青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

お赦し

2012年03月01日 21時39分55秒 | 日常

(ここはわたうちのえきです@長野電鉄屋代線綿内駅)

最近遠出もしてないし~とかスタッドレス履いたのに一回も雪道走ってないし~とかぶつぶつ言ってたら、ヨメさんが実家に帰る週末に一泊二日のお赦しが出たんで、いよいよ本格的に引退となる長野電鉄2000系に会いに来週末は長野まで行って来る事になりました。当初は土日とも団臨運用で全線くまなくリンゴが走り回る予定だったんだが、どうもツアーの集まりが悪く土曜日の屋代線往復のみになりそうな雰囲気。その屋代線も同じく3月末に90年の歴史にピリオドを打つんで、まあ土日はリンゴ以外は気張らずにフリー切符でも買ってゆっくり乗り鉄でもしてみようかと。そういや長野電鉄全線フリー切符って長野~湯田中の往復運賃と同額なんだけど、屋代線が廃止になったら値段変わるのかね。値段変わらないんだとしたら屋代線込みで乗れる今が一番お得と言えるかもしれないけど…


今でも湯田中駅の旧駅舎(現・楓の湯)には「木島長野屋代方面」って看板が柱に付いてるのかな。木島に続いて屋代も過去帳入りですが、旧河東線からの伝統ある路線ですので地元の方の寂しさはひとしおでしょう。長野電鉄って地方私鉄の中でも都市型に近代化されてて別格のイメージがあったんだけど、路線縮小の報にはやはりどこも厳しいんだなあと。昔長野にドライブ行った時に木島線に乗った事もありましたが、まあ2両編成に自分含めて3人くらいしか乗ってなかった真夏の昼下がり。車両に冷房なかったんで、思い切り窓開けてリンゴ畑と千曲川の川風を存分に浴びる事は出来たのだけどね。


これは平成20年頃長野の地下駅で撮った2000系、リンゴ塗装に塗り直されたばかりでやたらツヤツヤしてます。よく考えたら去年の3月で引退の予定だった2000系D編成、鉄ヲタ沿線住民の惜別の声に応えて1年間引退が先送りになり、やれ臨時だ定期だお並び会だ七味ヘッドだとさまざまな客寄せに活躍を致しました。なんかインディーズのプロレス団体の「負けたら引退スペシャル」なみの長い引退興行でしたが(笑)、まあそこまでの待遇となるのもこの車両が間違いなく老いた今でも長野電鉄のフラッグシップである事の証なのでしょう。屋代線と2000系が去り行く春、実はその後が本当の長野電鉄の正念場なのかもしれませぬ。

ともあれ、温泉でも浸かりたいので湯田中周辺の宿を物色中なう(笑)。
コメント
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