青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

モグラになったシモキタ

2013年04月21日 21時40分46秒 | 小田急電鉄

(モグラシモキタ@小田急線下北沢駅)

天気の悪い週末、そして鬼のように寒い週末でした。さすがに子供とこんな土砂降りの氷雨の中出掛けて行くわけには…と思ったのだけど、家にずーっと閉じ込めておくと荒れる(笑)のでちょっとだけ出掛ける事に。こんな天気でテンションが上がるはずもなく、新宿まで電車で一往復して帰って来ただけ。特に何も言う事のない週末、シモキタが地下に潜ってから初めて通ったんでちょっと寄り道。


3月下旬に地下化された下北沢の駅、現状は複々線化している訳ではなく、B3Fにある将来の急行線を利用しての暫定開業。完成系では急行線がB3F、緩行線がB2F、入口が1Fで井の頭線が2Fと言う事になります。シールドマシンの断面が残ったチューブ状の壁面は今や珍しくないですけど、子供の頃千代田線の国会議事堂前駅を通るたびに「なんでこの駅だけ壁が丸いんだろ?」と思った記憶があります。


ここがB3Fだとすると地下20mくらいにはなるんすかね。高架の梅ヶ丘から一気に下り、世田谷代田~下北沢~東北沢を経由して再び高架の代々木上原に至る訳ですが、駅を出ると上原に向けてシールドトンネルの向こうは結構な急勾配。無機質な幾何学模様の中を登って行く急行新宿行8000系。


B2F。将来はここを緩行線が走るらしい。でも緩行線の運用に4000系の10連ってあまり入らんのじゃないか?


B3Fのホームから、エスカレーター2回とエレベーター1回で井の頭線ホームに到達。さすがに以前より随分と遠くなったなあと思うのだけど、地下化になって変わるかと思われた小田急=井の頭線間の改札は未だに省略されている。乗換口に自動改札を設けるようなスペースもないのかもしれないが、もはや今さら改札を作っても混乱しか招かないと言う政治判断なのでしょうな。そーいや相鉄との乗り換え駅である大和も乗換改札がないのだが、小田急はそのあたり結構ゆるいのかしら。バイトの時たまーにラッチで座ってると「横浜から130円」とかのキップで乗り越して来る客がいるんで計算がめんどっちかった記憶w今はPASMO時代だからそんな心配もないのかな。

朝のラッシュ時は鬼のように混雑した井の頭線の渋谷寄り連絡通路は、閉鎖されていました。
この木造の通路を降りて行くと、箱根そばのツユの匂いがプーンとして、左右に小田急線のホームが見えて来る。そこが一番シモキタの駅らしい風景だったな。街から一段下がったような場所にあるウナギの寝床のような狭い狭いシモキタのホーム、混雑を避けて小田原方に逃げると、ホーム横からトタン塀の「旅館かたばみ」の文字が見えたものだ。
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