心から…

思考の停止…
記憶の欠如…
尽きる事のない自己否定…
無防備になる心…
何気ない一言で死を決意する…
またおかしくなるのではという予期不安…
死ぬ事のみを考え、死ぬ事で楽になるという逃避…
すべてが敵に思え、すべてが私を否定しているように思う…
道端の花さえ目に入らない…
鳥の囀りさえ聴こえない…
子供の声さえ煩わしく思う…
万物を照らし生命の源である太陽までが自分を
責めている様に見える…
誰かが笑っているとまるで自分が笑われていると思う…
大声が聞こえると自分が怒鳴られているのかと思う…
自分を責め、生きている事さえ罪だと考える…
何もかもが、この世界中が悪意に満ちていると思う…
救いなど、どこにもない…

数年前の私です。
この状態のときに何を言われても、何を頂いても、
虚無な心には響かなかった。
奇跡だと思う、今自分がいることが…。
家族に感謝したい。

こんな時、「愛情ある無関心」が救ってくれた。
病院にも行けた。電話にも少しだけ出れるようになった。
今笑えるのはみんなのお陰だと思う。
思える自分がいる。
ありがとう…

今でも思う。
「私」が生きている事でどれだけの人が
傷ついているかもしれない…
何気ない一言で心から血を流してはいないか…
「私」という存在が許されるのだろうか…

それでも生きていくだろう。
だから許し合いたい。
私を許して欲しい。
私もあなたを許すから。