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氷川きよしについて ★ by とねりこ

☆おやじの海〜Kiinaの歌声を味わい尽くす♬278

アルバム7曲めは、村木賢吉さんの「おやじの海」です。Kiinaの歌唱はこちら

https://m.youtube.com/watch?v=MecRhaqj-TM

歌詞は歌ネットより。

https://m.youtube.com/watch?v=MecRhaqj-TM

 

1972年に最初に私家盤として500枚作られてから何度か作り直され、北海道の有線から火がついたのをきっかけに大手レーベルから改めて発売されたのが1979年だそうです。

作詞作曲の佐義達雄さんは香川県直島のお生まれ。役場に勤めながら漁師だったお父様の手伝いをすることもあったそうです。

その後、直島の旧三菱金属鉱業に転職。そこで出会ったのが村木賢吉さんでした。

村木さんは秋田県尾去沢(おさりざわ)のご出身。三菱金属鉱業の経営する尾去沢鉱山で働いていましたが、恐らくは鉱山の縮小が理由で直島に転勤になり、そこで同僚となった佐義さんと歌好き同士意気投合して二人でレコードを出し始めたのだそうです。

 

「おやじの海」は佐義さんの実体験、海で働くお父様の姿から生まれた曲だったんですね。

そして村木さんの歌声です。最初にテレビで聴いた時、何だか近所のおじさんが歌ってくれているような懐かしさを覚えました。

無理もありません。村木さんの歌声には秋田県人、それも私の郷里に程近い町の人の訛りがあったのですから。

一度抜け出たお布団にもう一度潜り込んだ時のぬくぬくとした心地良さ。村木さんの歌声にはそんな耳馴染みの良さが感じられました。

 

「おやじの海」の最大の特徴は、何より「素朴さ」と「温かさ」だと思います。乗っているのも「兄弟船」のようなエンジン付きの漁船ではなく櫓漕ぎの小さな舟です。

佐義さんを育んできた瀬戸内の穏やかな海と村木さんが青年期までを過ごした山深い東北の町の風景、異なるふたつのものが融合して、東北訛りで唄う瀬戸内の漁師の歌が生まれました。

 

Kiinaはこの歌をご存じなかったようですね。

「『父もの』の曲を歌いたいと思っていたところへこの歌を歌うことになった」「自分の父親への思いもあって、レコーディングの時は泣けてしまった」とお話ししています。

Kiinaの発音は濁りがなくとても明瞭ですが、この曲が持っている素朴な温かさは歌声から伝わってきます。

「あなたのブルース」とは180度違った風景ですが、これもまたKiinaが見せてくれる風景なのですよね。

「おやじの海」で印象深い「ヨイショ ヨイショ」というコーラスはKiinaご自身の声を重ねて入れたそうです。

 

なお、「おやじの海」を制作した翌年に村木さんは今度は静岡県御殿場市に再度の転勤となり、亡くなるまで御殿場市にお住まいでした。

佐義さんと村木さんが職場でご一緒だったのは、たった数年です。でもこの数年がなければ「おやじの海」が世に出ることはなかったでしょう。

人と人との出逢いはつくづく不思議なものだと思わせてくれた一曲です。

コメント一覧

チャチャチャ
少しダミ声の村木賢吉さんの「おやじの海」親を思った二人の男性の心のこもった曲ですね。尺八の音色によいしょよいしょよいしょよいしょってバックの掛け声、聴いている人も自然と身体が調子をとってきますよね。
やっぱりkiinaは海の曲はあっていると思います。自然とkiinaの歌声に引き込まれて行きます。二番の空も同じく気持ち良く懐かしさも入って歌っていると思います。離れて暮らしているお父様を思い出しながら歌われた事でしょうね。
藪つばき
こんにちはー。チャチャチャさんそうでしたね、まだまだ先は長いかもですね。私の頭の中に(1年間の休養)という文字が入ってしまっているのか、もう12月で休養期間終わりみたいな気がしておりました。すみません^^;。

「おやじの海」いい歌ですね。kiinaさんの歌声どうかな?と思って聴いてみると、どこも問題なく気持ち良さそうに歌われてますね。問題あるわけないか(笑)。
村木賢吉さんってとねりこさんと同じ秋田県出身の方だったんですね。確かにちょっと訛りの入っている感じの歌声で、それがまた素朴で良かったですね。
それにしてもとねりこさん、熱心に見たい気持ちは解りますが、何度もガラスケースに頭をぶつけてしまうなんて!もう朝から笑ってしまいました~。
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