鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第370回】 本気のレベル

2012年01月05日 | 住宅コンサルタントとして
年末年始の休暇中は、本当にバタバタしていましたので、
いつもの年よりも本は読めていません。

限られた時間の中で、溜まりに溜まったカンブリア宮殿を見ていました。

その中で、私の心をメチャクチャ熱くした回がありました。

それは、幻冬舎という出版社の代表、見城徹氏と
サイバーエージェントの代表、藤田晋さんが出ている回でした。

見城氏は、もともと角川書店の敏腕編集者だったそうです。
(←私は知りませんでした)

そして働く中で、自分の存在価値をどうやって出していけばいいのかを考えます。
結論としては、

「過去の先輩編集者が無し得なかった大物作家に、執筆を依頼し、自社で出版させていただく」

というところに、自分の存在価値を見出すのです。

角川書店とは、仕事をする気がない方を要は口説いて原稿を書いていただくわけです。

そのために、見城氏がどんな行動をしたか?

ある作家さんの場合、その方と会う前に過去、その方が書かれた本やエッセイ、
また、その方が取り上げられた記事などに事前に全て目を通した上でお会いする。
またある作家さんの場合、その方の新作が発表されたら5日以内に、
その新作を読んだ感想を作家さんに直接送る、などしていたそうです。

20回前後のやりとりを通じて、その感想に対し、はじめて返事をいただき、
更にその数回後にお会いすることが出来た、というようなことを
番組の中でお話されていました。

もう、このシーンを見た際に、私は猛烈に感動しました。

見城氏の本気のレベル、熱意が、ホンモノだからです。

お会いする前に、どこまで相手のことを調べておくか?
お会いする前に、どこまで事前の準備をしておくか?
そしてお会いした際、こちらがイメージする結果にならなかった時に、
次のアクションをどうとるか?

見城氏は、自分の気持ちを相手に伝えるのに、直筆の手紙を書くことが多い、
とおっしゃっていました。

やはり、自分の気持ちが最も伝わるのが、直筆のものなのです。

図面にしても、手紙にしても、手書きには叶わないのです。

一度や二度、お会いさせていただくことをお断りされただけで、
その方との仕事をあきらめてしまう営業マン。

お客様とお会いする際の準備が全く不足している営業マン。

どれもこれも、皆、プロ失格です。
熱さ、ハート、情熱が足りないのです。

プロのレベルを知り、そのレベルに自らの行動を持っていく必要があります。

皆さんの行動レベルは、ホンモノですか?
コメント
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