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氷川きよしについて ★ by とねりこ

Kiinaの歌声を味わい尽くす♬〜161「石狩挽歌j

アルバムカバー曲5曲めは、北原ミレイさんの「石狩挽歌」です。

Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=5l-XFf50ZGk

歌詞は歌ネットより。

https://www.uta-net.com/song/66482/

 

なかにし礼さんの特別な思い入れが詰まった作品ですね。

ニシンの大漁に沸く北海道。一攫千金を狙ったお兄様は借金して船一隻分のニシンを買い占めるけれど、シケですべて無くしてしまう。そんな実体験が反映された歌です。

お兄様はなかにしさんが作詞家として成功を納めた後、様々な事業を興しては潰し、なかにしさんを苦しめたと「兄弟」に詳しく書かれていました。

その最初の起点になったのがニシンの買い付けだったとするなら、複雑な思いでこの詞を綴られたのでしょう。

「海猫(ごめ)」「筒袖(つっぽ)」「ヤン衆」

聞き手に一度では伝わらなくても、こうした言葉でなくてはニシン漁に沸く石狩地方の熱気と寂れた今を表現出来ないという思いが、なかにし先生にはおありだったのでしょうね。

 

この歌は、歌い手がどの時点に立って歌っているかで印象が違ってくる気がします。

イントロもメロディーも勇壮だけれども、それは主人公の記憶の中にだけあるまぼろしの賑わいの風景。

藤原定家が「見渡せば 花も紅葉もなかりけり」と歌ったのと同じ二重構造になっているのだと思います。

 

Kiinaはインタビューで「すごくカッコいい曲」とお話ししていて、実際「玄海船歌」のように勇ましくカッコよく歌い上げていますね。

それはそれでKiinaなりの「石狩挽歌」になっていると思いますけれど。

 

この4年後にリリースした「櫻」以来、Kiinaはなかにし先生に可愛がっていただくようになりましたが、もし「石狩挽歌」のレコーディングの時になかにし先生から直接お兄様のニシン投機のことや少年時代の体験を聞かせていただいていたら、どんな「石狩挽歌」になっていただろうなぁと、ちょっと思ったりします。

コメント一覧

藪つばき
こんばんはー。なかにし礼先生の作られた「石狩挽歌」初めて聴いた時には、今までにない斬新な曲だなと、驚いたものです。
歌詞の中でも一番印象にあるのは、「私ゃ夜通し飯を炊く」でした、ニシン漁で賑わったその当時、一晩中飯を炊かなければ、多くの男衆にご飯を腹いっぱい食べさせることが出来なかったのかなあと、漠然と思ったものです。なかにし先生の「兄弟」私も読んだ記憶はあるのですが、内容はほとんどと言っていいほど覚えていません(^^;)なかにし先生の押しも押されもせぬ代表曲ですね。
藤原定家の「見渡せば……」の歌、たしか三夕の歌の一つだったはずと思い検索してみると、やはり三夕の歌の一つで、お陰様で他の二つの歌と解説も出ていて、勉強になりました~。
せり
おはようございます。数多いなかにし先生の曲の中でも名曲です。はじめは好きになれなかったおっしゃっていた北原ミレイさんにとっても生涯の大切な曲ですね。お兄様に翻弄された先生の実体験が詰まった曲でもあるんですね。ほんとにイントロからかっこいい曲ですが曲のいきさつを知ったならkiinaがどのように表現するか聴いてみたい一曲ですね
。なかにし先生には可愛がっていただいて「櫻」は先生の最後の作品になりましたね。
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