TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

秋の空を紡ぐ渡鳥

2021年09月28日 | 竹島観光と手織り体験 手織り教室
竹島の空を渡鳥が舞う
もう秋だね


群れが長く伸びて数キロに及ぶ

竹島の空は大きい


秋の大きな空を眺めて今日も糸を紡ぐ人がいる


筍 沢山出来たね
これ、無心になれるから
いつまでも飽きることが無いの


細い綿毛が紡がれて一本の糸になる

海鳥も1羽では生きられない
沢山の力を合わせて海を渡るのだろう


今日も糸を紡ぎ、千鳥格子を織るのはToshieさん
糸も織物も一本の綿と糸を
合わせなければ出来ないのは
人間社会も同じ

今日は臨時ニュースが流れた
非常事態宣言解除だと





夕闇迫る頃竹島に集う

2021年09月24日 | 竹島観光と写真散歩
夕方まで糸の整理をしていると
辺りが赤く染まる気配に
そうだ今は秋なのだ。

仕事を終わり外に出て観れば
あー、夕日は沈んでいた。


いつまでも暑い夏が続き秋を忘れていた
中秋の満月も見ることが出来ず
今日も秋野夕日の名所だと思う竹島も忘れていた


カメラを持って外に出てみればすでに夕闇が迫っていた
これからの夕日が楽しみな季節となった






コロナ緊急事態宣言下で怪我をする騒動記

2021年09月23日 | 私の独り言
9月20日私は三河木綿に使う綿糸を巻く芯をカッターナイフで
カットしていて刃が滑って私の腿に
グサリ!
瞬間、”刃が刺さってる!”
信じきれない事態が目の前にあった。

刃を抜くと血が噴き出る
なんとか止血をしないと
どうしよう!
どうすれば良いのだ。

山での遭難で事故の対処法は知っているが
自分の身に起きるとは!
妻がテッシュで押さえて傷口を塞ぎながら
消毒液のガーゼを傷口に押し付け止血の作業をする。

押さえたガーゼを外すと血がドット噴き出る、
そこでまず、
心臓に近い部分の太ももを強く縛り、
消毒液の染みたガーゼを当ててその上を包帯で巻いて押さえた

時間は18時30分過ぎだ、開業医はまず診てはくれないだろう
そこで救急車も考えたが、今のコロナのご時世では全く迷惑な人になる。

立ち上がってみると傷口は塞がっている様子、
右の足は動くので自動車の運転は出来そうだ
左の足はサイドブレーキを外すのが大変だったが痛さを堪えて
なんとか成功だ。

足踏みのサイドブレーキも考えものだとこの時思った
運転中の誤動作を防ぐにも、
助手席の人が引けば止まるハンドブレーキの方が
心臓麻痺など急病時も安全かと思われる、
そんなことはどうでも良いが

運転は出来そうなので最後の助けと思い
市民病院の夜間救急に電話をする、

電話で怪我での診療を頼むと対応してくれて助かる!

なんとか市民病院の夜間救急に着くが
救急車が3台入りますので空いた駐車場所に入れて下さい
との案内を受けて駐車スペースに止めた。

現在コロナ非常事態宣言下であり、すぐは診てもらえず
外の駐車場で待つと病院の職員が来て健康保険証と
診察券を出して本人を確認すると、
次に看護師が来て、体温、酸素濃度、風邪気味かどうか調べた。
県境をまたいでの移動が無いかが問題で、
私は毎週母の介護の為に静岡県へ行くので
事実上コロナ感染者と同等の扱いとなるのです。

次はレントゲン撮影となり、足の怪我のレントゲン撮影と思いきや
肺のレントゲン撮影であった。

レントゲン写真の異常がない事を確認後、病院内に入ることが出来て
傷を診てもらい傷口を3針縫う治療を受けることができました。

これで一安心、助かりました。

逢合手術が終わり次は整経外科の診療だが、
まだ私は1週間以内に県境を跨いだ移動歴がある
コロナウイルス感染者と同等の疑いのある人なので

最後に、コロナウイルスPCR検査を受けました。

後日、陽性か陰性かの結果報告を受けて、陰性を確認したら
次の日に市民病院の整形外科へ行くことが出来るのです。

その結果、新型コロナ陰性!との報告を受けて一安心!でした。

おかげで傷も順調に回復して日常作業も何とか出来るまでになりました。

今、怪我をしたり、急病になるとどうなるのか
私の体験を書いてみました。

これが今の世の中の現実です

新型コロナばかりでなく、怪我や病気にきをつけて
みなさんお過ごしください。

昨年の正月からやりたかったPCR検査を受けることが出来て良かった!

コロナ禍で病院内にクラスターが出ないよう幾重もの
安全確認がされている現実を見たのです。

コロナは本当に怖い病気なのです。
コロナ禍の最前線でコロナと戦いながら診療する医師看護師のみなさんに
ただただ頭が下がる思いです。

みなさんワクチン接種を受けましょう。

















私も寝コロンViewで竹島を楽しむ

2021年09月21日 | 竹島観光と写真散歩
週末の竹島の夕暮れ
コロナ禍で疲れた思いを癒すためか
今日も芝生でくつろぐ人達を眺めた。


今日も沢山の人達が芝生に寝転び座り
竹島を眺めながら話す光景が見られる

そこで私も芝生に寝転んでみた

おー!芝生の上に竹島が浮かぶ

この眺めは”寝コロンView竹島”だ!


私は芝生に座ると新しいアイデアが浮かぶ
不思議なことに新たな気持ちになれるのだ
なぜだろう?

今夜は中秋の満月だ見えると良いな




台風一過の竹島海岸

2021年09月19日 | 竹島観光と写真散歩
台風になったり温帯性低気圧になったと思ったら
台風に成長しながら日本列島を襲った台風14号だ

太平洋上を東進するとおまったら紀伊半島鳥羽から
田原市へ近づいてその後遠州灘を通り伊豆七島へ向かった変な台風であった。


まだ黒い雲が台風の名残を漂わせていたが海面は穏やかで


風もなく、ゆったりとした海の風景を観光客が楽しんでいた。


たっぷりと雨を降らした芝生の青さに私は見惚れていた。



初めての手紡ぎショールが織り上がりました

2021年09月17日 | Osukaさんの作品
台風が九州に上陸か?
温帯低気圧が再び台風に成長したなどニュースが気になる

そんな曇り空を映した竹島も冴えない一日となった。

竹島クラフトセンターの教室ではメンバーのOsukaさんが
初めて手紡ぎをした糸で織ったショール作品が完成した。



おー!出来たね
おめでとう!
教室内に拍手が響いた

「太かったり細かったり、撚が強かったり弱かったり凸凹の糸でも
 織れて嬉しいです」

「糸の太細の凹凸感が逆に味になっていて手作り感とボリュームがたまらない」
「これは一目で手織作品と分かるね」

既製品と間違えるような作品が良いのか、
手作り感満載の作品が良いのか、
これは作り手の永遠の問題であろうが
これまでに費やした時間と作者の努力が表現されたショールなのだ。


作者はショールを肩にかけてみて言った
冬までかかると思ったけど意外に早く織れて良かったわ、

両端には織りの耳がついて、触れば高級メリノの滑るような
柔らかさが伝わって来る。

”これを身につけて街に出れば一眼で手織ってわかる作品だ”


作者にはこの後、仕上げの房作りと縮絨の作業が待っている
アイロン仕上げが終わったら写真で投稿したと思っている。



江戸時代の織機で三河木綿のバッグ生地を織る

2021年09月14日 | 竹島観光と手織り体験 手織り教室
竹島クラフトセンターの玄関に設置されている
高機織機に縞木綿が掛けられています。


バッグの生地を織るために強い織り組織を試験中
デザインは縞をより強調するための組織と
バッグの為の緯糸選びと組織作りを模索中です。


(百数十年前の幸田町の市川孫十さんの織機に
 現代の三河木綿が織られています)

織り進めながら緯糸の選択も変わり
新たなデザインを作りながら織っていきます。
どの部分をカットしてデザインするか
それを楽しみながら織り作業が進んで行きます。







今日も夕暮れの竹島から投稿

2021年09月14日 | 蒲郡 竹島観光 



竹島の夕暮れを楽しむ観光客
芝生に寝転ぶ人
輪になって話すグループの人たち

広い芝生に自分の場所を決めて
家族連れがピクニックを楽しんでいる


海と空と島を眺めてリラックス
そんなところが竹島海岸

蒲郡っていいな〜



綺麗に刈られた芝生が優しいね
空を眺めて何を想う
”癒されるなー”
の一言が嬉しい



適当な距離を保って
座る人
寝転ぶ人
ここが私の居場所

竹島は心の保養地なのです。



自分の手紡ぎした糸を織りたい

2021年09月14日 | Oguraさんの作品




先週に整経作業を終えたOguraさん
今日は筬通しの作業に入ります。

”自分で紡いだ羊毛を織りたい”
この一言で始まった手紡ぎと手織の授業です。



整経で綾を取り、通した綾棒から綾を取り出し
一本一本丁寧に綜絖に通していきます
今回は4枚の綜絖を使用する企画です
綜絖図を確認しながら慎重な作業です


一本の狂いも許されない作業で緊張の時です
通しては確認の繰り返しです



整経の作業から”綾は死んでも離すな”
と教室で言われるほど大切な綾なのです。

今日のOgura さんは綜絖通しを終えて
来週から試験織りに入ります。
夢に見た自分で紡いだ糸が織り込まれるのです。







今日は筬通しから綜絖通しへ

2021年09月13日 | すずきさんの作品
先週は筬通しの途中で終えたSuzukiさん
今日はその途中の筬通しの作業から始まった。

収納してある織機を組み立てると教室は一人だけの専用アトリエです。
(コロナ感染拡大にともない3密を防ぐため
 教室を使用出来るのは4人だけに制限されている)


筬通しを終えた経糸は織り前ステイックに少しづつ縛られ
手前の織り前側ローラーに機草を入れながら巻き取られます。



巻き取られた経糸は、綾棒の綾の順序の通りに綜絖に通します。
この時は企画書の綜絖通し図を確認しながら慎重な作業を要します。
写真は綜絖に通された経糸です。

今日はこの作業で授業は終わりました。
さて、どんな織物が織られるか楽しみに来週を待つことにしよう。




コロナ禍の週末

2021年09月12日 | 私の独り言
写真は週末の竹島竣成苑の夕暮れです
のんびりとくつろぐ観光客の姿が見られます

芝生に寝転び竹島を眺めるひと時は格別なのだ
そして座して寝転ぶことが出来る、
これが竹島を考える時のキーワードなのだ。


お父さんお母さんが寝転び、その姿を見て子供も安心して走り回る、
スポーツでも作戦会議の時間全員が地に座る光景を見たことがある

アジア人にとって地面に座り寝転ぶことは特別な事では無いが
そうさせる何かが竣成苑にあるのだと感じている



まさしく竹島は観光蒲郡の御座敷なのかも知れないと、
私が毎日観光客と一緒に竹島を眺めながら想うことである。

”自然に勝る観光はない”
竣成苑には人を優しく自然にしてしまう魅力があるのでしょうか





羊毛の手紡ぎ糸を織る

2021年09月12日 | Osukaさんの作品
羊毛を手紡ぎしてその糸を織る
手織をする者にとって次のステージの幕開きです

誰でも理想がありますが
手織をする者にとって理想郷が次のステージ


「私はまだ下手だから、太かったり細かったりで上手く紡げてないから」
と作者のOsukaさんは言うが
手で紡いだ糸だからこその魅力ある織物になっている


確かに、太いところも細いところもある
それが自然の魅力であり自然のリズムが織り出されているのです。



これを身につけて街を歩けば
知識ある人なら必ず気付く筈です

”あれは手紡ぎした物だわ”

金では買えない物、自分でなければ出来ない物を身につける、
その費やした時間と技術の贅沢さは
大量生産と大量消費の時代では味わうことは出来ない






江戸時代の高機にレインボー縞 2

2021年09月11日 | 竹島観光と手織り体験 手織り教室
江戸時代の高機に新しい縞を乗せた。


元々整経された糸に加えて新しい縞を整経して
織機に乗せる作業をしていたが
今日は織り始める事になった

この経にどんな緯糸の通し方をするか
いく種類かの緯糸と通し方を模索する作業が始まった


「番手差をつけて」
「もう少し強く叩いて」
目的はバッグ生地だから

裏はどうでも良いから
もう少し噴霧して
細い方をもっと細い番手に変えて

今日も模索は続く



高機と言えば伝統工芸の織物を織るという、
だが時代は古き伝統に新しい技を織り入れる事を繰り返して来た。

変革の時代は絶えずやって来る
”織物とはこうでなければいけない”
私達高度成長時代の人達はこうした事に拘る

一瞬の成功例に捕らわれて改革を否定して来た。
だが、時代は行き詰まり、改革も出来ないまま
現在の閉塞感の中から抜け出せないでいる 私だ。




今日も手紡ぎから始まった

2021年09月11日 | Toshieさんの作品




手紡ぎで集中力をつけて
集中して織りに入りたい


いつものように、平静な心で糸を紡ぐ
コロナ禍で日常の勤務の厳しい現実から
ここの異質の世界で糸を紡ぐ


1時間ほど紡ぐとToshieさんは織機に座った
今度は8枚綜絖の千鳥格子を織るのである
日常の勤務での緊張とは違う異質の世界感の中
糸を操り織機を操る


今日が終わったら又来週エンドレスな生活だが
織り出される生活の変化は楽しい


織る人も紡ぐ人も

2021年09月11日 | Hiramatuさんの作品
木曜日朝から天候には恵まれず
曇り空を眺めてため息が出る

TCC竹島クラフトセンターの手織教室では生徒のHiramatuさんが
慎重に手紡ぎ車の準備を終えて緑綿を紡いでいた。



いつもと変わらぬ気持ちで
一心を糸に込めて挑むのは心地よい作業でもある
回転するツモの先から綿が糸に紡ぎ込まれる時
作者の心も引き込まれるのだ


何が楽しいって?
綿という物体が自分の手から糸という物体に変化していく
「私の操作によって物性の性格が変わる時が分かるのよ」



この糸を使って織る作品はブラウスだと言う
貴重な緑綿が糸となり織物に変わり、ブラウスを作るという、

人のやれない事を自分の手から生み出して見せる
一瞬の油断も見せず頭と目と手が同時に反応している
そんな世界をHiramatuさんは楽しんでいるのだろう。

傍には以前織った柿渋のバッグが置かれ
手作りを楽しむ余裕のある生き方を感じて嬉しい思いであった。



そんな時、私はコロナ禍の現実の世界にいた。
小麦粉の値上がりとか木材が手に入り難いとか
原料不足物不足とか言い始めた。
過去にもあったが何だか胡散臭い雰囲気が漂う

そういえばトイレットペーパー騒動も銀行の取り付け騒ぎも、
後から考えれば何かの思惑から起きた一時の騒動だったことは
間違いない。