青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

さよならリンゴ&屋代線の旅 その1

2012年03月13日 12時46分54秒 | 日常
さて、ほいじゃあ先週末の濃密な二日間の乗って撮っての写真なんぞを紹介しつつまったりと行ってみましょうか。正直画像を整理して色々文章までガッツリ書いてる時間はないんですけど、まあのんびり行かせて貰います(笑)。家から出たのが土曜日の深夜一時、ちなみにヨメさんに言われた寝る前の一言は「明日プラゴミの日だから行く時に捨ててって」でした(笑)。いいのかそんなんで!と思いつつ、実はきっとそんな言葉の裏に「気を付けてね」とか「楽しんで来てね」とかの言葉が隠されているんだ、そうだそうに違いない。


久々の深夜ドライブは、カーラジオとタバコと缶コーヒーがお友達。今回の長野行は「スタッドレス履いてるのに雪道を一回も走らないまま春になるのはイヤだイヤだよう」と言うのも理由の一つではあるので、「横川SA-坂城IC ユキ チェーン規制」の表示にニンマリ。深夜の碓氷峠を登る毎に強くなる雪、八風山TNを出ると完全に雪路面になりました。望みが叶って嬉しい一枚は佐久平PAで。

 

(蒼い時@信濃川田駅)

雪の上信越道を走り抜け千曲川さかきPAで仮眠…しようとしたが、エンジンを切ると寒くて寝られないのでウトウトした程度でそのまま屋代線のロケハンへ。R403谷街道に沿って走る屋代線、この辺りは何度も来てますが予想通り「引き」の取り辛い路線ですね。後ろに山を抱えた千曲川との間の僅かな平地に住宅と耕地が混在してまして、そんな中を線路が走ってますんでね。ロケハンしつつ夜が明けて来て、ファーストショットは信濃川田駅。開業当初から90年の歴史を残す木造駅舎、「ありがとう屋代線」の幟が夜明け前の青い時間に寂しく揺れる。屋代行きの初電は銀鯨ことオー6編成。長電仕様の赤線取ったらあっという間に日比谷線クラシック。


(氷雨を衝いて@信濃川田~若穂間)

本日は屋代線のさよならツアー開催にて、リンゴこと長電2000系が入線して参ります。どんな感じで撮ろうかな…なんてイメージを膨らませつつ若穂駅。駅前に「若穂病院」と言う新しくて立派な病院なんかがありまして、電車がなくなっちゃったらここに通うじいちゃんばあちゃん困っちゃうんだろうね。須坂行2番電車はオー2編成。枯れた草むす色のない道を、氷雨を突いてハイビームで走り抜けて行きます。しっかし寒み~なあ~。とりあえずざっくりと屋代線を屋代→須坂でロケハンしまして、今日の宿である須坂駅裏のビジホに。フロントのおっちゃんに駐車の許可を貰って須坂駅へ。一応「長野駅の方で用があるんで…」と言っておいた。ウソはついていない(笑)。
さて、いなたいスナックが2件あるだけのなんもない須坂駅西口から跨線橋を上がり、駅の窓口でフリー乗車券&D編成タオル&七味×2をさっそく納金。リンゴかわいやかわいやリンゴ、財布のヒモも緩みます(笑)。A編成の時のハンドタオルと比べてD編成のタオルはクオリティ高いっす!ディテールまで細かく描かれてて、リンゴファンはマストアイテムっしょこれは。


ごたいめ~ん。
去年の最後の特急代走から、一年ぶりのご対面です。リンゴ編成こと長野電鉄2000系D編成。あの時にお別れだったはずなのに、諸方面の事情により1年引退が延長されたD編成。一番車歴が若いのと、やっぱりこの信州由来のリンゴ色にファンが多かったって事なんでしょうね。塗装変更されてもう4年くらい経ってると思うけど、その時に全検通してると思うので今回は本当に検切れで引退でしょう。これでもう一回全検通したら長電は神(笑)。昭和39年落成ですから約50歳の車両ではありますが、そんな古さを感じさせないスタイルが魅力的。氷雨はいつしか雪に変わり、今日はちょっぴり雪リンゴ。


屋代線の団臨の前に、土休日の朝のオツトメ須坂206レ→長野203レ→須坂の往復運用を抑えに長野方面へ向かいます。まずは適当に地上線のストレートでやろうかってんで地図とにらめっこして桐原駅で下車。トンガリ屋根の木造駅舎が何だか地方にある札幌ラーメンのお店のようです(笑)。ホームには既に同じ目論見の同業者が2~3名臨戦態勢に入っておりまして、さっそく自分も300mmで先客の兄さんの後ろから長野行きのリンゴをぶち抜きにかかりましたが…雪にAF引っ張られて思いくそピンズレorz


2000系の一発目を見事に失敗した訳だが、まあ返しもある訳で次だ次。って事でとっとと8500のデントな須坂行き201レで撤収。お次は下調べしておいた長野線がJRを乗り越す築堤カーブ。行きの車窓でどこだろ?と探していたが、目印は戸隠そばの工場ね。メモメモ。朝陽と信濃吉田のどっちが近いかイマイチピンと来なかったが、朝陽から住宅街の雪でベチャベチャになった裏路地を歩くこと10分、家々の隙間から「戸隠そば」の工場が見えて来る。踏切の名前は古里踏切、段々と激しくなる雪も構わず構えてたら、そば工場の従業員さん「ここ最近人多いね~!有名なとこなの?」だって。それにしても昨日東京靴流通センターで買った長靴は早くも大ヒットだな。普通の靴で来てたら既に靴下までグッチョグチョでしょ。


(春雪舞踊@信濃吉田~朝陽)

人っ子一人来ない踏切で、傘をさしながらリンゴの返しを待つ。雪が本降りになって来た。一本前の普電で編成の長さを確認。インカーブの頂点まで引き付けて後ろの架線柱で約3スパンちょっと残し。右の架線柱でAF拾って、手持ちで構図も詰めて、切り位置の確認をしてAFをカット。踏切の警報機が鳴って、構えたファインダーの左側からリンゴ色の電車が姿を現す。返しの一発も決められなければかなーり幸先の悪いスタートとなってしまうので、はやる気持ちを抑えて静かに連射。降りしきる雪の中をカーブして来るリンゴ編成が春の雪の中で踊る。う~ん、まずまずか?

朝陽から普電で須坂駅へ戻り、駐車場から車を回収し屋代線方面へ。本日は屋代駅でしなの鉄道とコラボのイベント開催、その送り込み列車は実績では10時頃に須坂を出て、松代で交換して屋代へ向かうのが通例らしい。須坂に戻ったのが9:45と時間的にはあまり余裕ナシ。駅からちらっと見たらもうリンゴさん5番線に入っちゃってるし…朝に撮った若穂あたりならわりかし線路脇が開けててどっからでも撮れそうだなって事で素早く移動。見れば強くなって行く雪で若穂の集落の裏山がイイ感じの雰囲気。横からだと上信越道の車が気になっちゃいますんで、線路に寄ってタテ構図。これなら車が走っててもリンゴの後ろに隠れてくれます。


(スノーグラデーション@綿内~若穂)

色のない時期ですが、それだけにリンゴ編成の色彩ってのは映えますなあ(うっとり)。
屋代線入線の一発目を無事に切り取って、気分良く屋代駅のイベントに向かう事にしましょうか。

次回へ続く。
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