青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

月崎耕土

2018年08月26日 23時00分00秒 | 小湊鐡道

(隔てる世界@月崎~上総大久保間)

月崎駅の南側にある小隧道。このトンネルをくぐって、列車は野田っぽりに出て行くのですが、隧道の手前の深い森に昼間のトップライトが僅かに差し込んだところをワンカット。川砂利とセメントで無骨に塗られた小湊鐡道の隧道群も、素っ気なさの中に歴史を過ごして来た風合いが現れていて良い。夏の間に伸びた下草から、蒸されたような草いきれが立ち上る野田っぽり。しかしメイン機をフルサイズに変えてからはどうもニーニッパじゃ短くていかんなあ…200-500辺りの導入を真剣に考えなくてはいけないのかなと感じる今日この頃。


春は菜の花に埋め尽くされる野田っぽり。この時期は何とも茫洋としてメリハリがない景色。それでも竹藪を何年もかけて伐採し、渋太く残る根を引っこ抜いて荒れ地を整備したのですから、里山トロッコの運行を開始して以降、沿線の景観保持に力を入れている小湊鐡道の施策が一番表れているのがこの場所じゃないかなと。

コメント
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