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鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第897回】 住宅業界のライフサイクルが一気に進む

2013年06月15日 | 住宅コンサルタントとして
今回の消費税増税を契機に、住宅のライフサイクルが一気に進むような気がします。

ホンモノの会社しか、お客様から受注をいただけない。
これまでの小手先の手法が通用しない。
技術力だけしか鍛えてこなかった会社も仕事をいただけない。
勉強せず、昔ながらの方法でしか仕事が出来ない監督や職人は不要になる。
ブランドイメージを地域に浸透することが出来ていない会社は、
新築やリフォームの話すらこなくなる。
人財育成や人財採用に力を入れてこなかった会社は、組織が崩壊に向かう。

などなど、上記のことが実際に起こってくるような気がしています。

そしてそういうマイナスのイメージとは逆に、
必要な条件を満たしている会社には、次のような現象が起こると思っています。

お客様が続々と来場されるようになり、常に市場のママさんたちの間で噂になっている。
市場のユーザーの大半が、その会社のことを知っている。
来場した際には、もうその会社に家づくりをお願いすることをお客様がほぼ決めている。
求人募集をかけると、優秀な人財がすぐ応募する。

そういう会社になるために、マーケティングの知識だけを学ぶのではなく、
実際に行動に移していかないと間に合いません。

市場の中のごく一部の勝ち組に、仕事は集中するでしょう。

そして、これまで市場でそれなりにお仕事を受注されていた会社も、
お客様の感度に適応出来ていなければ、
お客様の感度が上がった瞬間に、見向きもされなくなるでしょう。

これまでいろんな形で発信してきたことを本気になって実践していただかないと、
本当に間に合わなくなってしまいます。

良い家づくりに愚直に取り組まれてきた地元の工務店様に
本当に気付いて欲しいことをまとめてみました。

伝わるといいな・・・。
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【第896回】 気づく力がある人と無い人

2013年06月14日 | 住宅コンサルタントとして
先日、売上高営業利益率が25%を超える、超人的な会社さんの社長に、
私がご縁を頂戴しているクライアント様のモデルハウスにお越しいただきました。

利益率改善、仕入れコストダウンのやり方、業務の効率アップなどに対し、
とにかくいろいろと情報交換をしていただこうという目的です。

また先方からのご要望としては、「接客のやり方・営業の方法を教えて欲しい」ということがでしたので、
クライアント様の中で私が理想とする接客をされているところに来ていただいた次第です。

ちなみに、この超人的な会社さんの社長は、住宅業界のことなど全て知っておられます。
営業に関しても、自分一人と女性スタッフ3名で30棟契約され、
更に女性スタッフ3名で仕様決めまで全てやっておられるのです。

普通で言えば、猛烈に忙しいはずなのに、時間をつくっては日本中あちこちに勉強に行かれ、
更にはオリジナル商品の開発なんかもされたりしているのです。

ある種、住宅業界の中で、最高の収益体制と最良の業務システムを構築しているのに、です。

「時間が無い」
「視察になんか行っても、大して得るものなんてない」

というようなことを言っている人たちとは、明らかに次元が違うのです。

日本一のオペレーションで日々の仕事をされているのにもかかわらず、
自分の子どもさんと同じような他社さんのスタッフに質問され、教えを請う。
そして良い部分を持ち帰り、自社のやり方にカスタマイズして取り入れる。

そんなことを愚直にされているのです。

大して成功していないのに、中途半端なレベルで満足している方たちは、
気付く力が無いと言えるでしょう。
大体、中途半端なレベルの人が行くと、その会社のあら捜しをしたりして、
自社が勝っているところを見つけて自己満足していたりするのです。

アホですよね。

こういう一流の経営者さんは、同じものを見ても気づく力が全く違うのです。

皆さんの会社は、いろんな会社に視察に行く時間を作れていますか?
行って、素直になり、その会社の素晴らしい部分に気付く力がありますか?
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【第895回】 経営者が経営の仕事をしていないと・・・

2013年06月13日 | 住宅コンサルタントとして
消費税増税前の駆け込みがちょっとひと段落した地域もちらほら出てきている感じがします。

受注は今年の9月までは順調に推移する会社さんが多いと思いますが、
それ以降は一気に契約数が落ちるでしょう。

そして、契約から着工、完成引渡しまで時間のズレがありますから、
2014年のお盆前までは、なんだかんだ言って、それなりに各社の業績は良いのかもしれません。

問題は、その先にあります。

一部の会社は、受注ベースも着工ベースもそんなに落ちないでしょうが、
大半の会社は相当、苦しい状況となるでしょう。

その際、経営者がちゃんと経営の仕事を日々、おこなって、
強い体質の会社にしておかないと、会社が吹き飛んでしまうかもしれません。

これまで、住宅業界は本当に恵まれていました。
経営のこと、財務のことを全く知らなくとも、それなりに経営が成り立っていたのです。

しかしながら、市場のパイが小さくなっていく中で、強い財務体質の会社でないと乗り越えられません。

損益計算書と貸借対照表がどう関連しているのか、分かっていない。
財務体質を強くするとはどういうことか、分かっていない。
貸借対照表よりも、単年の損益計算書を重視している。
どうすれば、資金繰りが良くなるのか、分かっていない。
経営者の仕事を分かっていない。

景気が縮小する中で、経費を削減することで乗り越えようとする思考の経営者が多いのですが、
単なる縮小では、会社がドンドン先細りしてしまいます。

また、会社の体質を強化しなくてはならないのですが、
バランスシートの見方を分かっている経営者が非常に少ないのです。
バランスシートを理想の状態にするために、どんなことをすればいいのかを知っているだけで、
経営の舵の切り方が分かるのですが、そこの基本的な知識が無いのですね・・・。

こういう時代、経営をどう考え、どう会社の舵を切っていけばいいのか、ということについて、
定期的に勉強するための勉強会を企画しようかなぁ、と思っている今日この頃です。
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【第894回】 耳触りの良い言葉を鵜呑みにしない

2013年06月12日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のブログの続きなのですが、

・残業時間を無くし、休日を多くしたら業績が上がる
・経営者や社員さんがやりたいことをやれば、業績が上がる
・社風を良くしたら、業績が上がる
・朝礼や会議のやり方を変えたら、社員さんのやる気があがり、業績が上がる
・優秀な新卒を採用したら、業績が上がる

というような考え方に、私は違和感を感じます。

確かに素晴らしい業績を上げておられる企業さんは、上記のことを一部、もしくは全て実施されています。
だから、短絡的に見れば、上記のことをやってみれば、業績が上がると思う人もいるでしょう。

でも、もっと本質的な部分に目を向けるべきだと思うのです。

例えば、スポーツ選手で、長きにわたって活躍している人は、
皆、猛烈なトレーニングをやっています。

イチロー選手は、24時間365日、トレーニングをしていると言っても過言では無いでしょう。
引退した阪神の金本選手や、今もまだ活躍している中日の和田選手や山本昌選手は、
40歳を超えて、信じられない量のトレーニングをされています。

そして体を鍛えるだけでなく、野球に対する考え方も素晴らしいのです。

そうした能力も人間性も素晴らしい方が、猛烈なトレーニングや事前準備をおこなっているからこそ、
長きにわたって活躍できる、ということが物事の本質なような気がします。

そして、ある一定のレベルになると、そのトレーニングや準備が苦痛でも無く、
無理なく自然に、そして外から見ると気持ち楽しそうに出来るようになる、ということなのではないか、
と個人的に思っています。

そしてそういうレベルの選手が、トレーニングばっかりやっていても気が滅入ってしまうので、
しっかりとオンとオフを切り替えて、リフレッシュもしないとダメ、とか
ゴルフがすごく好きだから、オフの日はゴルフも思う存分やっている、というようなことを言うのです。

そういう話を聞いて、実力も伴っていない若手が、その言葉尻だけを捉えて、

「やっぱ、オフも大事だよね!」
「自分がやりたいことは、やらないと!気分も滅入っちゃうしね!」

というような考えを持ってしまうと、勘違い人間が出来上がるような気がするのです。

私が知っている限り、成功している方で量稽古をやってこなかった方は一人もいません。
皆、猛烈な量の仕事をされてきています。

オフはもちろんとられますが、オフの時も仕事につながることを無意識に考えていたりします。
だから、体は休んでいても、頭の中はオンなのです。

そして、ある一定のレベル以上になって、はじめて仕事が楽しくなる。
更にスピードが一気に上がり、早く帰れるようになり、
残業も減り、休みも取れるようになる、という方がしっくりきます。

しっかりとトレーニングを積み、能力も人間性も高くなった人が、
はじめて自分の時間も持てるようになるし、休みも取れる。
そしてそういう人こそが、本当にやりたい仕事を任せてもらえるようになる。

実力が伴わない人が、

「残業が多いから辞めます」

とか、

「自分がやりたい仕事ではないから辞めます」

とか言っているのは、チャンチャラおかしいと思います。

成功している企業やビジネスパーソンの一見見えない部分も理解したいものです。
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【第893回】 やさしさや思いやりが社内に溢れていたとしても・・・

2013年06月11日 | 住宅コンサルタントとして
「休みを必ず取りなさい」
「早く帰りなさい」
「好きなことだけやりなさい」
「ミスなんて、誰にでも起こるから、気にしなくていいよ」

こういう会話が社内で頻繁に起こっている会社は、非常に良い会社に思えます。

また、岐阜県の未来工業さんや高知県のネッツトヨタ南国さんなど、
業績も社風も素晴らしい、日本の中小企業を代表するモデル企業さんでは、
実際にこういう会話が社内で起こっているのかもしれません。
(私は未来工業さんには視察に行ったことがありますが、
社内を見学させていただいたり、スタッフの方のお話を聴かせていただいただけで、
実際に社員さん同士のリアルな会話を聞いたことがありません)

でも、どれだけ経営者の人間性が素晴らしく、社風が良くても
会社が維持できなくなっては全く意味がありません。

会社が倒産してしまっては、社員さん自身も家族を守ってはいけないのです。

だから、企業経営者は、まずは会社を存続させ、
お客様や社員さんとそのご家族、仕入れ先さんを守っていかなくてはならない、
ということが、最優先だと個人的に思っています。

しかしながら、最近、いろんな本やメディアで、

「夢は思い続ければ、必ずかなう」
「残業がほとんどなく、休みが多い会社の業績が上がる」
「まずはやりたいことをやろう」

と、一見耳触りの良い言葉を多く目にするようになりました。
そして、そういう言葉尻だけを信じる人も増えているような気がします。

また、

「朝礼をしっかりやれば、社員はやる気に充ち溢れるようになる。業績も上がる」
「とにかく社員のモチベーションがそのまま業績に直結する」

というような意見も耳にすることが割と多いです。

世の中、いろんな考え方や意見があります。
だからそういう考えをする方が居てもいいのですが、個人的な意見を言わせていただければ、
私は非常に違和感を覚えてしまうのです。

ネッツトヨタ南国さんや未来工業さんがそこに至るまでに、どういう採用・教育をされてきて、
経営者がどれだけ人間的にも能力的にも優秀か、ということは脇に置かれ、
休みが多いとか、社風が素晴らしいということだけを取り上げられ、
その部分さえやれば、どの企業も業績が上がるという、
安易で危険な考え方を信じている人がちょっと多いなぁ・・・、と。

働くことについて、私なりの意見をまとめていきたいと思っています。
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【第892回】 比較をしない

2013年06月10日 | 住宅コンサルタントとして
このお仕事をさせていただく中で、本当に素晴らしい経営者の方とご縁を頂戴しております。
また、素晴らしいスタッフの方とも出会うことが出来ています。

更に、そんな素晴らしい経営者様やスタッフの方からたくさんのことを教えていただいております。

そんな中で私がいつも思うのは、

「優秀な経営者は、それまで自分が接してきたスタッフと目の前にいるスタッフを比較しない」
「優秀なスタッフの方は、それまで自分が仕えてきた経営者と今の経営者を比較しない」

ということです。

誰しも完璧な人はいません。
どの人にも、長所もあれば短所もあるのです。

それらがあることが問題なのではなく、それらを気にしてしまって
相手の良さを引き出した上で付き合えていないことが問題なのです。

「私が以前、勤めていた会社の社長は・・・」
「以前、我が社にいたあの営業マンと比べると、今の営業さんは・・・」

と、過去の人と比較すると、どうしても過去の方の良いところだけを比較対象にしてしまいます。

一方、今、身近にいるスタッフや経営者は、良いところも悪いところも全て含めて比較しがち・・・。

そりゃ、絶対に今、身近にいる方の悪い部分だけが目につきますよね。

そうすると、今、自分を雇用してくれている会社の経営者や、
今、自社で働いてくれているスタッフに対して、感謝の気持ちがなかなか湧きません。

それって、悲しいですよね・・・。

以前、働いてくれていたスタッフと比較せず、今働いてくれているスタッフの良いところを見る。
以前、働いていた会社、もしくは経営者と比較せず、今働いている会社の良いところを見る。

その方が、絶対に幸せですよね。

過去と比較をせず、現状を良くするために何に取り組めば良いか、ということだけに取り組んで、
今をより良い環境にしたいものです。
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【第891回】 経営計画書作成合宿

2013年06月09日 | 住宅コンサルタントとして
昨日から東京で、経営計画書作成合宿を開催しております。

今年の2月に、建材店様向けに開催したのですが、
そこで参加された皆様から非常に高い評価を頂戴したので、
調子に乗って、工務店様向けにも開催させていただきました。

経営計画書作成とは、一倉定先生が非常に推奨されていたことで、
経営者として今期、来期とどれくらいの売上・利益を達成するのか?
その達成のために、何をしなければならないのか?
それらを全て一冊の経営計画書にまとめ、社員さんと共有することで、
企業の業績は上がる、魔法の書なのです。

中小工務店様の大半は、経営計画書を作成されたことが無いと思っておりましたし、
経営計画書を作成する重要性は私自身も非常に感じていましたので、
今回、中小工務店様向けに企画をしたのです。
(もちろん、我が社も経営計画書は毎期、作成しております)

そしてこの合宿の目的はもう一つありました。

それは、会社の財務体質を良くし、潰れない会社になっていただくための
正しい会計的知識を得ていただく、ということです。

私はマーケティングやセールス、商品開発のプロです。
財務・会計は専門分野ではありません。
でも、会社の財務体質を良くするために何をしなければならないかは、当然知っています。

いろんな企業様が税理士さんに自社を見てもらっていると思いますが、
経営者として知らなくてはならない財務の知識を分かりやすく伝えられている税理士さんは
正直、ほとんどいないと感じています。

更に財務状況の改善のために、こういうことを具体的にやらなければならない、という施策について、
更には住宅会社としての目安となる財務指標について詳しくお伝えさせていただきました。

そして、強い会社になるために、どんなことに今期取り組むか、という視点で
経営計画書を作成していただいたのです。

参加して下さった各社様からは、

「本当に分かりやすかったです」
「こういうことが知りたかったんです」
「何をしなければならないかが、具体的にイメージ出来ました」

など、かなりのお世辞を言っていただけましたが、まあ内容としては良かったと思っています。

強い会社になっていただくために必要な情報をこれからも発信していこうと思っています。
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【第890回】 家づくりという仕事の責任の重さを痛感する

2013年06月08日 | 住宅コンサルタントとして
この世の中で、責任を伴わない仕事なんて無いと思いますが、
非常に責任が重く、特にミスが許されない仕事っていくつかあると思っています。

例えば冠婚葬祭。
結婚式で、両家の名前や新郎新婦の名前が間違っていたとしたら、
せっかくのおめでたい席が非常に空気が悪くなってしまいます。

お葬式で故人の方や喪主さんのお名前を間違ったら、
これはやはり雰囲気として許されないでしょう。

家とはこの世で最も高額な商品ですし、家づくりと言えば人生の一大イベントですから、
冠婚葬祭と同じように、ミスがあっては許されないと思うのです。

しかしながら、業界の中には「クレーム産業だから・・・」という、変な思い込みが合ったり、
「人間誰しもミスがあるから・・・」的な、自分達に甘い考えがはびこっているような気がするのです。

住宅会社の営業マンや監督の中にももちろん、そういう甘い考えの方いますし、
レベルの低い職人さんの中にも多々おられるような気がします。

でも、営業マンとしては、人為的クレームを「よくあることだから・・・」とは、
絶対に認めてはいけないと思います。

職人さんや監督さんがミスをしたり、お客様に対し気配りが足りないことをしてクレームになった場合も、
自分ごととして心からお客様にお詫びし、二度とそうしたことが起こらないように改善すべきなのです。

だからこそ、営業マンは報酬をいただけるのです。

家づくりに携わる責任の重さを痛感し、
お客様のために汗を流して働きたいものです。
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【第889回】 師匠の存在

2013年06月07日 | 住宅コンサルタントとして
先日、京都で待ち合わせをさせていただき、師匠と久しぶりにお食事に行きました。
なぜか、師匠と私の二人きりではなく、家内も一緒でしたが・・・(笑)。

私の家内も私の師匠のことが大好きで、
師匠と食事のアポが取れたというと、顔に

「私も行きたい!」

と書いてありましたので、3人で京都駅直結の伊勢丹のレストランで食事をしながら、
いろんな相談に乗っていただいておりました。

今、各クライアント様の業績は非常に良いです。
また、個人的なことを言えば、本当にたくさんのクライアント様からご縁を頂戴し、
スケジュールは年末までいっぱいです。

ある視点から見れば、コンサルタントとして最高の状況だと思っています。
でも、私自身はいろいろなことで悩んでおりました。

そうしたことをいつぶつけても、師匠はいつも全てを聴いて下さって、
どこを目指したらいいのかということについて、
いろんなお話を織り交ぜながら、気付かせて下さいます。

決して否定することなく、答えをすぐに言うことなくです。

師匠がこのお仕事を通じて、クライアント様と目指していることをお聴きしたり、
オススメの本やセミナー、企業様を教えていただいたり・・・。

目的と目標の違い。
本当に優秀な経営者のモノの考え方。
また、人としての在り方。

こうしたことについて、本当にたくさんのことを教えていただきました。

師匠とお会いすると、俄然気持ちが前向きになるのです。
それは、目指すべきことを気付かせて下さるからだと思っています。

師匠と私の距離は、縮まるどころかますます遠くなっているような気がします。
そこがまた、「少しでも近づきたい!」という気持ちにさせてくれるのだと思います。

師匠の存在は、本当に大きくてありがたいです。
また新鮮な気持ちで、毎日のお仕事に感謝の気持ちを持って向き合えそうです。
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【第888回】 将来の収益性を考えて、考えて、考え抜くことが経営者の役割

2013年06月06日 | 住宅コンサルタントとして
住宅会社、建築資材販売会社などの住宅業界の経営者の中で、
ちゃんとした経営が出来ている会社は一体、どれくらいあるのかと考えてしまうことがあります。
(実際には、日本のさまざまな業種にも言えることかもしれませんが・・・)

経営者がやらなくてはならないことについて、
最近は機会があれば、いろんなところでお話をさせていただいているのですが、
私がまだまだ未熟なのか、ピンと来ていただけない方が多かったりします。

「やり方論」には興味があるが、「あり方論」にはあまり興味・関心が無いのかもしれません。

「こうやれば、お客様をたくさん集客出来る!」
「こうすれば、素人営業マンでも簡単に売れるようになる!」
「こういうショールームをつくれば、成約確率が格段に上がる!」

というような、やり方論には興味がある。

もしくは、営業手法や設計、現場管理手法についてなどの実務に関することに非常に興味がある。

やり方論も実務能力向上について学ぶことも確かに大切なことなのですが、
経営者は、本当は経営についてしっかりと学ばなくてはならないと思っています。

経営者の仕事とは、まさしく経営することです。

一倉定先生のお言葉を借りると、経営とは

「変転する市場と顧客の要求を見極め、これに合わせてわが社をつくりかえることである」

ということです。

そして更に付け加えるのであれば、将来の収益性について考えて考えて考え抜き、
将来の収益性確保のために今から行動することなのです。

どの事業にも、どんな商品・サービスにも栄枯盛衰が必ずあるのです。
今、やっていることをただただやっているだけでは、成り立たなくなることがあるかもしれません。

新しい事業にチャレンジする。
新しい商圏に進出する。
新しい商品やサービスを取り扱う。
新しい手法を開発する。

将来の収益性を高めるために、やらなくてはならないことが多々あると思います。
皆さん自身、将来のことをどれだけイメージ出来ていますか?
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【第887回】 コンサルタントとしての視点

2013年06月05日 | 住宅コンサルタントとして
私はちょっと(というか、かなり?)変わっているのかも知れませんが、
クライアント様の現状の実力に対し、実績がほぼ同じ、もしくはやや劣っていると安心します。

逆に、クライアント様の実力よりも実績の方が上回っていると、非常に焦ります。

というのは、実力以上の結果が一時的に出ることもありますが、
世の中の真理からすれば、そんなことは永遠に続かないからです。

経営にとって大切なのは、一時的に業績が上がることではありません。
何があっても潰れない、強い会社になり、お客様にお役に立ち続け、
かつ従業員さんやそのご家族の生活を守り、地域に貢献することです。

そうした自分なりの考えから見れば、実力以上の結果が出ている時こそが、
最大のピンチのような気がします。

でも、その会社で現場で働いているスタッフからしたら、

「何でそんなことばっか言うの?
俺たち、結果が出てるでしょ?
今のやり方で何がまずいの?
何でこんないい感じで進んでいるのに、新しいことに取り組ませるの?」

という感じなのです。

ここで重要になってくるのは、経営者がどういう視点を持っているかです。

社員に迎合しがちな経営者は、こういう実力以上の結果が出ている時に、
改革や改善することに対し、躊躇します。

一方、経営者が冷静に自社を分析することが出来ていれば、
自分達の実力以上の結果が出ていることに違和感を覚えると共に、
現状に対し危機感を持てていない組織に対し、大いなる危機感を持つことでしょう。

このお仕事をずっとさせていただく中で、いつしかこのような感覚を持つようになりました。

逆に実力と比較して結果が出ていない時は、

「絶対に結果が出ます。
今やっていることをコツコツと継続していきましょう!
商売の王道をちゃんと歩まれていますよ!」

とお伝えするようにしています。

結果が100出ているとすれば、120の努力をしていなくてはならないのです。
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【第886回】 ご縁が広がる生き方

2013年06月04日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は朝からとあるエリアでクライアント様のコンサルティング。

いつもいろいろなお話をさせていただくのですが、最近、特に思うのは、

「これまでの住宅業界の販促手法だけでは、十分な数のお客様と出会えない」

ということです。

従来の業界のやり方とは、モデルハウスでのイベントや見学会を企画し、
それらの情報を折込チラシやフリーペーパーで告知するということだったり、
総合展示場に出展したり、単独のモデルハウスを持ったりということです。

もちろん、こうしたことはやらなくてはなりませんが、
これだけでは十分でないと思っています。

お客様が気軽に自社と接点を持ちやすくしていくこと。
好感を持っていただきながらつながりをドンドン広げていくことを
企業としてやらないといけないのでは、と思っています。

そういう意味で、昨日お伺いしていたクライアント様の社長は天才で、
とても面白い企画が進行しています。

いろんな方の協力を得る。
さまざまな方を巻き込みながら、お客様とより多くの接点を持つような取組をスタートされています。

また、夜にはそのクライアント様の社長に、ある方をご紹介していただき、
クライアント様社長ご夫妻、その方と私の4名でお食事に行きました。

ご紹介いただいた方とは、それまでお電話でしかお話をしたことが無かったのですが、
お会いして、とても魅力的な方だなぁと思いました。

価値観も結構似ていることもあり、
何だか近い将来、一緒にお仕事をすることになるような予感。

いろんな方とのご縁が広がる方というのは、自分自身が人と人との橋渡し役となり、
人と人のご縁を結んでいる方ばかりなのです。

いろんな方のご縁が広がっていけばいい・・・。
そう思い、行動される方のご自身のご縁が広がっていくのでしょう。

まさしく、与えたものが返ってくるのです。

ご縁が広がるような生き方をしたいですね。

そういう私はいろんな方のご縁のおかげで、日々やりがいのあるお仕事をすることが出来ています。
また、多くの魅力的な方と出会うことが出来ています。

心から感謝です。
本当にありがとうございます。
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【第885回】 お客様の本音を知るために・・・

2013年06月03日 | 住宅コンサルタントとして
最近、自分なりに気付いていたことがあります。

それは、「いつの間にか、考え方やモノの見方が売り手目線になってきているのでは?」ということです。

いや、正確に言うと、「お客様の気持ちを理解出来なくなっているのでは?」ということかもしれません。

いすれにしても、自分の中で危機感を感じていたのです。

今から7年前~4年前は、まだ我が家の子どもは幼稚園、小学校低学年で、
家を建てようとするお客様と同じような悩みを抱えていました。

おもちゃを次々に引っ張り出して遊ぶから、ちょっと目を離すと部屋がちらかる。
家に居ると「遊んで!」とせがまれる。
外で遊ぶ時も、目を離せない。
食事をしたり遊んだりすると、すぐに服を汚すから、洗濯物の量が莫大。

当然ながら、子ども中心の生活でした。
今となっては、とても懐かしく思いますし、それはそれでとても楽しかったです。

しかしながら、今では我が家の子ども2人とも中学生。
家内はお弁当をつくったり、部活用のスポーツ用品を買いに行ったりと大変みたいですが、
まあ父親としては、家族が生活していく分を稼ぐことと、
仕事や人生の楽しさを背中で伝えていれば、別段なにも問題なく毎日が過ぎていくような気がするのです。

そしていつの間にか、家を建てようとされる20代後半から30代半ばまでの方が
日々、どんなことに困っているのかを感覚的に理解する能力が衰えている感があったのです。

もちろん、幼少期の子育てを経験して、子どもにどう接していけばいいのかということについては、
自分の経験を通じてお伝えすることは得意なのですが、
家を建てるお客様が、まさに今ピンポイントで困っていることについて、
ちょっと自分の認識がズレているのではないか、とも思っていたのです。

そこで、新しい取り組みにチャレンジすることにしました。

昨日はその第1回目だったのですが、私自身にとって、メチャメチャ勉強になりました。

子育て世代の方々がまさに今、困っていることを思い出させていただけましたし、
子育てママさんの気持ちや感覚を知ることが出来て、本当に有意義でした。

この企画を少しずつ広げていきつつ、ちょっと面白い展開が可能かも・・・。

いずれにしても、いろんな企画を提案させていただく上で、
お客様の本音を感覚的に分かっていないと、良い結果につながらないですものね・・・。

新しいプロジェクト。
広告制作のポイント。
写真の撮り方。
子育てママの家の見方。

かなり感覚を思い出すことが出来ました。
そして今日から試したいことが山のようにあります。

ご協力して下さった皆様、本当にありがとうございました。
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【第884回】 真のプロフェッショナル

2013年06月02日 | 住宅コンサルタントとして
年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の期間を除き、
基本的に毎日、出張している私は、テレビをほとんど見ません。

そんな中で、毎週録画して、時間がある時に一気に見る番組が2つだけあります。

1つはカンブリア宮殿。
そしてもう1つは、アナザースカイという番組です。

アナザースカイという番組では、毎週ゲストが自分が行きたい国に行き、
そこで自分の好きなお店やお世話になった方のところなどを訪れます。
その旅の中で、日頃とは別の一面を見ることが出来たり、素がちょっと出たりするのもいいのですが、
ゲストの方の好きなモノに触れたり、ゲストの方にきっかけを与えた人などから、
私自身もいろんな刺激をもらえたりもするので、とても楽しみにしています。

たまたま、峰竜太さんがフィレンツェに行った回のものを見たのですが、
もともとイタリア好きな私は、思いっきり見入ってしまいました。

その中で峰さんが訪れていた仕立て屋さんの「リヴェラーノ・リヴェラーノ」というお店。
ここのオーナーでもあるアントニオ・リヴェラーノさんは、今おそらく70歳を超えていると思います。

7歳の頃からこの仕事一筋で、すごい経験をお持ちで、
しかも世界中のVIPが顧客でいるのにも関わらず、
未だにスーツの生地に最初のはさみを入れる時、新鮮な気持ちになれるのだそうです。

また、今までつくってきたスーツは何万着とある中で、自分で満足出来たものは一度も無いそうです。

「もっといい仕事が出来たのではないか?」
といつも出来上がりの時に感じる、との言葉に、鳥肌が立ちました。

ホンモノの職人さん、それからクリエイターの方ほど、
日々、同じ工程のお仕事をされる中で、
毎回新鮮な気持ちでお仕事に取り組んでおられる方が多いのです。

自分が求めることが本当に深いので、現状に満足出来ず、ずっと理想を追い続ける・・・。
だからこそ、何十年というキャリアをお持ちなのに、修業は永遠なのでしょう。

リヴェラーノさんのスーツは、1着50万円以上するそうですが、
そのスタンスを拝見すれば、全然高くないなぁ、と思いました。

イタリアがますます好きになりました。

それにしても、峰竜太さん、メッチャお洒落ですね~。
個人的に、歳をとればとるほど、男はお洒落にならなければならないと思っているのですが、
峰さんのセンスの良さにもビックリしました。

とてもとても勉強になりました。
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【第883回】 トップクラスの営業マンにはやはり共通したポイントがあります

2013年06月01日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界で、信じられないくらいの契約をお客様からいただいている営業マンを何名か知っています。

間違いなく、日本トップクラスです。

現に全国で何百人といる営業マンの中でトップを取り続けている方や
入社2年目で全国トップになった営業さんも存じ上げております。

昨日お伺いしていたクライアント様には、
あり得ない業績を出されている、営業マネージャーがおられます。

新人さん、入社2年目、入社4~5年目の方2名(いずれも女性)の4名の部下と共に、
月間8棟の契約をここ2カ月連続で達成されているのです。
しかも、新規の来場はそれほど多くない中で、です。

イメージとしては、接客されたお客様の中で、家を建てることが物理的に出来るお客様の場合、
90%以上、契約されているような感じです。
(実際、勢いのある大手ハウスメーカーさんで契約した方をひっくり返して契約されてましたし・・・)

2年前、某大手ハウスメーカーさんのトップ営業マンを講師にお招きしてセミナーを開催しましたが、
その時講師をして下さったトップ営業マンと、この敏腕営業マネージャーさんには、
驚くほど共通点がたくさんあります。

そのポイントって、何だと思います?

まあ、大半の方はお分かりだと思いますが、
人と接することが大好きで、笑顔が素敵で、というのは当然です。

真面目で基本を徹底している、というのも当然です。

それ以外に、共通している意外なポイントを発見しました。

このポイントに気付いている方は、ほとんどいないのではないか、と思います。

そのポイントとは、何だと思いますか?
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