでは基本的に貸倒引当金の計上には合理的で裏付け可能な情報が必要不可欠でありますが、簡便法として引当マトリックスを用いた予想信用損失の算出方法も容認されています。この場合は、過去の不履行率を参考にすることができるため、現在の日本の基準に近い算出方法といえましょう。

 

今週は以上です。

 

 


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年02月22日 17時50分22秒 | お知らせ

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「意思決定」についてお話しします。

一般的に、会議や打ち合わせでは情報の共有と合意形成を目的として行われます。
普通の企業では、会議出席者全員の意見一致が見られれば、めでたし、めでたしで、意思決定が行われます。

自己主張をしてKYと思われたくないとか、争わないことをよしと考えることがあるのだと思いますが、それ以上に、参加者全員が同じことを考えていることに満足を覚え、思考が停止してしまうことが多いと思います。

ドラッカーも以下の通り、満場一致の選択に触れています。
「成果をあげるエグゼクティブが教科書のいうような意見の一致を無視して意見の不一致を生み出すのはこのためである。エグゼクティブが直面する問 題は、満場一致で決められるようなものではない。相反する意見の衝突、異なる視点との対話、異なる判断の選択があって初めて、よく行いうる。したがって、決定において最も重要なことは、意見の不一致が存在しない時には決定を行うべきではないということである。」

企業の会議で出される意見は全て事実によって検証すべきであり、結論からスタートしそれを裏付ける事実を探すようなことはあってはなりません。
その上で、正しい決定には、必ず適切な意見の不一致が必要であり、満場一致の決定がなされそうになる時は、あえて異なる意見を引き出すための時間 を取ることも検討する必要があります。

 

澤柳 匠


 

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 「貸倒引当金の仕訳」

2016年02月15日 13時14分01秒 | お知らせ

 「貸倒引当金の仕訳」

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は貸倒引当金の仕訳についてご説明させていただければと思います。

 

例題19 商社Aは期末における売掛金の回収可能性について検討している。現在200,000$の売掛金を保有しているが、そのうち10,000$に関して、回収できない可能性が高い合理的な根拠を把握している。その可能性は80%と推定している。期末においての処理を明示せよ。

 

Dr  Impairment loss      8,000 Cr Allowance for doubtful accounts      8,000

         減損損失             貸倒引当金

 

 

 

貸倒引当金は日本基準とは計上基準が異なるので注意が必要です。IFRSでは貸倒引当金の計上には客観的な証拠が必要です。過去の経験則での処理が難しいので、より厳しくなったといえるでしょう。科目も貸倒引当金繰入額ではなく、減損損失という科目を使用しています。

 

今週は以上です。

 


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年02月15日 12時00分16秒 | お知らせ

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「組織文化」についてお話しします。

組織の文化はマネジメントによって作られます。

マネジメントは、働く人が仕事に高い基準を求める企業文化を作る必要があります。

そして正しい企業文化は、結果として、働く人に意欲と成果をもたらします。

 

それでは文化とはどのように形成されるのでしょうか。

文化を形成するには、習慣が必要になります。

習慣を形成するには、規律が必要になります。

そして、規律を形成するには、経営理念が必要になります。

 

経営理念がマネジメントの行動となり、マネジメントの行動が、働く人たちの行動となって組織に浸透していきます。トップマネジメントの考え方や、行動が規律、習慣を通じて組織の中に浸透し、組織の文化となって、組織の中に醸成されるのです。

 

このように、企業文化が作られる時に重要な鍵となるのはマネジメントの思想、そして行動です。従って、マネジメントは、自らの思想や行動が組織文化として組織に根付かせる力を持っていることを意識しなくてはなりませんし、マネジメントはマネジメントに対し、強い意思をもって、正しい組織文化を理解さていかなくてはならないのです。

 

 

澤柳 匠


 

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「利子付手形の仕訳」

2016年02月08日 18時55分39秒 | お知らせ

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は利子付手形の仕訳についてご説明させていただければと思います。

 

例題17 商社Aは商社Bより商品800$分を購入し、1か月後を支払日とする支払手形を振出した。利息は月利1%とする。

購入時 Dr  Purchases      800          Cr Notes payable        800

               仕入                 支払手形

 

決済時Dr  Notes payable   800          Cr Cash                808

               支払手形             現金  

       Interest expense   8

                 支払利息

 

例題18 上の例題の商社B側の処理について

販売時 Dr  Notes receivable      800    Cr Sales               800

                受取手形             売上

 

決済時Dr   Cash          800    Cr Notes receivable     800

              現金               受取手形 

                                   Interest Income        8

                        受取利息

 

 

 

決済時に利子の支払に関しても仕訳を切る必要があることは留意点です。

 

今週は以上です。

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■カンボジア企業経営への心得

2016年02月08日 18時41分44秒 | お知らせ

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「合理的な顧客」についてお話しします。

我々企業は、顧客を画一的に見てはいけません。企業の中でも考えの相反する人間はいますし、自分自身の行動も時には矛盾してしまうものです。

顧客には顧客の合理性がそれぞれあり、そしてその合理性を我々企業は理解することが顧客満足を高めるためには大切です。

 

ドラッカーは「顧客」について次のような言葉を残しています。

「家庭の主婦が、食品を買うときと、口紅を買うときでは、別人のような購買行動をとることは、容易に理解できる。まったく異なる二つの役割において、同一の基準を使わないことこそ、合理的な人間にとっての、唯一の合理的な態度である」

 

一方で、企業が企業の合理性に基づいて行動し、その合理性を顧客に押し付けてしまった場合、顧客から非常に大きな痛手を負うことになります。少し前までは顧客を企業の合理性で納得させることができていましたが、現在の国際化、IT化された時代においては顧客の合理性が社会において大きく主張されることになります。

 

企業は、顧客の不合理と思われる行動を確認した時には、顧客を観察し、顧客の合理性を理解ることが大切です。そして顧客の合理性に対応することが、新たな顧客や、市場を見つけることにつながるのです。

 

 

澤柳 匠


 

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 「売上返品・売上値引き・売上割引の仕訳」

2016年02月01日 17時50分13秒 | お知らせ

              「売上返品・売上値引き・売上割引の仕訳」

 

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は売上返品・売上値引き・売上割引の仕訳についてご説明させていただければと思います。

 

例題15 商品300$分の破損があり、顧客から返品したい旨の連絡があった。

Dr   Sales returns and allowances   300    Cr Accounts receivable   300

                   売上返品・値引き              売掛金

 

例題16 顧客から買掛金を早めに決済したい旨の連絡があったため、20$割り引いた。

Dr  Sales discounts  20       Cr  Accounts receivable   20

                 売上割引              売掛金

 

 

売上返品・売上割引・売上値引きすべて決算書上は売上の控除項目として処理します。

この処理は日本と同様です。

表示の方法には2種類あります。最終的に売上と売上返品等(仕入・仕入返品等も同様)を相殺消去して売上1本で表示する「純額法」、相殺消去せず、両建で表示する方法である「総額法」です。

日本基準では純額法が原則ですが、IFRSではそのような規定はなく、実務上は総額法で処理していることが多い状況となっています。

 

今週は以上です。


 

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■カンボジア企業経営への心得

2016年02月01日 17時45分19秒 | お知らせ

■カンボジア企業経営への心得

皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。

さて、今回は「正しさから始める」についてお話しします。

人はある程度経験を積んでいくと、行動をする前にじっくり考え込んでしまい、その結果行動に移らない、行動に移るまでに長い時間がかってしまうということがよくあります。

 

特に入社して半年ほどたったスタッフは、確かに仕事は多少覚えてきているのですが時間が予定よりもかかってしまい、会社の思い描いている成長スピードに追いつきません。その理由を、忙しいから、人手・時間が足りないから、と片付けてしまいがちです。

その結果、そのスタッフは会社の求めているものとのギャップを感じてしまい、会社との距離ができてしまいます。

 

一方で、優れた経営者の多くは行動をしながら考える習慣があります。経営者が感じている危機感はスタッフのそれに比べて圧倒的に大きく、時間が制約条件であることを肌で理解しているからです。

 

経営者の危機感をスタッフに押し付けるようなことはしませんが、しかし会社を中心とする個であるとの認識をスタッフに持ってもらえるよう、会社の個であることを誇りに持ってもらえるよう、スタッフの幸せを願いながら、厳しく優しく最高の組織を私は作りたいと常々思っています。

 

そのために最近は、そのようなスタッフに「正しさから始める」ことを個人面談で勧めています。ドラッカーも「Start with what is right rather than what is acceptable」という言葉を残しています。

 

自分で考えるという行為は、実は守破離の守にすらなっていません。まず会社のスピードに合わせるには徹底的な行動力が必要です。そして、その行動力の源は人間としての正しさ、つまり道徳にあります。

 

何が人間的、社会的に正しいことなのかを理解さえすれば、自ずと正しいことをしようと体が動きます。経営理念も究極的には道徳ですので、そこが合っていれさえすれば会社の理念も自ずと理解でき、そして会社のスピードに合わせられるようになるのだと思います。

 

澤柳 匠

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