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 あけましておめでとうございます。今年も本ブログをよろしくお願いいたします。

 さて、本日1月5日は囲碁の日です。と、いうわけで、ゲームボーイの「石田芳夫 詰碁パラダイス」(ポニーキャニオン)をプレイしました。






詰碁100題で実戦パワーアップ!

「どうすれば強くなれるのか」


 アマチュアの皆さんから、そんな質問をたびたびうけます。碁は戦いですから、戦いの腕力をつけるのが上達の早道です。
 その意味では、詰碁を勉強するのが一番です。石の生き死にがわかってくると同時に、戦いの手筋とヨミの力が身につくからです。
 この「石田芳夫 詰碁パラダイス」は、私が考えた詰碁を100題用意しました。初級者向けのやさしい問題から、上級者向けの難問まで、段階的に詰碁がプログラムされています。
 棋力のレベルは5級から5段まで。この詰碁100題に挑戦して、石の生き死にや戦いの基本手筋を理解し、あなたの基礎棋力のレベルアップにはげんでください。

「石田芳夫 詰碁パラダイス」取扱説明書より



 本作はタイトルどおり、石田芳夫九段(当時)が考えた詰碁が100題収録されているゲームです。対局することはできません。

 タイトルに表示されている人が石田芳夫九段(当時)です。うーん、若いなぁ。本作は1990年発売なので、42歳のときですね。
 囲碁に詳しくない人のために解説しますと、石田芳夫九段(当時)は1971年、22歳のときに、3大タイトルの一つ*1本因坊のタイトルを最年少記録で獲得。その後本因坊位を5連覇して、二十四世本因坊*2を名乗る権利を得ます。さらに74年には名人位も獲得し、若くして棋界のトップに立った一流の棋士なのです。



 スタートボタンを押せば、すぐに問題開始です。



 まずは第1問目。黒先白死の問題です。
 ちなみにこのゲームに収録されている問題は、黒先生きや黒先コウなどは無く、黒先白死のみです。ある意味いさぎよいとも言えますが、囲碁の上達を考えるとどうなんだろうと思わないでもないですね。





 失敗すると、都度、指摘してくれます。



 あきらかに変なところに打つと、「マジメに」と、おこられてしまいます。



 正解すると、この問題のレベルが表示され、次の問題に移ります。
 ちなみに、セレクトボタンとスタートボタンで自由に問題を選択できるので、どうしても問題が解けない場合には、飛ばして次の問題に移ることもできます。まあ、総当り的に試してみれば、大体なんとかなりますけどね。

 あと、どうでもいいんですけど、本作のタイトルは「石田芳夫 詰碁パラダイス」なんですけど、画面中では「石田芳夫の詰碁パラダイス」と表記されていますね。








 このゲーム、余計な演出は一切無く、本当にただひたすら詰碁を解いていくだけのゲームなんですよね。
 唯一のにぎやかしは、画面右側にある掛け軸くらいですかね。どの問題でも変わらず、富士山の絵のみなんですけど。

 後半のほうの問題は結構難しいですし、純粋に囲碁の勉強として役立つソフトかと思います。



*1: 現在の日本囲碁界では、棋聖、名人、本因坊の3つを大三冠と称し、特に大きなタイトルということになっています。しかし71年当時はまだ棋聖のタイトルが無かったので、名人と本因坊が2大タイトルでした。本因坊は元々、江戸時代から続く以後の家元のひとつで、高名な棋士を多数輩出し、家元4家の中でも最も権勢を振るっていました。名人は江戸時代、当代最強の棋士に与えられる、名実共に最も権威のある地位でした。他にもタイトルはいろいろありますが、歴史的な経緯としても、賞金額としても、名人と本因坊は別格なタイトルなのです。

*2: 本因坊の場合、タイトルホルダーは歴代の本因坊にならい「本因坊○○」と雅号を名乗ります。雅号は名前をそのまま用いるばあいもありますが、石田芳夫九段(当時)の場合、歴代本因坊の雅号でよく用いられている「秀」と、本名の「芳」の字を組み合わせて、「本因坊秀芳」と名乗りました。また一般的には、タイトルを5連覇するか、連続でなくても通算で10期獲得すれば、引退後、あるいは60歳を超えた段階で、「名誉○○」を称することができるようになります。ただ本因坊の場合は、「○○世本因坊」と名乗ることになります。1990年当時はまだ石田芳夫九段だったのですが、現在60歳を超えていますので、「二十四世本因坊秀芳」と呼称するのが適当です。



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