青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

春日居桃源郷

2018年04月08日 22時01分16秒 | 中央東線

(春日居桃源郷@山梨市)

笛吹川の扇状地に広がる果樹園。ブドウをはじめモモ、ナシ、リンゴとこの時期からあまたの花が咲き始める山梨はまさにフルーツ王国の名に相応しいものがあります。鮮やかなピンクの花を付ける春日居町駅近くの桃畑の眺めも、甚六桜に負けず劣らずの見頃。基本的には桜が終わる頃に桃の花と言う感じなんですけど、一気に咲き始めてしまう時もあるんですね。


正徳寺地区の桃畑。この正徳寺地区には山梨屈指のぬる湯の名湯「正徳寺温泉初花」があるのですけど、春日居町駅からぶらぶらと桃畑を歩いてひとっ風呂浴びに行くというのも実によろしい休日の過ごし方であります。春日居町駅から初花まではのんびり歩いても20分くらいですし、それこそ東京から春日居町とか18きっぷで1往復するのにちょうどいいくらいの距離感なので、次の夏シーズンに行かれてみてはいかがでしょうか。夏になると余計にあそこのぬる湯が恋しくなるのよなあ。竜王始発の82レが、春日居桃源郷を行く。


正徳寺の桃畑を見下せるオーバーパスに来てみました。おおー。これぞ春の甲府盆地の風景ですなあ。普通の町工場や民家の間に広がる果樹園に一斉に咲き乱れる桃の花。よくちらし寿司の上とかに乗っかってる桜でんぶってありますよね。あれを神様がちらし寿司の上に乗せようとしてうっかり甲府盆地の上にぜーんぶぶちまけてしまったような感じだなあ(笑)。


「桜梅桃李」なんて言葉がありますけど、確かに桜も桃もそれぞれの良さがあって風景としては甲乙つけがたいものがありますな。正直走って来る電車が211系であろうとなんだろうと、いいものはいいよね。ステンレスの車体をほのかにピンクに染めて走って来たこの列車は高尾14:02発の長野行き441M。長野到着は18:53とおよそ5時間弱に亘って走り続ける長距離普通列車で、まさに18きっぷに打って付けの列車なのであります。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 甲州花鳥風月 | トップ | 春は初鹿野 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

中央東線」カテゴリの最新記事