たた&にせ猫さんの備忘録

―演劇、映画、展覧会、本などなど、思うままに―

『ミュージカル シラノ』濱田・平方版:日生劇場 

2013年01月22日 | 日記
    『ミュージカル シラノ』濱田・平方版:日生劇場      2013.1.21
    
     脚本・作詞:レスリー・ブリッカス  音楽:フランク・ワイルドホーン
     演出:山田和也 翻訳:松岡和子 訳詞:竜真知子
     出演:鹿賀丈史 濱田めぐみ 平方元基 鈴木綜馬他

  濱田めぐみさんファンのにせ猫さん。さっそくチケットを取ったものの、ダブルキャストを失念し、なんと濱田さんの登場しないシラノに行くことに。最初は「1回行ったらもう良いよ」と言ってはいたものの、ロクサーヌの歌のパートが結構あり、リピーター割引もあることから、心動いている様子。
  電話予約ではリピーター割引が使えないとのことで、仕事帰りに劇場まで足を運び、リピーター割引を利用してチケットを購入。劇場でも、チケット窓口では扱ってなくて、開場後にロビーで購入することに。ちなみにS席が8000円で見ることかできます。
  わざわざ劇場まで足を運んだ甲斐があったのか、前から5列以内で、かなり真ん中寄りの良席を獲得。

  さて、2回目なので筋を追う必要はないので、歌をじっくり楽しむことに。
  前回は前の方だったが端席で、スピーカー音が大きく、合唱の声が聞き取づらかったのですが、今回は合唱がとても素敵でした。座席によって音響が随分違います。
  かなり前の席なので、オペラグラスなしで、出演者の表情やちょっとしたしぐさも良く分かり、それも良かった。
  
  鹿賀さんは前回の方が軽やかな声だったけれど、今回の方が最後の場面など気持ちがすごく入っているのが、伝わってきました。
  濱田さんはにせ猫さんがはまるのももっともの歌声。声で人を泣かせます。シラノに戦場でクリスチャンを守ってほしいと頼む場面、そして最後の一連の場面など、声の響き、歌詞に感情が乗り、歌声が心を揺さぶります。
  最後の場面など、鹿賀さん濱田さんのコラボレーションの良さが出ていた気がします。

  ただ、後半、修道院に入ってからの老け作りはそこまでしなくてもと。15年とはいえ、まだもう少し若いのではと思った次第。

  平方さんは初めて拝見しました。エリザベートやロミオとジュリエットなどのダブルキャストでいろいろ出演されているので、拝見したことがあるかしらと以前の観劇の出演者名を調べてみましたが、いつも別の方の回でした。一番の見せ場、聞かせどころである戦場でシラノにロクサーヌに真実を伝えるように迫る場面で、声が不安定だったのがちょっと残念でした。
  それにつけても演出なのでしょうが田代さん、平方さんともに軽いクリスチャンで、もう少し深みのある人物像の方が、劇全体の深みも増すような。

  最後はスタンディングオベーション。3階席の方も立っておられました。
  
  出演者がはけ、幕が降りた後もオケの演奏があり、なかなか良い雰囲気。オケピットに近かったので、拝見したのですが、皆さん楽しそうに演奏されていました。こういう瞬間、ライブの良さ、音を楽しむことの幸せを感じます。
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