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茶筅飾り

2019-04-12 16:40:39 | 茶道
今日のお茶席は、台目席のお部屋でした。床の間の茶掛けは「平心寿自長(心平らかなれば命自ずから長し)」という色紙、茶花は椿(薄桃色に濃い色の入った花と白いつぼみ)が生けられていました。
台目柱は元々庭にあった椿の幹を使用したということで、躙り口側の柱や梁にはさび丸太が使われて茶室の形式をよく受け継いでつくられている小間でした。
お点前は、茶筅飾りで行いました。

茶入れは大きめの肩付きで、徳川家が拝領した茶入れの写しとのこと、紹鴎緞子の仕覆に包まれていました。水差しは上野焼、茶碗も名品で両手で扱うような品でした。
お点前(茶筅飾り)について、順を追って記します。
①お客様が別室でお菓子を召し上がっている間に、仕組んだ茶碗を水差しの前に運ぶ。
②塗蓋のときは、袱紗を軽くさばいて、二つ折りにし、蓋のつまみを左手で抑え先と手前を袱紗で清める。
③袱紗をたたみ直し、茶杓を清め水差しの蓋の上右三分の一のところへ上向きに置く。
④茶巾をふくらにたたんだまま蓋のつまみの上に置く。
⑤茶巾の上に茶筅を立てかけて飾る。
⑥茶碗は水屋へもちかえる。
⑦茶入れを茶碗の中へ仕覆ごと入れて持ち出し、水差しの前に置く。
⑧客を茶席にお通しし、着座後、こぼしを左に置いて茶道口で総礼。
⑨道具畳に入って左にこぼしを置き、左ひざを引いて左手で茶道口のふすまを引き、左手で引手に手をかけて襖を閉める。
⑩正面を向いて柄杓を構え、炉の右手前に蓋置を置き、柄杓を引いて居住まいをただし、こぼしをあげて総礼。
⑪茶碗を両手で真の位置を向いて置き、茶入れを取り出して膝前に置く。
⑫仕覆から茶入れを取り出し、仕覆は輪を結び目側の緒に遠し、右手で柱の鈎にかける。
⑬袱紗を四方(よほう)さばきするところからは、普通の濃茶のお点前と同じですが、茶碗は両手で扱う。
⑭拝見のときは、台目のお席では、茶入れ茶杓のあとの仕覆も正面を向いたまま鈎から外し、打ち返して右端に並べる。
⑮拝見でお道具が回っている間に水を水注で注ぐなどすべて同じ。
⑯拝見の品が帰ってきてから、客を正面に見て着座し応答の後、拝見の品を茶道口まで持ち帰り総礼でお茶席を終える。
注意:小間台目畳の道具畳のときの出入りはすべて壁付きの足から出入りする。
  :一足で回ったら二歩めは茶道口の敷居の手前で三歩めを右足から踏み出して水屋へ入る。
  :水の入ったこぼしを持って茶道口で座りこぼしを置いたら、左ひざを引いて左手で襖を開け、その手でこぼしを水屋側へ送り込んでから、柄杓蓋置を構えたまま立って右足から茶道口を出て片付けの作業に入る。
  
後ほど写真付きでの記録を残したいと思います。
参考:仕覆に使用されていた紹鷗緞子について
   名物裂の一つで武野紹鷗愛用の裂。縹色の地に黄茶で小牡丹、唐草、瑞竜を配している。


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