待たれていたひと

想い出シネマ、いまどきCINEMA、ときどきPHOTOGRAPHとエッセー

さくらん  2006  土屋アンナ 安藤政信

2014-03-02 17:44:39 | シネマ 邦画

 8歳で身売りされた少女が、吉原で花魁(おいらん)まで上り詰め自分の人生を自分でつかむ青春
エンターメント。「てめぇの人生、てめぇでつかめ」、コミカルな中にもほろ苦くちょっと考えさせる作品。
美しい映像に、時を忘れれます。

  ★★★★☆   4/5   

  日本   2007  

  青春ドラマ  少女から18歳過ぎまでの成長が描かれる

  土屋アンナ 椎名桔平 成宮寛貴 木村佳乃 菅野美穂 安藤政信 市川左團次

  監督 蜷川実花  脚本 タナダユキ  原作 安野モヨコ

 身売りされた少女は、遊郭「玉菊屋」に放り投げられる。15,6までは身の回りの世話と行儀見習い。お姉
花魁粧(しょう)ひ(菅野美穂)と客との妖艶な場面を見て、おいらんと言っても女郎やとばかり、吉原脱走を
企てる。このシーンは、ブックマークものです(笑)。そんな少女に粧ひは、「お前になんか客はつかん、臭くて
たまらん」と挑発、「花魁になるならなんは、なってからお言い」と言い放ちます。
こうした台詞は、本当に菅野の十八番です。庭で花をつけないと言われている桜の老木を見上げ、「桜が咲い
たらここを出る」と少女は言い、店番清次(安藤政信)は「その時は、俺が連れて出てやる」と優しく言います。

 そんな少女も「きよ葉」から「日暮」(ひぐらし)に成長してゆきます。さみしい名前ではあります、セミの一生は
数日ですから。好きな男(間夫マブ)もでき気持ちを入れあげてしまいますが、吉原を抜け自分の目で男の不実
を確認してからは、お店のNo1にまっしぐら。まるで花魁人生は、金魚鉢の金魚のようでもありました。そんな時、
椎名桔平扮する誠実な殿様が出現し身請けを申し出ます。

  

 番頭になっていた清次は、遊郭の姪と祝言を迎えました。日暮は身請けの前日、桜の老木を見にいきます。
清次もいました。日暮はやっぱり桜は咲いていないと思いましたが、清次は2輪の桜を見つけました。清次は、
「俺と出るか、何もないけど」と声をかけます。日暮は、「何でもあるより、面白い」と応えます。ようやく決まり
です。実は前日きよ葉を水揚げしたご隠居の席で、ふと桜の老木のことを話しました。ご隠居は、「お前は何にも
分っとらん、咲かない桜はないのだよ」と話します。味があります。市川佐團次さんが演じます。若者と年寄りの
コラボです。身売りから10年でした。

 若さあふれる土屋アンナの演技も安藤の押さえた演技もよく、ご隠居市川の遊び人として演技力が作品
に説得性を与えています。

 街の百姓 恋紅 2008/6/8 reedition


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