Ready CRAAAAZY Go!!! by 豊 明日美

我的爆走日記。かな(笑) 気ままに放置。時に更新。

人・ヒト・人間(ひと) 

2009-11-11 | Weblog
例の整形して逃げていた人、捕まりましたね。
さすがに警察も2度は取り逃がすわけにもいかない、執念ってとこか。

人はヒトとして生まれて悪魔になるのか否か。
女性を殺して逃げた犯人の顔よりも、彼を罵る、大切な大切な娘を殺された
家族の顔がとても醜くて驚いた。
ヒトは動物の中で唯一、同種で殺し合いをする。
食欲を満たす狩とは関係なく、生き物を殺せる。
そして。
どんなに善を説いていても、簡単に悪に転じる可能性がある。
それはもう、人は唯の獣「人間」。


「血が狂う」という言葉がある。
人が人間としてではなく、何かが足りなかったのか
また、何かが多かったのか。
普通の人がヒトではないものになる。
それはまさしく、血が狂うということなんだろう。


犯人逮捕へのコメントをしている彼女の家族が発する言葉は
安堵というよりも、憎悪を感じた。
それはもちろん、二度と娘が戻ることはない悔しさがあってのことだろうけど、
仮にも自分も人の親で、子供がいるというその毎日を身をもって知っているだろうに。
人が人間を「悪魔」と罵るその気持ちは、犯罪被害者でなければ
理解出来ないこと。


ヒト1人を殺して人生を無駄にした男。
人生を無駄にした男に殺された、若い女性。
娘を殺された家族。

そしてまた、自分たちの家族に、人生を変えられてしまった犯人の家族。


それでもはっきりと、現実を受け入れて
「大切な息子だ」と言い切った両親。


親の心子知らず。
殺人犯であり逃亡犯の自分を、まだ家族が想ってくれていると、
犯人の彼はどんな気持ちで聞くのだろう。
人間が人に戻れるとしたら。


死刑判決はほとんど出ないこの日本。
無期懲役とは形ばかり。数年で出所して社会に野放しにされる犯罪者。
でも犯した罪に見合わない量刑で出所し、前科を抱えて一生生きていくことは
果たして死刑よりも軽い刑なのか。
生涯、自分の犯した罪を背負うこと。
人1人の命の重みを、その人に関わったすべての人たちの人生を曲げてしまったこと。
奪った命を、自らの命を以って償うことはある意味簡単なのかもしれない。


大切な家族。
大切な命。
失ったもの、奪われたもの。奪ったもの、見失ったもの。


どうかどうか。
人を殺すことが普通の世の中になりませんように。
人が悪魔と罵られる世の中になりませんように。
そしてそして。
どうか身近な人を思いやる気持ちを忘れることがないように。