ゲーハー・アクション俳優としてピッカリ?定着した感のあるジェイソン・ステーサム。ブロンソン主演のオリジナルをリメイクした前作は、師弟関係を伏線にしたストーリーがなかなかだったが、スタッフを一新した本作は…
相手役のマドンナにジェシカ・アルバ、そしてトミー・リー・ジョーンズまで引っ張ってきた割には、何の特徴も感じない薄っぺらな凡作に終わってしまった。むしろそのシナリオの陳腐さを補うための大物ス . . . 本文を読む
単なる物語として読んだら面白くもなんともない、ライトノベルと大差ない凡作である。1985年の発表以来、SF入門書として特に日本で読み継がれている理由はおそらく他にある。
本作が書かれた時、作家の夫は老人性痴ほう症におかされていた。その翌々年、かねてからの夫との約束どおり夫をショットガンで射殺、自らもその銃で頭を撃ち抜き自殺した悲劇をふまえて読むべき予告的作品である。
主人公コーティーの脳に . . . 本文を読む
人類補完機構と呼ばれる未来社会システムの成立から、やがて地球外惑星へと植民を開始した人間?と動物?たちの摩訶不思議なエピソードが、飛び飛びの時系列に綴られている。
旧ソ連の科学者や中国人を想定したであろうチャイネシア人、人類補完機構の始祖としてドイツ人娘が登場するものの、今まで観たことも聞いたこともないようなキテレツな世界観が展開される。
人間とテレパシーで結合したニャンコが、宇宙に点在す . . . 本文を読む
ジュリエット・ビノシュをあて書きにしたシナリオであるにも関わらず、大物女優マリアの特設秘書ヴァレンティンを演じたクリステン・スチュワートに注目が集まってしまった1本。
架空のLGBT戯曲「マローヤのへび」でかつて女社長ヘレナを捨てる小悪魔OLジグリットを演じたマリア。急逝した作家の遺志で、今度はヘレナ役を演じることになるのだが…
マローヤ峠をのぞむ山荘を貸し切り役作りに励むマリアが、秘書の . . . 本文を読む
ハリウッドを席巻中の数あるリーブートムービーの中でも飛び抜けて出来がいいのが本シリーズ。今回バトンタッチされた映画監督云々よりも、脚本を担当しているリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーの手腕によるところが大と思われる。
猿インフルが蔓延し人類が滅亡。前作で研究所から逃亡した猿軍団が特殊な手話でコミュニケーションをはかりながら、強力なリーダーシップを発揮するシーザー(アンディ・サーキス)の . . . 本文を読む
本シリーズのメガホンはもうとらないと公言していたはずのポール・グリーングラスと、マット・デイモンが再びコンビを組んだ本作のテーマは、ずばり原点回帰と新旧世代交代だ。
山手線で出勤時間によく見かける「おれは一人になりたいのによ、どいつもこいつもストーカーしてきやがる」という独り言を繰り返す絶叫オジサン。そんなに一人になりたければ誰もいない山奥にでも行って好きなだけ叫んでくればいいのに、なぜかこ . . . 本文を読む
「n≧3のとき、
Xn+Yn=Zn を満たす、
自然数 X、Y、Zは存在しない」
n=2であるならば、小学生でも知っているあの有名なピュタゴラスの定理とまったく同じ数式であることに気づくだろう。
17世紀フランスで数学を趣味として楽しんでいたピエール・ド・フェルマーが、n>2にしてみたらどうだろうと遊び半分で思いついた問題が、なんと古今東西の一流数学者たちが300年かかっても証明できない最 . . . 本文を読む
パラドックスを説明する有名な例え話にこんなものがある。「ソクラテスは嘘をついている」とプラトンが言ったのを受けて、ソクラテスは「プラトンが言っていることは正しい」と返したという。
プラトンの言うことが真ならば、ソクラテスは嘘をついている。ということはプラトンの言っていることは正しくないことになり、プラトンの言っていることが真だという最初の命題と矛盾する。
ニッキー(ウィル・スミス)がジェス . . . 本文を読む