鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1536回】 素晴らしい先生

2015年03月16日 | 住宅コンサルタントとして
先週の金曜は、私の長男の中学校卒業式だったそうです。

私は仕事で出張していたので、家内のみが参加していました。

卒業式の後、生徒たちはクラスに全員集まって、
各自がクラスのみんなに対して自分の今の気持ちを言うシーンがあったのですが、
家内がそれを動画で撮影し、わざわざLINEで私に送ってきました。

私自身、学生時代の卒業式に特に思い入れはありませんでした。
常に未来を向いており、「新しい環境で何をしよう!」ということしか頭に無かったので、
卒業式で泣くとか、そういった経験は全くありません(←スレた奴なんです)。

しかしながら、家内も、その他の保護者の方たちも、
更には先生まで皆、号泣していたそうです。

そんな話を聞いても、さっぱりピンとこない、スレた私。

ただ、みんなが号泣した要因が分かりました。

それは、ただただ素晴らしい担任の先生のおかげだったのです。

長男の担任の先生は、まだお若いのですが、とにかく熱心。
私が感動したのは、先生が定期的に生徒や保護者に対して
ニュースレターをずっと発刊してくれていたことです。

家内曰く、4月、5月くらいまでは、そういった学級通信とかニュースレターのようなものを
発刊してくれる先生は結構いるらしいのですが、
1年間、ずっと続けてくれる先生はほとんどいないそうです。

更にそのニュースレターには、生徒の笑顔の写真、何かに一所懸命取り組んでいる写真。
それらがたくさんちりばめられていて、その雰囲気がしっかりと伝わってくるのですね。

聞けば、先生は年間で生徒の写真を何千枚も撮影しているそうです。
もう、その熱心さ、継続性に頭が下がります。

更にニュースレターのメッセージ性が素晴らしいのです。

なぜ、吉田松陰の松下村塾から、なぜあれだけの偉人が輩出されたのか?
宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」で、監督が伝えたかったメッセージとは何か?
先生自身が学生時代、牛角でアルバイトをする中で何を学んだか?

全て最後は教育につながっていて、先生が生徒に何を伝えようとされているのかが分かり、
もう拝見していて胸がいっぱいになりました。

そして卒業式の前日に先生が書いた最後のニュースレターを拝見して、
私も想わず号泣してしまいました。

何せ、感動的なんです。
そして生徒への想いが素晴らしいんです。

こんな素晴らしい先生にいろんなこと教えてもらって、本当に幸せなことだと想いました。

長男が小学5年生の時、「私立中学に行きたい」というので、
塾の送り迎えを家内がしたり、塾の勉強についていくために家庭教師の先生にもお願いしたして
毎月の家計がかなり大変だったことを今でも覚えていますが、
もうこの先生のニュースレターを見て、全てがハッピーに変わりました。

この中学で学べて、あの先生に学べて、ウチの長男は本当に良かった。

感謝です。
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【第1535回】 入居後のお客様の声をどこまで掴んでいますか?

2015年03月15日 | 住宅コンサルタントとして
モノが溢れている現代、お客様を動かすのは感情、心です。

お客様の感情、心を動かすのに必要なのは、商品の特長、メリットではありません。
多くのお客様の場合、価格でもありません。

家を建て、幸せに暮らされている方のリアルな体験談を教えてもらい、
自分も家を建てた後の暮らしをイメージする。

家を建てた後の暮らしに憧れる。

こんな暮らしができる家に住めたら、幸せだろうな・・・。

お客様の心を動かすことができたとしたら、
お客様は家づくりに対して一歩、前に進むことでしょう。

お客様の心を動かす上で、とても重要になってくるのは、
入居後のイメージ、シーンをお客様に想像していただくことです。

しかしながら、実際に自社の家に住まれて
幸せに暮らしているお客様のリアルな声を集めていない会社が結構多いのです。

今週は、最近、自宅を新築されたクライアント様のスタッフさんから
いろんなことを教えていただきました。

「新しい家に住むようになって、ホンマに出かけなくなりました」
「休日、何かずっとここに居たいって思うんですよね」
「休みの日にテラスでコーヒーを飲むんですが、これが至福のひとときです」
「この家に引っ越してから、嫁の機嫌がいいんです!」
「これまで食後の食器洗いは私の役割でしたが、今は嫁が洗っています」

こうしたリアルな声を聞くと、私自身、家を建てたくなります。

って、今、建ててますが・・・笑。

お客様の心を動かすためには、
建てた後の生活シーンをイメージしていただくことが欠かせません。

そのためには、お客様のリアルな声を聞かせていただくことが不可欠なのです。

お客様の声を集めることができていますか?
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【第1534回】 うまくいっている時ほど、謙虚さと素直さを忘れずに・・・

2015年03月14日 | 住宅コンサルタントとして
その地域内でダントツの商品力、接客力があり、センス、洗練さの部分も突き抜けていると、
エリア内でトップを取ることはそんなに難しくありません。

更に個人的に感じる部分ですが、住宅業界で
競合のレベルが非常に高いエリアと、競合レベルがビックリするくらい低いエリアが
日本中に存在します。

競合レベルが低いエリアで勝負をする、というのは、商売の鉄則ではあります。
そこで、基本的なセオリーで商売に真摯に取り組んでいただくと、
成果は確実に出るようになります。

成果が出て、お客様に喜んでいただく。
成功体験をたくさん積む中で自信がついてくる。

こうした経験は絶対に欠かせないですし、それが自身のモチベーションになるのですが、
こうした成功体験が続くと、少しずつ謙虚さが無くなってくるのが人間の性でもあります。

素直にいろんな方から学べていたり、
素直にいろんな方の意見を受け入れられていたのに、
段々と自分が求める方向の情報しか受け入れなくなる。

いろんな方に感謝の気持ちを持てていたのが、
段々と求める基準が上がっていき、感謝の気持ちが薄くなっていく。

こうした状態が続くと、次第に誰も意見を言えなくなっていき、
独裁政権ができあがっていくのです。

気がつけば、YESマンばかりが周りにいるようになっている。

先日、ある方から教えていただきましたが、数年前、
そのビジネスモデルの新しさが注目され、多数の経済誌で取り上げられたベンチャー企業が、
相当苦戦されているようです。

若くして成功したと周囲に言われ、ちやほやされる中でトップが勘違いするようになり、
誰の意見にも耳を貸さなくなり、できるスタッフがドンドン辞めていったのです。

今でも外づらは良く見せていますが、内情は火の車だそうなのですね。
組織もビジネスモデルも崩壊しつつあるのです。

トップに素直さ、謙虚さが薄くなり、独善的になってしまった会社は
時流に乗っている間は良いのですが、
トップが時流を見誤ると、業績も組織も崩壊することになります。

自分に自信があることはとても大切ですが、
ちょっと価値観が違う方の意見も素直に一旦飲み込めるだけの素直さ、謙虚さは
長期にわたって足腰の強い会社をつくる上で、欠かせません。

成功が失敗の入り口にあることをトップは忘れてはいけません。

成功している時ほど、謙虚さと素直さを忘れない。
皆さん自身はできていますか?
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【第1533回】 共通の型づくり

2015年03月13日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はお付き合いが始まって5ヶ月の住宅会社様にお伺いしておりました。

ある地域で地場ビルダーとしてはトップクラスの実績。
更に長年の歴史もある住宅会社様で、営業マンの数も非常に多いです。

ただ、ご縁を頂戴した時から、いくつかの問題点を感じておりました。

その問題点をまとめると次のようにまとめられます。

・中途入社の営業さんが多く、それぞれか前職時代の経験を活かした営業手法で営業しており、
基本的な自社の型が存在しない
・値引きをきっかけに契約までもっていっている
・商品が明確でなく、その誕生ストーリーも教えてもらっていないため、
自社の商品について語れない

ですので、まずは商品を開発するお手伝いからスタートしました。

更になぜこういう材料を使っているのか?
なぜこの部分は、こういう素材を使っているのか?
我が社の家づくりを一言でまとめるとどうなのか?

こうしたことを正確にお客様に言っていただけるように、
商品の開発の背景や理由を明確にしていくサポートをさせていただきました。

こうした研修を受けられたことはこれまで無かったそうで、
最初の頃は営業の様も参加されなかったり途中で抜けていく方もいたのですが、
私がお伝えさせていただいたことを実際に実践する中で成果につながったりする中で
少しずつ営業さんの態度も変わってきていました。

で、昨日は見学会やモデルハウス案内時に、お客様に

「おっ!この営業マン、ちょっと違うな!」

とお客様に思っていただくための、私自身のトークの型をお披露目したのですが、
営業の皆さんが本当に真剣に耳を傾けて下さり、
取り入れようとされているのをひしひしと感じました。

セオリーに沿った、共通の型を皆でマスターする。
そのベースの上に個人の色を出す。
これができると、営業部隊としての成果は変わってきます。

どの営業マンも言っていることは同じ。
その上にその営業さんの個人的魅力が乗っている。

これが理想です。

皆さんの会社に営業の型は存在しますか?
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【第1532回】 厳しい環境が次の進化の源

2015年03月12日 | 住宅コンサルタントとして
2015年に入り、持ち家市場は全体的にはますます厳しくなってきていると感じます。

クライアント様の案件会議に参加させていただく中、
明らかに昨年、一昨年と比較して、一組のお客様を巡る競合が激しさを増しています。

これはクライアント様のレベルにもよるのですが、
競合による失注が増えてしまっているクライアント様も出てきました。

2014年の持ち家着工戸数は、リーマンショックの後よりも下がっていますから、
当然、一組のお客様を巡っての攻防は激しさを増すのです。

更に業界全体の成長とお客様のセンスが上がってきているので、
旧来の営業スタイルが通用しなくなってきています。

どれだけ順調な企業、お店でも、いつか必ず試練が訪れます。

ただ、その試練を乗り越える中で、本当の力がつく、ということも事実。

この厳しい時代をどう捉え、どう対応していくかが、数年先の自社の自力をつくるのです。

私が個人的にクライアント様にお願いしているのは、初回接客の見直しです。

ツールとトークを磨く。
建物のしつらえをアップする。
お客様が求めていることに対応する体制をつくる。

こうした当たり前のことを強化していただいております。

これを3月、4月のコンサルティングで徹底してお伝えさせていただく予定です。

厳しさを乗り越える中で自力をつけて参りましょう!
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【第1531回】 生きている意味

2015年03月11日 | 住宅コンサルタントとして
4年前の3月11日、東日本大震災がありました。

15000人以上の方の命が奪われ、
今なお行方不明者の方も多々、おられます。

あの日、被害の大きさを目の当たりにし、
東北のクライアント様に電話をかけまくりましたが、全くつながらず、
本当に心が落ち着かなかったことを思い出します。

幸い、クライアント様のスタッフさん、ご家族様は全員無事だったのですが、
ご近所の方、親戚の方にはお亡くなりになった方もおられました。

あの震災から今日で4年。
大切なご家族、友人を無くされた方、大きな被害を受けられた方に
心から哀悼の意を表したいと思います。

未来ある若い方がたくさん亡くなられました。

やりたいことが多々、あった方も多数、おられるでしょう。

そういう方がたくさん存在した一方で、
自分の身勝手な感情や下らない嫉みで人の命を簡単に奪う事件を起こす人もいるのです。

命を何だと思っているのでしょう?
もう本当に許せない事件が最近多いことに憤りを感じますし、
そんな身勝手な奴は、生きることができているだけでどれだけありがたいことなのか、
全然分かっていないなぁと感じます。

生きたくても亡くなってしまった方がたくさんいることを忘れず、
自分が生きていることに感謝し、何が自分にできるのかを考える日にしたいと思います。
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【第1530回】 ノウハウだけでは業績も、会社も変わらない

2015年03月10日 | 住宅コンサルタントとして
今から約10年前に、ある会社が開発したノウハウを購入し、
更には小手先のマーケティング術もそれにセットしてパッケージング化し、
高額な金額で全国の中小工務店に売りさばいていた(今も売っているのかな?)、
東証一部上場企業がありました。

その当時は、住宅業界も非常に遅れていましたし、
日本のいろんな企業やお店のマーケティングも
今とは比較にならないくらいイケてませんでしたから、
その小手先マーケティング術がそこそこヒットしたエリアもあったでしょう。

しかしながら、今、都会やそれなりに民度が高いエリアでは、全くもって効果が出ません。

田舎のオッサンが考えたそれらの小手先ノウハウが、
センスのあるお客様の心に全く刺さらないからです。
またお客様が情報を収集する手段も大きく変わりましたしね。

更にこうした小手先のノウハウだけでは業績なんて上がらないし、
良い会社にならない、と住宅業界の経営者も理解したのではないか?
と個人的に思っていました。
だから、もうこうしたパッケージを買う会社、経営者もいないだろう、と・・・。

ところが、これまたちょっと成功した住宅会社のノウハウをパッケージ化して、
売りさばくたちの悪いブローカーがいるそうなんですね。

しかもそのブローカー、かなりいい加減らしく、

「このエリアは貴社に任せましたから!」

と言っておきながら、同じエリアの同業他社にも平気で販売するらしく、
節操がないそうです。

まあ、売っている方も売っている方ですが、買う方も買う方だなぁ、と個人的に思います。

ノウハウ、テクニックだけで業績も上がれば、良い会社になると、
経営を簡単に考えている経営者が多いということでしょう。

経営者は何をしなければならないのか?

簡単に業績が上がり、簡単に良い会社になるノウハウを買うことですか?

違いますよね?

数ある住宅会社の中から、自社を選んで下さったお客様に、
どうやったらもっと満足していただけるのかを考え、
それを実現するために商品やサービスを変えていくことでしょうし、
数ある会社の中から自社を働く場として選んで下さったスタッフさんに、
やりがいある仕事をしてもらうために会社を変えていくことでしょう。

もっとお客様やスタッフさんを見て、経営しなければなりませんよね。

やはり会社はトップで決まるものなのです。

気を引き締めて、正しい経営をしていきましょう!
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【第1529回】 ハッキリと言い切ることも大切

2015年03月09日 | 住宅コンサルタントとして
最近、ふと思うのですが、仕事上で働く仲間や部下に対して
正しく現実をお伝えして、ちゃんとした指摘や指導をする会社って少なくなっていますよね?

ご縁を頂戴しているクライアント様の中で、その辺をキッチリできているのは、
片手で収まるくらいの社数しかないかな、と思います。

「相手が傷つくから・・・」
「そんなに厳しいことを言うと、辞めてしまうかも知れないから・・・」

と相手の気持ちに配慮することは大切ですが、
真実を伝えるときは伝えないといけないのでは、とも思います。

だって、仕事ですから。
仕事をして、お金をもらう以上、プロな訳ですから。

社会的に、そういう部分はもっと厳しくなっていいと思うのですが、
国全体があまりにも弱者救済的な価値観に行き過ぎていて、
日本中が骨抜きになってるなぁと感じることが多いです。

もっとたくましくいかないと、自分たちで自分たちの国を守れなくなると思うのですが・・・。

私自身、昔から、「あんたは人の心に土足で入ってくるよなぁ」と
いろんな人から注意をしていただくことが多かったです。

家内と出会った20年前、やはり家内も私に対してそう思ったらしく、
最初は(いや、ひょっとしたら今も)大嫌いだったそうなのですね。

学生時代の友人にも、心の中に土足で入っていくことが多く、
数多くの方を傷つけたり、気分を悪くしたこともあったような気がしますが、
そういうキャラのおかげで、私自身も自分の短所を
ハッキリと指摘してもらえることも多かったです。

そのおかげで、少しずつ自分を軌道修正していけたような気がします。
後、神経が図太くなりました。

皆さんの会社では、仕事上で、お客様や働く仲間に対し、
迷惑をかけるスタッフがいる場合、
ハッキリと本人に言い切ることができていますか?
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【第1528回】 大半の答えは現場にある

2015年03月08日 | 住宅コンサルタントとして
仕事における今年の自分のテーマの一つに、「現場に立つ」を掲げています。

踊る大捜査線ではありませんが、事件は現場で起きています。

クライアント様の問題点は、単に研修や会議の中では見えてこないことも多々、あるのです。

例えば、幹部が決めた戦略が、現場で正しく実行されていない。
現場のスタッフなりに「これで良い」と考えて実行しているいろんなことのレベルが
他社と比較すると全くもってイケていない。
お客様が来場された際の接客は問題ないが、お客様らこられていない時の準備が全くできていない。

挙げればキリがありませんが、現場に出ることで、本当にその企業様の問題点が見えてくるのです。

もちろん、モデル企業の調査も昨年並みにやりたいです。
調査と現場チェックで、今年は昨年以上にスケジュールが厳しくなりそうですが、
住宅業界において、本当に高いレベルが求められる今、
これをやらなくてどうするんだ、って感じです。

業績がイマイチな企業の経営者も、そういう場合は絶対に現場を突然、訪問すべきです。
トップ自ら、危機感を持って現場に意識が向くと、現場にも良い緊張感が生まれますし、
何より真の問題を把握することができるのです。

これを会議や研修でクリアしようとするから、問題の解決ができなかったりするのですね。

真の問題はどこにあるのか?
その把握のために、現場に行って直接確かめることができていますか?
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【第1527回】 準備を万全に

2015年03月07日 | 住宅コンサルタントとして
ちょっと頭の回転が良く、ちょっと口が立つタイプのビジネスパーソンは、
いろんなことがあっても、その口のうまさでその場を乗り越えることができるかもしれません。

ただ、これはかなり危険な状況で、
お客様のレベルが上がり、本質を見抜く目をお持ちのお客様だと
こういう小手先のビジネスパーソンは相手にされなくなります。

基本的に自分よりレベルの高いお客様は、
一瞬にして全てを見抜くと思っておいた方が良いかと思います。

いつも準備不足で、その至らなさを小手先のトークで交わすような、
小者の人間が行なうことを若いうちからやらない方が、将来大成します。

一組のお客様に対し、どこまで万全な準備ができるか?

今回の商談で、我が社が提案したことに対し、
お客様はどんな部分に疑問や不安を感じ、
どういう資料を用意しておけば、それらの疑問や不安を解消することができるか?

そこが非常に大切なのではないかと思います。

不器用だけれども真面目なビジネスパーソンほど、口が上手ではありませんから
しっかりとした準備をされるケースが多いような気がします。

そうした姿勢が、レベルの高いお客様のハートを掴むのでしょう。

逆に器用で頭の回転が早いタイプの営業マンは、
口の上手さで何とでもその場を乗り切るのですが、
それはあくまでもレベルが自分より下のお客様にしか通用しないのです。

こういうタイプはいつか、必ず頭打ちになります。

ちょっと鈍臭いけれども、商談前に真面目にコツコツと準備をする。
こういう営業さんが、結局のところ大成するのです。

口が上手で頭の回転がちょっと早い、小利口なビジネスパーソンほど、
注意しなくてはなりません。

商談前の準備。
万全にしたいものですね。
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【第1526回】 自社の短所にばかり目が行く営業マンは存在意義無し

2015年03月06日 | 住宅コンサルタントとして
世の中に完璧な商品など、存在しません。

品質が高い家をつくろうと思うと、
良い素材を使ったり施工時に手間暇を掛けなくてはなりませんから、
必然的に価格は高くなります。
更に技術力が高い職人さんが施工しなくてはなりませんから、
手間代も多く必要になります。

また、デザイン的に素晴らしい家をつくろうと思うと、
これまたいろんな資材の素材感や収まりにこだわる必要があります。
その結果、材料代も手間代も上がりますから、当然ながら価格は高くなるのです。

安くて性能が高くてデザイ性が高いというような、完璧な商品。
こういったものが自社にあれば理想ですが、現実的には何かを取れば、何かが弱くなります。

長きにわたって成果を出している営業マンは、そういったことを当然ながら理解しているのですが、
売れていない営業マンは、こうした真理を理解できていないのです。

「契約してもらえないのは、自社の商品が高いから・・・」

と本気で思っていたりするのです。

また、そういうアホに限って、自社、それから自社の商品の悪いところばかり目が行くのです。

お客様に選ばれない原因は、自分の魅力が無いからなのに、そこには気づかず、
それを会社や商品のせいにする訳です。

つける薬がありません・・・。

完璧な会社、完璧な商品などありません。

自社の強みの価値をお客様に理解していただくために最善を尽くす。
自社の強みこそが、家づくりで最も重要ではないか、ということをお客様にご理解いただく。
自社の弱みを補って余りある良さが当社にはあるということをお客様に理解していただく。

そのために営業マンは存在するのです。

お客様に選んでいただけないことを自社、それから自社商品のせいにしていませんか?

自社の短所にばかり目が行く営業マンは、存在価値が無いのです。
そうならないようにしたいですね。
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【第1525回】 素晴らしいビジネスパートナー様のおかげで・・・

2015年03月05日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は全国のクライアント様の中から延べ6社、総勢40名の方々に集まっていただいて、
シークレット営業研修を開催しておりました。

私自身も丸一日、参加をさせていただいておりましたが、
自分自身、知らないことがたくさんあり、メチャメチャ勉強になりました。

また、参加された各社様の学ばれる姿勢を拝見し、

「こういう姿勢で自分は学ぶことができているだろうか?」

と自分を振り返るきっかけにもなりました。

感謝です。

昨日の研修にご参加されたクライアント様の中には、
本当に素晴らしい営業力、人間性をお持ちで、
しかも長年、トップクラスの結果を出して来られた方も多数、おられます。

それでも、貪欲に学ぼうとされるその姿。
どんな情報、事例、ノウハウでも、自分にとってプラスになるであろうという、謙虚な姿勢。
更には講師の先生や企画した弊社に対する感謝の姿勢。

こういうスタンスが、長年、好成績を出し続けるポイントなのでしょう。

また、こうしたいろんな企画をさせていただけるのも、
日頃から力を貸して下さるビジネスパートナー様のおかげです。

いろんなことがきっかけとなって、

「こういうことを企画したら、クライアント様のお役に立つのではないか?」

という発想が浮かぶことがありますが、当然ながら、自分一人でできないことは多々あります。

そこでその道のプロフェッショナルの方に協力をお願いするのですが、
皆さん、本当に協力して下さるのですね。

いろんなことを形にできるのも、たくさんのビジネスパートナー様に助けていただいているおかげ・・・。

こういう環境に心から感謝です。
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【第1524回】 言葉で表現できないお客様の真のニーズをどう引き出すか?

2015年03月04日 | 住宅コンサルタントとして
人間誰しも、自分が直感で感じていることや頭の中にあることを
100%言葉で表現して、目の前の相手に伝えることは不可能です。

お客様は家づくりに関して、不安に思っていることや「こうしたい!」という願望など、
心の中にたくさん抱えているのですが、それを全て目の前の営業マンに伝えることができません。

そういう基本的な部分を理解した上で、営業マンはお客様に対応していく必要があるのです。

「どんな家にしたいですか?」
「特にこだわりたいポイントってありますか?」

と、こんな程度のヒアリングしかせずにプレゼンをしたとして、
お客様はワクワクするのでしょうか?

このレベルのヒアリングをして、お客様の資金計画に収まるプランを作成し、
プレゼンしてクロージング。
こんなレベルでご契約をしていただける時代は、とうの昔に終わりました。

今、それほどご予算が無くともこだわりがある方が多いのです。

お客様のこだわりは、大きく分けると

1.広さ・間取り
2.デザイン・テイスト
3.仕様
4.性能
5.価格
6.品質・保証・アフター

に分かれると思います。

お客様がこだわるポイントは、どこにあるのか?

そのこだわりを当社でなら満たすことができるということを
ヒアリングの中で、もしくは雑談の中でお伝えしていくことが
プレゼン前、クロージング前にとても重要になるのです。

ただ、ここの大切さを理解できていない営業マンがとても多いのですね。

ちなみに、一般のエンドユーザーさん対象のアンケートで
「何が決め手となって、その住宅会社に決めましたか?」
という質問で毎回上位にある「営業マンで決めた」という項目ですが、
これは営業さんの感じが良かった、ということになります。

ただ、雰囲気が良くて清潔感があっても、
お客様側のニーズを引き出してくれなかったり、何の提案も無ければ、
それはそれでまずい訳です。

この「営業マンで決めた」ということの本質的な部分には、
「自分たちの要望を引き出してくれ、更にそれを任せられる」とお客様が感じておられる、
ということが含まれているのです。

お客様は自分自身の要望を言葉で表現できない。
だからこそ、磨かなくてはならないポイントが営業マンにはあるのです。

皆さんはお客様の要望を引き出すための強化すべきポイントは何か、
理解できていますか?
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【第1523回】 理念無き拡大

2015年03月03日 | 住宅コンサルタントとして
個人的に、小さくてもキラリと光る会社やお店が好きです。

ホンモノの商品、ホンモノのサービスをお客様に提供し、
売上高や社員数で競うのでは無く、お客様満足度を競うような会社やお店が好きです。

しかしながら経営者の中には、最初はそういったスタンスで経営していても、
数々の成功を重ね、自然と優秀な経営者が周囲に集まるようになると
自分の分相応以上に背伸びをしてしまう方も存在します。

そしていつしか、自分の関心はお客様の満足度や従業員さんのやりがいよりも
売上高、上場、会社の規模などの方が大きくなってしまうのです。

そして次第に他の人の意見には耳を貸さなくなり、
そのうち誰も意見を言わなくなるようになっていく・・・。

会社を起業した際の原点。
自社の理念。

こうしたことを忘れて規模を拡大していくと、
いつか大きな落とし穴にはまってしまうような気がしてなりません。

成功が続くと、ついつい自分の分を忘れてしまいがちになるのが人間。

うまく行っているときほど、原点と理念に立ち返って、
何のために自分はこの仕事をしているのか?
なんのために自分はこの会社を経営しているのか?

こうしたことを思い出したいものです。
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【第1522回】 日本のノウハウをもっと輸出していく

2015年03月02日 | 住宅コンサルタントとして
本日の日経MJの記事に

「日本の美容院 アジアを魅了」

しているということが取り上げられていました。

日本の美容院や美容関連の企業34社が、ベトナムの現地企業と合弁会社を立ち上げ、
ホーチミンの中心地に美容室「J-First Tokyo」をオープンしたそうです。

日本人の美容師さんと現地の美容師さんが共に働き、
日本流の技術、サービスで運営しているとのことですが、
現地の女性にかなりの人気だそうです。

接客の仕方からカットの技術まで、
ベトナムやシンガポールの現地の美容院とは比較にならないくらい、
日本のそれはいそうです。

「綺麗でいたい」というのは、全世界の女性の共通の願いでしょうから、
アジアに日本流がもっと浸透すると良いなぁと思います。

この接客・サービスに関しては、中国や韓国も簡単に真似はできないでしょうから、
圧倒的優位性をもって勝負できると思うのです。

形あるものは簡単に真似されますが、形が無いものは真似されにくい。

日本には素晴らしいソフトがまだまだあると思うので、
それらが今後の武器になるでしょう。

問題は、そのソフトでしっかりと収益を稼ぐモデルをつくること。
そこができれば、まだまだ日本は良くなるのではないかと思います。

それにしても、日本人が気づいていない、
日本の素晴らしいところはまだまだあるかと思います。

そこに成長の種があるような気がします。
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