鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1898回】 一流を体感すれば、何が必要かが分かる

2016年03月11日 | 住宅コンサルタントとして
私はごく普通の庶民の家に生まれました。

小さい頃から外食もほぼ連れて行ってもらえず、
家族旅行も小学校2年生までしか行かず、
海外にも全く縁が無い。

父も母も、質素倹約無趣味という、いわゆる典型的な日本人体質で、
一流を経験することが幼少期から全くと言って良いほど無かったです。

社会人になってから最初に働かせてもらった会社でも、
一流に触れる機会は全くと言って良いほどありませんでした。

転職をして、コンサルタントになって、
「こういう世界があるのか!!!」と衝撃を受けたのが33歳の頃。

師匠に夫婦揃って連れて行っていただいたレストランが最初の感動でした。

ただ、転職したばかりで年収も低かったので、
一年目は師匠に連れて行っていただいたレストランのみ。
二年目に全社表彰式でいくつかの賞をいただき、結構な賞金をいただいたのですが、
それも師匠やチームメンバーのおかげだったので、
みんなで京都の一流レストランに行って、高級フレンチをいただきました。

これが二回目の一流店での食事。

生まれて初めて何十万という単位の請求書を見て衝撃を受け、
自分がいただいた賞金を全額出して、不足分は師匠が出して下さいました。
(ちなみにこのお店は今でも利用させていただいております)

三年目でようやく収入も安定したので、
少しずつ一流のお店やホテルを体感できるようになったのですが、
そういう体感がベースとなって、本当にいろんな部分が見えてきました。

一流のレストランに共通しているのは、
ただ料理がおいしいだけでは無いのです。

スタッフさんの対応、おもてなしが抜群なのです。

更にお店がとても掃除され、しかもデザインが洗練されている。
そして備品一つとってもこだわりがちゃんとあって、空間に統一感があるのです。

テーブルや椅子。
おしぼりや爪楊枝、爪楊枝入れ。
食器やグラス。
絵や書など。

全てデザインに統一感があって、どこにも隙が無いのです。

自分自身がこうしたことを体感したおかげで、
自社で例えばセミナーを開催する時や
日々のコンサルティングでどういう部分に気を遣わなくてはならないか、
ということが徐々に理解できるようになりました(まだまだですが・・・)。

家は高いお買い物です。
高級品を販売するにあたって、重要なのはデザインです。

ただ、日本の住宅業界、デザインの重要性を理解できている会社は本当に少ない。

どうやったら、理解していただけるのか、日々、模索しています。

ただ一つ言えるのは、一流を体感することで、
見えなかったものが見え、感じられなかったことが感じられるようになる、ということ。

一流をたくさん体感しましょう!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする