流体機械設計による近未来に役立つエンジニアリング

流体機械設計をベースとして近未来に役立つエンジニアリングを行う株式会社ターボブレードの社長 林 正基の毎日の活動

ロケット用液体酸素ターボポンプは昇圧10気圧の産業用LNGポンプに転用するのが良さそうです

2019年02月25日 | 流体機械設計

少し前に設計したロケット用の液体酸素ターボポンプは、昇圧が10気圧程度の産業用LNGポンプに転用するのがもっとも有効に利用できる用途となりそうです。

次の液体メタン使用のターボポンプ流体解析では、吐出圧が17気圧でまだインデューサー入口シュラウド側の逆流が生じているので、インデューサー逆流が無くなる吐出圧は10気圧程度が適切と思われ、それであれば液体酸素ターボポンプの転用用途は産業用のLNGポンプとして使うことが出来ます。

このポンプをLNGポンプとして使う場合は、その駆動源は冷熱エキスパンダータービン駆動が考えられ、非常に省エネで小型軽量の優れた産業用LNGポンプとなるでしょう。

LNGポンプとしてタービン駆動ではなく電動モーター駆動とした場合も、最近の永久磁石式ローター高速モーターを使えますので、やはり小型軽量で性能の高い産業用LNGポンプとなるはずです。

駆動用高速モーターは低温LNGにて冷やされて非常に低温になり電流損失が減ることから、省エネモーター駆動LNGポンプとして運転出来ます。

ロケット用のメタンポンプは、やはり低比速度タイプの2段遠心ポンプ型が適しているようなので、いまそのタイプでのポンプ性能流体解析を進めています。

<今日の流れ>

今日は一日設計作業を行います。

女性エンジニア全員のそれぞれのプロジェクト進捗も順調に推移しています。