鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【1905回】 常に変わり続ける

2016年03月18日 | 住宅コンサルタントとして
ここ数年、ほぼゼロの状態から住宅事業を立ち上げたり、
スタッフ数名の状態からお付き合いをさせていただいたクライアント様の業績に関していうと
90%以上のクライアント様で好調です。

その理由は、マーケティング、ブランディング、商品、接客、営業、採用など、
ありとあらゆる部分に関してサービス業の感覚で展開されているからです。

変に住宅業界にかぶれていないというか、
建築業界の悪い慣習を引き継いでいないのです。

例えば、階段の収まり一つとっても、建具枠の収まり一つとってもそう。

「こんなの、職人やんないよ!」
「それ、誰が現場で職人に指示するの?面倒だよ!」
「それ、絶対にクレーム出るよ、5年後」

などなど、今のデザインを取り入れようとすると、
出来ない理由であったり、面倒くさいなどと、自分の都合物事を考える。

日々、進化しようとしない。
お客様の方を見ない。

どうすればできるようになるのか?
どうすればクレームが出ないようになるのか?
こうしたことを真剣に考えない、旧態依然の監督や職人など、
まだまだ業界には多いような気がします。

また営業マンも、お客様の要望を浅いレベルで聞いて、
その要望を設計に取り入れてお客様の予算内に収まっていれば契約できると思っている。
そしてそれらの条件を満たしたプレゼンをしても競合に負けてしまう。
負けた理由は他の部分にあるのにも関わらず

「あの競合会社に比べると、ウチは高いから・・・」
「ウチの提案力、設計力、ブランド力が無いから・・・」

と平気でいろんな人のせいにしたりする奴もいます。

今のお客様は、どこに頼みたいか、事前に本命を決めている。
クロージングをかける前に自分がちゃんとお客様の本命になっていないとダメなのに
未だに価格とプランだけでお客様が業者選定をすると思っている。

今のお客様は、会社やスタッフのセンスを感覚で感じているのに・・・。


自社に歴史や伝統があるということは素晴らしいことですが、
過去の成功体験にどっぷり浸っている会社はやはり動きのスピードが鈍く、
自社がなぜ選ばれていないのか、ということに対しての要因を正しくつかめていないことが多い。

組織は油断すると、すぐに硬直し、
自分たちの過去の慣習の中でしか物事を考えなくなり、
自分たちの枠の中でしか行動しなくなるものです。

そういうことをトップは理解しておかなくてはなりません。

そして組織が硬直しないように、組織を揺さぶり、刺激を与えるのも、
これまたトップの役割だと思うのです。

常に進化し続けることが大切。
これが経営の本質なのです。
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