TCC・竹島クラフトセンター TAKE-LOG 竹ログ

愛知県の観光名所[竹島]の俊成苑に構える手織り工房
[竹島クラフトセンター]の主人が送る大きなひとりごと。

お母さんとコースターのフルコース体験です  竹島クラフトセンター

2017年09月03日 | 三河木綿の手織り体験

体験予約サイトのWowful[そとあそび]からの予約のお客様のご来店です。

お母さんとお嬢さんが三河木綿のコースター体験フルコースに挑戦です。

綿繰り機の登場に

「ワッ!、すごい何ですかこの機械」

そうなんです、綿繰り機と申しまして、今から綿の中にある種と

綿とに分けていただきますからハンドルを回してここに棉を差し込みます。

「あ、引き込まれて あっ、種が取れてる」

そうです、こちら側に種が落ちて あちら側に綿が落ちます。

「わーー、不思議ですね」

そうなんですね、昔の人は頭が良かったんだね

次の作業はこの糸車を使います

「あ、これは知っています」

この大きい輪が一周すると、針についたそろばん玉の車が40回ります。

糸の先に棉を接触させて綿を引くと、あーら不思議、

「あれー、不思議だ糸が出来てきたよ」

「すごい、凄い、私でも糸が・・・」

「切れそうで怖いわ」

お母さんも挑戦です

「何で糸になるのか不思議です」

そうですね、私たち人類はこの不思議によって生き延びてきたのですよ

「今日は凄い体験をしてしまったです」

そして紡ぎ上がった糸を持って織機に向かいます

「この板を上げたり下げたりすると経糸の奇数偶数の糸が分かれて

 動くなんて誰が考えたのかしら」

そうですね、この方式の織機はこの特許を使って作られていますが

糸を紡ぐ原理も織機と織物の原理も太古から世界共通なんですよ、

「そうなんですか、それも不思議ですね」

お父さんも側から出来栄えを見ています

お母様もお嬢様も自分の世界にどっぷり浸かって手織りに夢中です。

やがて、三河の綿を紡ぎ、糸を織り込む三河木綿のフルコース体験の

コースターが出来上がって来ました。

 

「わー、綺麗に出来たね」

「ここのところが難しかった」

と母娘で出来栄えを見せ合って楽しい織物談義です

まさに世界に一つあなただけのコースターの完成です

おめでとうございます。

 

 

 

 


楽しい手織り体験   竹島クラフトセンター

2017年09月03日 | 三河木綿の手織り体験

体験予約サイト VELTRAで予約のお客様のご来店です。

オレンジパークで楽んだあと、オレンジロードからの道路が

ラグーナで開催中のイベントの影響で道路渋滞で、

30分遅れで無事体験がスタートしました。

みなさんは初めての織物体験です、どんな事をやるのか少し不安げにスタートした

三河木綿のフルコース体験です。

竹島クラフトセンターの窓の外には今が盛りと和棉が白い棉を実らせています。

 

最初に出て来た道具がこれです。

綿繰り機と言います。

和棉の種を取り除く機械で、江戸時代の道具を再現したものです。

「あれ!、なんで種だけ取れて綿に分かれるのですか」

「本当に不思議ですね、私にも解らないのです」

全員がこの不思議を体験した後に現れたのが弓です

「なぜ?弓で綿を作るのですか」

「弓の弦を振動させると棉の繊維が解れるのです」

「うーん、これも解らないわ、不思議ですね」

「私にも解らないです、弓は動物や人を殺すものですが・・・」

次に現れたのがこの糸車です。

「この機械は見たことがあります、時代劇でも見たことがあるわ」

「そうなんです、この道具も江戸時代からのものを復元したもので

 紡錘車と言い、綿に撚りを加えて引っ張ると糸になるのです」

 

「あれ、なんで?糸になるの、綿なのになんで切れないんでしょう」

「糸ってこうして出来るのですか?不思議だね」

「綿を捩(よじる)と糸になるのです」

「不思議よ、これは絶対に不思議」

「そうなんですよ、この不思議を大昔の人が発見したんです」

「私のスカートも糸で織られているのね」

「そうなんです、近代紡績技術なんて言いますが、この原理を利用してスピード上 げる機械を作っただけのことです」

「これを発見した人は凄いですね」

「これを発見した人に特許を上げなければなりませんね」

「どこの誰だかわかればね〜」

「あなたの手の汗で綿が湿けて紡ぎにくいです」

「だって、不思議と緊張の連続で汗だくですよ」

こうして3人の糸が紡がれましたので、この糸を使って織物を織ります。

 

3人は手織り織機に向かって手織り体験が始まりました。

この筬と綜絖という織機に無くてはならない部分を一つにしたリジェット織機を使って手織り体験をします。

この部品を上げたりされたりすると経て糸が上がったり下がったりします。

 

 

「あら!、本当 奇数と偶数の糸が交互に上がったり下がったします」

そうなんです、その動きの度に緯糸(よこいと)がその間を通過します」

はい、それで緯糸を引き寄せてトントン。

 

「あら、また不思議 私でも織れてるよ」

はい、今から平織りという組織を織っていただきます。

みなさんが着ているシャツもスカートも平織りという織物です。

 

みなさんが織っているスピードは1分間に1本か2本ですが

それを豊田佐吉さんは何十回転も自動で織る事を発明して、もっと早く織れば

もっと儲かるというガチャマン時代という時もあったんです。

 

「でも、私のようなど素人でも織物ができる事の方がもっと不思議だわ」

 

そして、自分で紡いだ糸を織り込むという三河木綿のコースターが完成しました。

「わーい、できたよ、これ見て」

「まー、あなたの綺麗じゃない」

出来上がったコースターを掲げて記念撮影です。

”おめでとうございます”

「すごく楽しかったし勉強になりました、ありがとうございます」

と、また嬉しいコメントをいただきました。

 

 

蒲郡の織物を理解してもらい、

蒲郡の織物の歴史を知ってもらい、

織物の文化を楽しんでもらう、

そんな施設を観光の中心地竹島に開いているのです。