青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

懐色リバイバル・その2

2012年11月03日 09時19分03秒 | 富士急行

(美人顔@京王5863)

次回へ続く、とか言っときながら一週間も放置プレイしてしまったのだが、最近は週中になかなか時間が取れないのでご容赦いただきたい。ちょっとネタの新鮮味には欠けますが、先週日曜日の京王5000撮影会@河口湖の続き。鉄道車両の顔にも色々ありますが、こと京王5000の顔の相と言うのは極めて美人顔だと思うのです。18mの華奢な体、左右に開いたパノラミックウインドウに赤い帯、赤帯下の表示灯は涼しげで楚々とした目元、そして上品に絞られた裾。アタクシ的にはこの「裾絞り」ってのが好きなので、最近の車輛は小田急3000を始めとしたブロック構造の車両みたいなドタッと下まで同じ車幅の車両ってーのは絵的に美しくないと思うんよね。そう言う意味ではE233とかは結構好きだったりするのですが。

  

天気は悪うござんしたが、朝の撮影会も無事終了して河口湖駅の1番線に入線する京王5000。これからホームで出発式を執り行い、京王カラーのこけら落としとして河口湖→大月→河口湖と全線を一往復の予定でございます。ホームで出発式でも見ようかな?と思ったりもしたのだが、当たり前ですが出発式を見てしまえば走行シーンに間に合わないので先発の普通電車で河口湖を離脱。先発は今や富士急唯一の自社発注車となった5000型@トーマスランド号。1編成しかないんですが、115系に準拠した高運転台、セミクロスシート、冷房装備と地方私鉄が元気だった時代の頑張っちゃった感が出てて貴重な存在です。生え抜きのこの車両こそ富士急カラーに戻して欲しいんだけどなあ。


車を置いてある月江寺の駅まで戻って来た。
トーマスランド号と下吉田で交換した「ももずきん」こと183系あずさ色M50編成@ホリ快河口湖号が通過。あと10分少々で京王色の臨電が追っ掛けて来る筈なので、先を急ぎましょう。以前来た事のある月江寺~下吉田間の畑脇の踏切を目指して歩きます。


小雨降る中駅から歩いて踏切に到着。そこまで有名な撮影地でもありませんが既に何人かの先客もいるあたりネタとしてもなかなかのイベントだったらしい。やおら踏切が鳴りだし、曇り空の中をこけら落としの臨電が電制を利かせながらゆっくりと坂を下って来ました。「特製ヘッドマーク掲示」って言われてたけど、「特急陣馬」かよ!陣馬山の頂上に立つ「陣馬の像」をかたどった、行楽シーズンのハイキング特急陣馬号。最近は運転されなくなっちゃったけど、これまたオールド京王ファンには涙モノの企画だったんじゃあないでしょうか…小田急も5000系引退の際に「猪鍋号」とかやってくれればよかったのにねw


とりあえず撮影会と走行写真を収め、目的の8割方は達成。朝から何も食っていないので、寿駅近くの「くれちうどん」で朝食&昼食。先代の「みうらうどん」の時から富士急に来る時にはたびたびお世話になってます。天気も悪いのでうどんを食してさっさと帰ろうと思ったのだが、帰りがけに田原の滝をちらっと見たらほんのり紅葉も始まってていい感じ。一時間くらい粘れば返しの京王色が通るはずなので、予定を変更してちょっくら三脚を立ててみる事にします。


月江寺の駅まで乗って来たトーマスランド号。
最近子供も「きかんしゃトーマス」が好きになって趣味的にも年相応になって来たので(笑)、今度乗せてやってみるか。


JR205系をミトーカした6000型。原色のカラーリングが柱状節理の暗い渓谷に映えます。


富士急沿線の中でもそこそこ有名な撮影地ではありますが、小雨混じりで寒いせいか田原の滝は人っ子一人来ない(笑)。たまーに地元の中学生とかオバハンが歩いてくるくらいです。富士登山電車の1000型がしずしずと滝の横を通過。


側面のおバカなイラストが特徴のフジサン特急。2000型の称号を与えられてはいますが、元々はJR東日本のジョイフルトレインだったパノラマエクスプレスアルプス。PEAってのは165系の改造車ですから、全国で唯一残った165系の生き残りでもある訳ですね。特急と言っても全く速達性はなく、そのくせ特別料金を取られるのでどうかなと思わなくもないのだが、まあ展望席あるからねえ。ひょっとしたら小田急のRSEで置き換えか、なんて言われてますが一編成は既に解体済み。どうなる事やら。


返しの河口湖行き。先頭車両に「高尾」のヘッドマークを付けていたらしいが、ここはサイドビューを若干後追い加減で。高尾線の末端区間でもこんな山深いロケーションはないですが、意外にこの構図から外れてしまうと田原の滝自体も市街地の中にあるんですよね。紅葉進む山々をアイボリーホワイトの列車が走る姿を見ると、しばらくは富士急通いする人も増えそうな予感。
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