青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

紫陽花も 待ってた森の ストレート

2020年07月13日 23時00分00秒 | 箱根登山鉄道

(古豪疾走@彫刻の森ストレート)

7月9日から全線での試運転が開始されたという事で、この週末も引き続き箱根詣でをして参りました。遠征しての撮影行・・・と言うものがやりにくい中で、近場の被写体としてお手軽でここんとこ毎週のように撮り込んでいます。こないだまでは大平台のトンネルを抜けたところまでだったので、撮れるのは塔ノ沢の駅か大平台界隈に限られていましたが、全線試運転になってだいぶ撮影場所の範囲も広がりました。となると真っ先に訪れたくなるのは登山電車の撮影ではおなじみの彫刻の森ストレート。開け放たれた窓から、ヤマの風を受けて108-9が疾走します。標高500mを超える場所なので、紫陽花の色がまだ残っていました。

5月からの試運転にはあまり顔を見せなかったベルニナのB2編成。車体も床下機器もきれいで良い状態を保っています。白・グレー・オレンジと小田急ロマンスカーのカラーリングに準拠したベルニナの初代塗装は、やはり良いものです。試運転とはいえ全線での運行開始は、このコロナ禍の中にあっても業界的には久々の明るい話題。結構朝早い時間に彫刻の森に顔を出したんですが、既に3~4人の撮影者がカメラを構えておりまして、注目度の高い案件ですね。試運転が開始されたばかりでレールも赤錆びたままですが、車輪で削られ油で濡れて、輝きを取り戻す日はもうすぐです。

紫陽花の色も残っていたし、編成写真っぽくかっつりとやりたかったので、まずは全編成を彫刻の森ストレートで撮る事に。最後はお馴染みベルニナB2編成。この日に試運転に入ったのは、108-9・B1・B2の3編成でしたが、5月からの試運転は108-9とB1編成がレギュラー格だったので、一番見る機会の多い車両でしたね。既にデビュー40年を数えようとするクルマなんですが。どうも未だに新車という印象が拭えない不思議なクルマ。正面三枚窓の作りは80〜90年代にありがちなスタイルですが、いつまでも飽きの来ないスマートなデザインで古さを感じさせません。

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